みなとみらいレポート第2回・新高島駅周辺の「空き地」は何になる?
ココがキニナル!
完成に近づいていくみなとみらい21。どんな街になっていくのかキニナル!(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:はまれぽ編集部
開発の時を待つ「未利用地」
マリノスタウン跡地の一部は、人気施設アンパンマンミュージアム&モールが移転するという話があるが、大部分はまだ用途が決まっていないという。
今後はアリーナなどができることを踏まえ、この場所になにが相応しいのかを検討し、条件についても議論した上で公募を掛ける予定だ。
マリノスタウン跡地から富士ゼロックスが望めるのも今だけかも?
一方、近隣には、複雑な事情のために公募が難しいエリアもある。
高島中央公園隣の⑤の区画は、一部が国有地。市はみなとみらいで、提案の内容を重視する「公募」を進めているが、国は基本的に価格競争による「入札」を行うため、手法が異なるのだ。
北側が市有地、南側が国有地
それでも2011(平成23)年、両方の手法を取り入れる形で、国有地では全国で初めて、提案内容の審査と価格を競わせる入札の2段構えで事業者を決める「二段階一般競争入札」を行った。
しかし事業者が決まらず、翌年の再募集でも提案者が辞退。それ以降公募や入札は行われていない。
中身を重視したい市と、価格が基本の国との間でなかなか足並みが合わない事情があるようだ。
このエリアは一体的なまちづくりを進めるため、これ以上区画を細分化できないという事情もある。
高島中央公園とこの区画をつなぐ歩道橋はあるが・・・
渡っても先はない(新高島駅への近道が工事に伴い閉鎖)
竣工は2007(平成19)年。今も開発を待っている
本当は、内容を重視して開発を遅らせるよりも、売却や開発を進めた方がメリットもあるはず。
だが、白井課長は「ただ売るのではなく、公募で開発の内容を審査することで、よりよい街づくりにつなげることが目的です」と話してくれた。
もったいないが、急いては事を仕損じるということ
公募では事業の見通しなどもしっかりと審査し、要件を満たさない提案に対して土地を渡すことはできない。
民間企業に土地を売却したあと、その場所での事業が立ち行かなくなれば、土地は第3者に売られ、別の建物になってしまう可能性もある。
まちづくりの方向性を整えることができるのは、市が公募を審査できるこのタイミングだけなのだ。
取材を終えて
みなとみらいの開発はルールに基づいた公募を通して、着実に進められているようだ。「みなとみらい」という街はそうした厳しい審査の上で、少しずつ完成に近づいている。
次回も新高島駅周辺を巡り、市の承認を得て整備が進む「アンパンマンミュージアム&モール」の移転予定地や、新施設の建設現場を見ていこう。
特にキニナル人気施設の移転。みなとみらいのまちづくりにも関わる、移転理由についても調査していく!
ここに「アンパンマンミュージアム」ができる!?
―終わり―
過去のシリーズはこちら
みなとみらいレポ―ト第1回
しーしさん
2018年01月06日 10時50分
いまちょうどホテルビスタの窓から引き込み線をのんびり行く貨物列車を眺めながらこの記事を読んでいました。そうか、この光景はまもなく?見られなくなるのかと残念(´;ω;`)な気もしますが、とても貴重な場所だとはわかるので有効活用していただきたいものです。
ta-TAさん
2018年01月04日 19時30分
ホテルビスタの隣の土地は大学キャンパスが良いんじゃないかとずっと思ってた。神大が別の場所にビル型で建てちゃうからもう大学は望み薄だけど。とりあえず空き地を空いている期間だけでも有効活用してくれないかなあ。暫定施設みたいなちゃんとしたもので無くて良くて、駐車場でも良いし、バーベキューパークでも良いしドッグランでも良いから。なんだかさみしいからねえ。。
ティアさん
2017年12月30日 18時10分
こういう開発地はみてて楽しいですよねいってみたいなぁ