旧東横線軌道あとにできた、東横フラワー緑道はどんなとこ?
ココがキニナル!
旧東横線軌道あとにできた、東横フラワー緑道が気になります。通り沿いにあるSPA反町も気になる。(せったーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2011年に全面開通し、横浜~反町間の最短ルートとなり利便性が向上した。名前のとおり花壇の続く遊歩道で、花の手入れ等は沿線住民が行っている。
ライター:ほしば あずみ
心の故郷 反町浴場
「SPA」「ゆ」の文字が目立つが名称は「反町浴場」
入口部分には「心の故郷 反町浴場」とある
反町浴場は1958(昭和33)年からこの地にあり、現在の設備は2001(平成13)年にリニューアルしたもの。1階が下足場、2階がフロント、2階と3階にある浴場は男湯と女湯の日替わり。
料金は大人450円、中人180円、小人80円。
営業時間は12時~24時で定休日は水曜日(水曜日が祝祭日の場合は前日が休み)。
「12時開店なんだけど、常連さんは早くに来て並んでいるのよね。暑い中立たせているのも悪いからって、11時30分には開けちゃうのよ」とおかみさん。
常連客は男女とも高齢のひとり暮らしの方が多く、一人分のお風呂を沸かすより銭湯に来て他の人たちとおしゃべりしながらお風呂を楽しみたいようだ。週末には家族連れもやってきて賑わいを見せるという。
取材した日は3階が男湯だった(営業開始前に撮影)
3階は広々とした空間に円形のデザインでミルキーバス、電気風呂、ジェットバスなどが並んでいる。
パネル画はみなとみらいの風景
2階の浴場には檜風呂
ハイパワージェットバスが幾種類もあった
その他、窪んだ薄暗い空間の穴倉風呂や備長炭を沈めた備長炭風呂、低温風呂などがある。
サウナと露天風呂はどちらの湯にもあった。
周囲は囲まれているが解放感のある露天風呂
バリエーション豊かなお風呂を銭湯料金で楽しめるのはありがたい。駅前という立地や24時まで開いているのも、利用者にとって嬉しいところだ。
「良かったですよ緑道ができて。お客さんが増えましたね。東横線が地下になってからはずっと減ってたんだけど。トンネルが通って横浜から歩けるようになったでしょう。一駅歩いてお風呂で汗を流してもらえるようになって」とおかみさん。
これからも人々の憩いの場、心の故郷を提供し続けてほしい。
数年後、終点付近は大きく変貌を遂げる
ふたたび緑道に戻ると現れるのが「高島山トンネル」。
いかにも鉄道が通っていた名残を感じさせる佇まいのこのトンネルの開通は横浜~反町間の徒歩でのアクセス向上に大いに貢献した。
2011年に開通した「高島山トンネル」
丁度歩いていた、近所に住んでいるという若い男性によると「トンネルでかなり便利になりましたね。ただ夜も通れるともっといいんですけど」との事。
高島山トンネルを通行できるのは防犯上6時から21時30分まで。残念ながら終電を逃した後のルートとしては利用できないようだ。
また、トンネルのすぐ上にお住まいだというE.HさんとM.Hさんは「トンネルが通って便利にはなりましたね。でも夜うるさくもなったかな」と語ってくれた。
近所にお住まいのE.Hさん(左)とM.Hさん(右)
トンネルを抜けると、緑道も終点に近づく
トンネルを出て安藤広重の東海道五十三次「神奈川宿」の絵でおなじみの台町の坂道を横断し、東横フラワー緑道は終点を迎える。
レールが敷かれた終点。もちろん横浜駅側から歩けばここがスタート地点
かつては頭上を東横線の高架が通っていたが、今はその姿はない。環状1号を越えた先は工事中になっているが、ここは横浜駅西口駅ビル再開発の事業用地。数年後また付近は大きく変貌を遂げることになるのだろう。
まとめ
全長約1.4kmの東横フラワー緑道。ゆっくり歩いても1時間たらずの距離。
東横線も廃線になったわけでもないし地下化されたのはそんなに古い話でもないのに、郷愁に似た思いすら湧き上がる不思議な散策だった。
かつて地上を走っていた東急東横線に思いを馳せ、散歩してみてはいかがだろうか。
―終わり―
ushinさん
2012年09月19日 17時30分
真太田駅跡は、もう少し形ある残し方をして欲しかった。
MKさん
2012年08月28日 00時49分
>はまっこさん これだけの規模の工事が予定通りに進むなんてほうがありえないです。黒部の太陽を見ればわかるように、土木工事に予定外の事項はつき物。しかも今の公共事業は、当初の予定に無かった事態には柔軟に対応できないという難点がありますし。想定以上の事態が起きると、いちいち発注元の役所が対応を考えてからでないと次の手を打てないという。。。ここは、現場が主導でグイグイ進められる民間の開発との一番の違いでしょうね。
kanageohis1964さん
2012年08月27日 21時14分
はまっこさん、フラワー緑道の整備の経緯は http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/toshiko/atochi/sanpo/ でも見られますが、一言で言えば「予想以上に老朽化が進んでいた」ということに尽きると思いますよ。長年東横線の列車がひっきりなしに行き交った場所ですから、トンネルなどの設備にその「疲労」が蓄積していたとしても不思議ではないでしょう。