戸塚が大白熱! リオオリンピック、男子サッカーパブリックビューイングの様子は?
ココがキニナル!
オリンピック男子サッカー日本代表キャプテン、遠藤航選手の地元・戸塚で行われたコロンビア戦パブリックビューイングの様子は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
2点ビハインドも諦めることなく後輩たちが声援を送った。遠藤選手の小・中時代のコーチも教え子の成長を見守り、スウェーデン戦に望みをつないだ
ライター:はまれぽ編集部
崖っぷち!
8月6日に開幕したリオオリンピック。横浜出身の選手も地球の裏側で世界の頂点を目指して戦っている。
その一人が、戸塚区出身でサッカー男子日本代表のキャプテンを務める遠藤航(えんどう・わたる)選手。
遠藤選手のユニホーム。「サムライ・ブルー」の誇りを背負って、いざ!
開会式に先立って8月5日に行われた予選では、ナイジェリアとの激しい点の取り合いの末に4-5で惜敗。銅メダルに輝いた1968(昭和43)年のメキシコオリンピック以来のメダル獲得に向けて、厳しい船出となった。
試合開始前で日本は最下位。勝って勝点3がほしいところ(クリックして拡大)
悲願のメダルに向け、まずは決勝トーナメント進出をかけた大一番となるコロンビア戦が行われる8月8日には地元・戸塚区でパブリックビューイング(PV)が行われた。
PVが行われた戸塚区総合庁舎
当日は遠藤選手が小学校時代に所属していた「南戸塚SC」と卒業校である横浜市立南戸塚中学校サッカー部の選手を中心に、地元の人たち約100人が会場に足を運んだ。
後輩たちからのメッセージ!
遠藤選手が中学校時代に着用していたユニホームも!
南戸塚中学校サッカー部の藤井豪太(ふじい・ごうた)主将は「前の試合もテレビで見ていたが、点を取られてもみんなを大声で励まし続けるのがさすがだと思った。航くんを中心に、2試合とも勝って決勝トーナメントに行ってほしい」と期待を込めた。
「目標はメダル」と藤井主将(左)
午前10時のキックオフを前に会場は「ニッポン!」の大合唱。後輩の大きな声が会場に鳴り響いた。
がんばれニッポン!
試合は日本がボールを支配するも、両チームとも攻め手に欠け、前半を0-0で折り返す。
決定的チャンスを外してがっかりするも、雰囲気は明るい
ハーフタイムの間には、地球の裏側に届けとばかりの「ニッポンコール」。
遠藤先輩、聞こえてますかー!
しかし会場の押せ押せムードを一瞬にして打ち砕いたのがコロンビアのグティエレス選手。
後半14分、グティエレス選手が右足で振りぬいたシュートを一度は植田直通(うえだ・なおみち)選手が体に当てたが、ボールは無情にもゴール左へ。負ければ予選敗退が決まってしまう大一番での失点に、会場は水を打ったような静けさに包まれた。
失点に静まり返る会場
さらにそこに追い打ちをかけたのが、その6分後。
ゴールキーパー(GK)の中村航輔(なかむら・こうすけ)選手がボルハ選手のシュートをはじき返したが、藤春廣輝(ふじはる・ひろき)選手がまさかのオウンゴールで0-2。会場には悲鳴にも似た声が響いた。
それでも会場のどこからか「まだまだだ!」という声があがると、再び「ニッポン」コール。その願いが通じたのか、2分後の後半16分に浅野拓磨(あさの・たくま)選手がゴール左に鮮やかなシュートを決めて1点差。
一気に明るさが戻った
さらに興奮は続く。
後半23分には中島翔哉(なかじま・しょうや)選手が放った約15メートルのミドルシュートが相手GKの頭上を越えてゴールネットを揺らした。
この日一番の盛り上がり!
しかし、その後は両者譲らず試合は2-2の引き分け。日本の決勝トーナメント進出は8月11日のスウェーデン戦で勝つか引き分け以上かつ、ナイジェリア対コロンビアの結果次第ということになった。
遠藤選手は得点にこそ直接絡まなかったものの、セカンドボールを相手に渡さない献身的な守備や得意のパスワークで再三にわたって好機を演出した。
試合後、藤井主将は「あのまま0-2で負けると思った。勇気をもらった試合になった。次につなげてほしい」と思いを込めた。
後輩の声援を力に変えて!
遠藤選手を小・中学校時代に指導したという山本篤司(やまもと・あつし)さんは「もったいない試合だったけど、航を中心に、きょうのようなゲームをしてくれれば、決勝トーナメント進出も十分あり得ると思う」と話してくれた。
松葉づえ姿で教え子に声援を送り続けた中島さん
また、南戸塚SCの選手たちも「積極的にボールに向かってたし、パスもミスなく回せていたと思う。負けたのは悔しいけど、次は頑張ってほしい」とエールを送った。
頑張れ遠藤選手! 頑張れニッポン!!
取材を終えて
日本が戦う予選グループBは2勝のナイジェリアが決勝トーナメント進出を決め、残り1枠を日本、コロンビア、スウェーデンで争う。
日本は引き分けでもナイジェリア対コロンビアの試合でトーナメント進出の可能性が残されているが、崖っぷちの状況に変わりはない。
運命の第3戦は8月11日午前7時のキックオフ。地球の反対側で戦うハマっ子・遠藤選手にエールを!
―終わり―
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