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新横浜発「トイレ診断士の厠堂」の謎に迫る!

ココがキニナル!

新横浜駅の北口のデイリーストアの近くに「トイレ診断士の厠堂」というのがあるんですが、あれは何なんでしょうか(ichitomoさん、ヨコさん、keeenさん、がんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「トイレ診断士の厠堂」は、神奈川区羽沢町に本社を置く「株式会社アメニティ」がネーミングライツを獲得した公衆トイレ。トイレ診断士? 本文で!

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ライター:松本 伸也

厠堂本舗、そして謎の“御手洗銀三”現る



「厠堂には“本舗”があるんですよ、こちらへどうぞ」と2階のオフィスから内田さんに案内されたのは1階の奥。
おおお、たしかにありますね「厠堂本舗」が。
 


誰でも使えるハイソサエティ公衆トイレ


社内に公衆トイレを作ってしまいました、と内田さんが言うように、こちらは一般の人も利用できる。「神奈川区が散歩用の地図を出しているんですが、そこにも公衆トイレとして載せてもらっています」というこの高級公衆トイレ、言うまでもなくピカピカですし、シャワートイレまで完備しております。みなさんぜひとも使ってください。
 


人工肛門の方にも安心、オストメイト対応トイレも完備


さてそんなわけで、殿堂はなかったがアメニティと厠堂の素晴らしい秘話を聞いた・・・として辞去しようと思ったら、「おお、よく来てくれました」と登場したのが同社創業社長・山戸里志(やまとさとし)さんだった。
 


Bネーム“御手洗銀三”こと山戸里志社長


「社長のオテアライギンゾウ(御手洗銀三)です。え? ああこれビジネスネーム。ウチの社員はみんな持ってるのよ(内田さんは『雉撃弾治』。前述の名刺にもありましたね。キジウチダンジ・・・『キジを撃つ』って野外での用足し、ですわな)。・・・この仕事を始めたきっかけ? 私は百科事典を営業で売ったり、コンサルタントとして仕事や講演をしたりしてお金をもらっていたんだけれども、これってたいてい1回切りなんですよ。あんまり百科事典を買い直す家って、ないでしょ。なので継続的に営業ができる商売を考えていたんですよ」
 


百科事典。ドラえもんの訪問セールスマンが売っている感じ(※写真はイメージです)


「で、銀座に飲みに行くよね。高い金を払って飲んでいて、隣のお姉さんがきれいでって店なのに、なんであんなにトイレが臭いし汚いんだ、と。帰りに有楽町から電車に乗りますわね、なんで駅のトイレはあんなに・・・トイレの場所が案内されてなくてもにおいでわかるって言われたもんでね」
 


ひらめきの街・銀座のネオン街(※写真はイメージです)


「ああ、これはと思ったよね。私もただ飲んでいるようでいながら、実はそうでもないんだ、ははは。まあまたその後ね、トイレのにおいを消すのではなく、ナフタリンでごまかしているだけ、それもやっぱり気分が悪いのに銀座で飲みながら気が付いて、においをごまかすのではなくさせない、無臭化がいいんだと気が付いていまがある・・・ほら、やっぱり飲んでいるだけじゃないでしょ(笑)」

こう銀座で気が付いた(笑)山戸さん、そのときは横浜に住む従兄弟にトイレ関係の仕事を任せていたが「突然来なくなっちゃった(笑)」ことから、従来の会社を辞め、アメニティの前身である東陽商会を設立。1989(平成元)年12月にアメニティを創業していまに至っている――。

すごい立志伝を語り尽くし、「お、せっかくだから看板娘、写真にとって載せてやってよ」とパチリ。
 


アメニティの看板娘。社員の娘さんですね


佳い写真であることを確認して、「ではごゆっくり」と去り掛ける創業社長に、聞いた。
「御手洗銀三にとってトイレとは?」

「・・・そうだな、人生そのものだな。トイレの仕事をしている今があり、その仕事に気が付いたのもトイレだしな。銀座のクラブの。はははははは。それでこれだけの従業員と、全国に加盟店さんがいる。うん、やはり人生そのものだ(ニッコリ)」



取材を終えて



山戸さんの名刺にも「1級トイレ診断士」とあった。
冒頭にも記したが、筆者は最初「厠堂」ではなく“殿堂”と空目していた。それでふと「『厠堂』ではなく“殿堂”って読んじゃいました」と内田さんに話したところ、「え? “殿堂”というのはさすがにないですね・・・」と。
そりゃそうか。でも、実はそんなことはないと感じた。きっとあるんだろうな。アメニティの本社内か、それとも従業員のみなさんの心の中か。
そこにある“トイレ診断士の殿堂”には第一号として御手洗銀三が殿堂入りしている。その思いが一丸となり、アメニティが管轄するさまざまなトイレ、そして「トイレ診断士の厠堂」を、今日も輝かせている。
たぶん、間違いない。

最後に記念撮影しましょう、ということでパチリ。
 


これぞアットホームという会社でした



―終わり―
 

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  • ハマスタに広告が出ていて「いったいどこのなんの会社なのか?」と思っていたのですが、この記事でスッキリしました。ハマスタのトイレ、最近はほんとに綺麗で気持ちいいですよ。この会社のおかげだったんですね。ありがとう!

  • とても面白かったです。転職活動してた時も、必ず会社のお手洗いをお借りしましたよ。女性社員だけが掃除を押し付けられていたり、汚れててだらしなかったり、あるいは和気藹々と皆で綺麗に使っている雰囲気が張り紙などから伝わってきたり…トイレには本当にお家だけでなく会社やお店の本性が現れる気がします。そして公共の場のトイレが綺麗だと、みんな気持ちよくて幸せ。今回ご紹介の会社さんはとても良い事業をなさってらっしゃいますね。

  • 「トイレット博士」の連載は1970~77年、連載終了年に生まれたライターさん(プロフィールから)がなぜ知っているのかキニナル(笑) それはともかく、どんなにオサレな施設でもトイレが貧相だと全体のイメージが下がる気がします。それなりの場所では用くらいは落ち着いて足したいものです。

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