ドヤ街宿泊レポート第2弾!ライター井上がドヤ街の実態を調査!
ココがキニナル!
ライター井上が、身一つでドヤ街を調査。その実態をレポート!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
ドヤ街宿泊レポ第2弾!ドヤ管理人に突撃インタビューを敢行!日雇い労働者の街は今、手彫りヤクザと生活保護受給者の街と化していた
ライター:井上 こん
ドヤの管理人と飲みに出かける
ドヤに戻ると、まだ19時だというのに入居者以外は入れないよう入口に鍵が掛かっていた。ちょうど管理人に出くわす。
「あんた、外いたの? 女はこの辺歩いちゃ危ないよ」
「すみません。それよりおとうさん、軽くご飯付き合ってくれませんか?」
えぇっ!? でも女1人で居酒屋は危険だしなぁ・・・付き合うよ、と言ってくれた管理人に案内され、寿町のはずれのカラオケスナックに足を踏み入れる。
社長に内緒で女性を泊めるため、顔出しNG
取材でこの町に来た事を伝えると、嫌な顔ひとつせず質問に答えてくれる。生まれも育ちも横浜だという管理人男性とのお酒は進み、はしごしたスナックも含めて4時間ほどインタビューすることに。その一部をご紹介する。
筆者 :よくパトカーが通ってますけど、殺人事件とかありますか。
管理人 :あるよ。俺の近くでは10年間で5件。うちに泊まってた彫り物が入ったヤクザが、殺人やっちゃったこともある。
筆者 :えぇ! おとうさん自身が危ない目に会ったことは・・・・
管理人 :そんなの日常茶飯事だよ。刃物突きつけられたりとかね・・・。変な言いがかりつけてくるやつも多いし。管理人になって最初の3日間は怖くて眠れなかったよ。夜中の物音が凄いんだもん。
筆者 :ほとんどのドヤでは女性NGですが、それってやっぱり・・・
管理人 :そう、男がちょっかい出すのが目に見えてるからね。トラブルの元だからうちの社長も女性はダメにしたの。数年前に女の人泊めた時にかなり揉めたんだよ。
筆者 :ちょっかいと言うとナンパみたいな?
管理人 :いや。え~っと40位の女の人だったかな。男が「夜這いする!」って宣言して、女の人の部屋のドア蹴り破ったんだよ。それが発端で色々あって・・・あの時は面倒だったなぁ。
筆者 :見たところ9割以上は男性の街ですもんね。異様な雰囲気を感じました。所々に黒塗りの車やスーツ姿の男性がいましたが、あれはいわば道を極めた方々なのでしょうか。
管理人 :そうそう、ノミ屋とか仕切ってるし、クスリ系のしのぎもあるからね。道端にヤク中で倒れている人結構いたでしょ? あとは外国人も多いよ。
筆者 :それは経営陣ですか。
管理人 :うん、ほとんどのドヤのオーナーがそうだよ。うちの社長と専務だって外国人だし。あ、あとデイサービスの経営とかも。
筆者 :なんか、日本人と福祉が手の平で踊らされているような・・・
管理人 :まさにそう。うちだって、売上は丸々持って行かれちまって、俺の給料安いもん。
筆者はハイボール。飲み食いし放題で2500円の店
筆者 :そういえば、中心に福祉会館がありますが、その周りは人が寝てたりうろついたりしてて・・・あそこのハローワークってちゃんと機能してるんでしょうかね。
管理人 :してないしてない! 関内の方に移動しちゃって、今は図書室くらい。っていってもただの溜まり場だね。適当な感じよ、あそこは。働きたいやつは少ないし、働きたいやつはヤミに行く。
筆者 :ヤミ・・・・いかにも怪しい言葉ですね。ブラックな仕事ですか?
管理人 :ううん。仕事自体は肉体労働なんだけど、ヤーさんが仕切ってるんだよな。生活保護を貰いながら、ヤミで日雇いしてるやつ多いよ。でもヤミの現場でもし腕とか切っても何の保障も無いよな。
筆者 :今、寿にいる人でも元々まともな職業で普通の家庭を持ってた人もいるんですよね?
管理人 :う~ん、少ないと思う。ここに行き着くやつっていうのは、やっぱり真っ当ではないんだよ。うちのドヤだって30部屋くらいあるけど、半分は彫り物の人だし、半分は生活保護。あ、彫り物だってタトゥーじゃなくて手彫りね。昔のヤクザは怖いよ。組長の代わりに10年くらいムショ入ってました、とか。ま、とにかく寿にいるやつの大半は、社会に後ろめたいモノがあるね。
2軒目は寿町内のスナックにて。昔は画家を目指していたという
ドヤへの帰り道。街灯は無いに等しい
取材を終えて
警戒心と恐怖心から、この日はドヤの3畳間の片隅に体育座りで夜を明かす。1時を過ぎてもドアの外では物音が聞こえる。それもあって、早朝4時には寿町を後に。夜明けの光を浴びてなお独特の不気味さを残す寿町。たった1日しか滞在しなかったが、それが非常に長く感じた。
もし、この街が自活したコミュニティならば外部の人間が口出しする筋はないのだろう。だが細部に目を向けるまでもなく、この街の維持に税金が使われている。となると苦言を呈する人は絶えないし、逆に街内部ではもらわにゃ損と開き直る人が増える。
こういった独特のよどみは、昨今の既得権益集団に向けられるような「風穴を開ける」や「膿を出す」といった勇ましい言葉では片付けられないように思う。
―終わり―
横浜愚明さん
2019年01月08日 20時35分
クソはまれぽ!(笑)かなり以前からこういう記事書いてんだな。お前ら横浜から出て行けよ。寿町はお前らの遊び場じゃないんだ。よそ者のお前らが興味本位で入っていって(それも女!)覗くようなところじゃないんだよ!ネット時代のお節介なクズ情報源のおまえらは横浜から出て行け!
chrisさん
2017年11月27日 10時48分
ああいうところって1、2年たてば状況が変わるので、この4年前の記事、アップデートしていただけたらと思います。アップデートというか追加版です。2017年の。
ジンジャージンジャーさん
2017年11月26日 15時40分
四年ほど前の記事の再掲載みたいですが、あのドヤ街に女性一人で取材に行くなんて、ほんと危険ですよね。運良く何も起こらなかったから良いですけど、まともな準備もせずに、紛争地帯に取材にいくようのものだと思います。あそこを知ってる人なら、若い女性にとって、どんだけ危険な所かわかると思うんですが。