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元横浜DeNAベイスターズ選手のセカンドキャリアとは?-内藤雄太さん-

ココがキニナル!

2013年に退団した元横浜DeNAベイスターズ選手、内藤雄太さんのセカンドキャリアとは?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

退団後、スポーツ用品店に就職したのち、カシマヤ製作所に転職。プロ野球選手にバッティンググローブの営業をするなど野球に携わる仕事をしている

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ライター:山口 愛愛

ベイスターズ選手とも関わる新たな仕事



内藤さんはブランクを空けず、すぐに就職準備をしたという。元プロ野球選手を求めている企業の中から、スポーツ用品店を展開するスポーツオーソリティ(株式会社メガスポーツ)に就職。

そのころから現勤務先のカシマヤ製作所が、バッティンググローブなどを扱うアメリカのフランクリン社の日本総代理店となった。社長の西上茂(にしがみ・しげる)さんから、スポーツオーソリティを通して日本でフランクリン社の革手袋を使ってくれそうな選手を紹介してくれないかと打診されたのだった。

 

フランクリン社のグローブのほかジュニアスポーツ用品など種類豊富
 

内藤さんはある選手を思いついた。アメリカで自主トレ経験がありフランクリンに馴染みがありそうな筒香嘉智(つつごう・よしとも)選手と石川雄洋(いしかわ・たけひろ)選手に連絡した。すると快く応じてくれたという。

他社とアドバイザリー契約のない石川選手と話がまとまり、石川選手はメジャーリーグでも十数人しか対応していないカスタムオーダーで現在も愛用している。

 

石川選手は日本でのフランクリン社のバッティンググローブのパイオニア
 

このような経緯で、西上社長から「野球選手としての経験だけでなく販売経験もあるので、この仕事に就いてみないか」と声を掛けられた。新しい商材を日本で広めていく面白みとやりがいを感じ、2015(平成27)年に転職を決意した。

カシマヤ製作所は、バットメーカー「marucci(マルッチ)」の日本総代理店にもなっており、日本で活躍している外国人選手をはじめ、DeNAベイスターズの西森将司(にしもり・まさし)選手や楽天ゴールデンイーグルスのオコエ瑠偉(るい)選手などがマルッチのバットを使用している。内藤さんの営業活動で使用する選手がだんだん増えてきている。

 

オコエ選手のサイン入りバット
 

内藤さんの主な仕事はバッティンググローブに関する資料作りや管理、営業だが、会社は主軸としてはジュニアのスポーツ用品などを大手百貨店などに卸しているので、営業の幅は広い。

「秋の時期に動く主力商品は『NEOグリップロープ』の縄跳び。グリップの中に回転体のおもりが入っていて回転速度が上がるので、二重跳びがしやすくなるんです。小学1年生のうちの子も上達が早くなり、もう交差跳びもできるんですよ。価格帯は480円くらいになります」と説明もお手の物だ。

 

カラーバリエーションも豊富なNEOグリップロープで縄跳びが楽しくなる
 

そのほかに「リトルタイクス」のスクート(幼児用三輪車)などもオススメという。「ハンドルが固定されていて安全性が高いんです。とても軽く、ベビーカーにS字フックをつけて運ぶこともでき便利なんですよ」と、家族思いの内藤さんは二児の父である視点も生かして営業しているようだ。

 

お子さんの力でも方向転換がしやすいデザインになっている
 

内藤さんにプロ野球選手との仕事観の違いを聞いてみた。
「野球はチームの結果も大事だけど、自分が結果を残して評価されないとやっていけない世界。今は会社という組織の中でやらせてもらっているので、ホウレンソウ(報告・相談・連絡)を密にしながら、自分のことよりも会社のことを考えてやらないといけないと思います。それを改めて教えてもらっています」と学ぶことが多いようだ。

内藤さんにはこの仕事で、元プロ野球選手ならではの発想とやりがいが芽生えていた。
メジャーリーグでは、選手自身が好みの用具メーカーや自分に合った用具を購入し、個々のスキルを上げるのが主流だ。日本では球団やメーカーが関連する縛りがあり、好きなものを使いにくいと事情を話す。

 

選手の方から自由に選べるようになるといいですね
 

「選手自身が好きなものを自由に使えるようになってその用具の露出が増え、それをお子さんたちが見て、メーカーや商品に興味を持ってくれたら嬉しいです。サッカーはトッププレイヤーのモデル商品を子どもたちが使用するなど裾野まで降りてきているので、野球もそういった状況に変わると面白いと思うんです」と、言葉に熱が帯びる。

「高校球児が白、黒色以外のバッティンググローブを使ってもいいかなと思います。あの選手のバッティンググローブやバットを使いたいなんて問い合わせが増えるようになると面白いですね」という。

 

内藤さんが転職したころ、フランクリン社の日本のシェアは5%だったが増加傾向
 

「野球しかやってこなかったので、野球に関われてありがたい」と内藤さん。「野球を始めてから、関わっていただいた人、指導者に本当に恵まれた野球人生でした」と現役時代を振り返り、今では選手とメーカーの気持ちが分かる、橋渡しの役で野球に恩返しをしている。

これからは、内藤さんが薦めたバッティンググローブやバットを使う選手のホームランが多く見られるようになるかもしれない。ファンにはまた違った楽しみが増える。

 

「白い流れ星 大きく舞い上げろ 冴えたホームラン見せてよ 雄太!」
(現役時代の応援歌より)
 



取材を終えて



「現役を引退しているのに取材にきてくださって感謝しています」。そんな言葉がすっと出てくる内藤さん。

現役時代のベイスターズは万年Bクラスで、「今年こそ」と内藤さんに期待がかかりながらも、外国人の大型補強やチームの若返りなど方針が変わり、レギュラーをつかめない日々もあった。

それでも黙々とどこのポジションもこなし、戦力外通告のときは家族のためにとすぐに一般就職を決意した。今も変わらず、周囲への感謝を忘れずに誰かのために尽くせる人柄を改めて感じられる取材だった。


-終わり-
 
 

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  • すべての選手にそれぞれの野球人生があり、かけがえのない思い出がある……、と改めて思わせられた記事でした。イケメンで頑張り屋の内藤さんの今後にますますの幸あれ!!

  • 頑張れ〰現役時代を思い出しました。応援しています。

  • ますますファンになってしまいました

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