生田緑地にある岡本太郎ミュージアムはどんな感じ?
ココがキニナル!
岡本太郎ミュージアムがキニナル!ぜひ取材してください!(fragile dancerさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
川崎市岡本太郎美術館は“随所に遊び心が溢れ、作品を身近に感じることができる空間”だった!
ライター:松宮 史佳
アーティストと対面
「岡本太郎現代芸術賞展」 は“岡本太郎の精神を継承する若手作家を育成したい”という岡本敏子さんの想いから1997年に創設された。
2011年は797作品の応募があった。一次審査は昨年の8月。書類選考で24組が通過。
二次審査は今年1月に行われた。今年はやはり震災を扱った作品が多かったという。
第15回目を迎える「岡本太郎現代芸術賞展」
大賞「岡本太郎賞」を受賞したのは関口光太郎さんの「感性ネジ」。
高さ5.5m、壮大なスケール溢れる作品だ。
新聞紙とガムテープで製作 よく見るとマリリン・モンローとチャップリンが!
「岡本敏子賞」を受賞したのは千葉和成さん作ダンテ「神曲」千葉和成現代解釈集「地獄篇1~7圏」。
とにかくものすごいパワーが渦巻いている作品だ。
千葉さんは2010年からこのシリーズの製作を開始。そんな折、2011年3月11日に震災が起こり、ご両親の故郷・福島が甚大な被害を受けた。千葉さん自身も幼い頃、夏休みに福島へよく遊びに行っていたという。「作品の中に必然として震災が捉えられています」と千葉さん。
ダンテ「神曲」現代解釈集穏やかでとても謙虚な方だった千葉さん
ここで「企画」展内のパフォーマンス会場へ。何が始まるのかとワクワク。
すると、つなぎの女性が登場。
と思ったらいきなり服を脱ぎ始めた!
茫然とする松宮に「…覆面ダンサーのメガネさんです」と佐藤さん。
メガネさんがポールを回し、電力を発生させて曲をかけパフォーマンスする「Energy of dance」。
「経歴はすべてナゾ」覆面ダンサーメガネさん
実は松宮、1ヶ月ほどポールダンスを経験したことがあるのだが、ポールダンスはダンスよりも体操に近い“力技”と体感した。体を支えるポールが回ると、バランスを取るのが非常に難しい。
色々な意味で目がクギ付けになったパフォーマンスだった!
次に入選作「部屋The Room」を見に行くことに。…が、人の気配がない。
「部屋The Room」前には人の気配がない
と、思ったら部屋から人が出てきた!おもむろに掃除パフォーマンスを始める猪原隆広さん。
…話しかけてもいいものか暫し迷う。
思い切って作品のテーマを伺うと、「作品と自分の間、“5次元的世界”です」との答え。
話してみると、猪原さんも好青年だった。
掃除パフォーマンス中
最後に公開制作中の高柳明さんにインタビュー。入選作の「SPELUNKER」は“無謀な探検者”という意味。展示中の入選作に作品を描き続けるため、「日々作品が変わる」とのこと。
入選作「SPELUNKER (スペランカー)」「ピンクは勝負色です」笑顔が爽やかな高柳さん
「作品を描いている時に話しかけてもいいんですか?」と松宮。
すると、「もちろんです。そういうのが公開制作の楽しみなんですよ」と高柳さん。
展示最終日にこの作品がどうなるのか楽しみだ。
取材を終えて
「川崎市岡本太郎美術館」は子供から大人まで楽しめる遊び心溢れる空間だった。
常設・企画のどちらも展示内容は年4回入れ替わるので、年間を通じて楽しめる。
今回は撮影許可をいただいたが、著作権の関係上、作品を正面から撮影することができなかった。
この機会に美術館へ行き、実際に見ていただきたい。
―終わり―
川崎市岡本太郎美術館
川崎市多摩区枡形7-1-5
開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日: 月曜日(月曜が祝日の場合は除く)
祝日の翌日(祝日の翌日が土日にあたる場合を除く)
観覧料: 観覧料は企画展によって異なる
TEL 044-900-9898
HP:http://www.taromuseum.jp/index.htm
※「岡本太郎現代芸術賞展」出品作家のギャラリートークやパフォーマンスなどあり。
詳細はHPをチェック!
アクセス小田急線向ヶ丘駅から徒歩17分
sakiさん
2012年03月02日 02時07分
2ページ目の岡本太郎は1911年川崎市高津区に生まれ。とありますが、1911年は川崎市市制前なので当時の住所である神奈川県橘樹郡高津村二子(現・川崎市高津区二子)と表記したほうがよいのでは?年表でもそうなってますし。
ぎるこさん
2012年02月26日 11時19分
大学卒業前に近くに美術館設立の噂が立ち、それが岡本太郎だと知ると「美しい緑地を削ってまで作るものじゃない」と反対活動が近隣で起こったそうです。当時、大学生だった私は興味津々でしたが、その後訪れる機会もなく。今回の記事で久々に母校の近くを散歩してみたくなりました。