なぜココに?関内セルテの昆虫自販機を調査【前編】

ココがキニナル!
関内駅前のセルテに昆虫食の自販機が設置されています。なぜここに、どんな目的で?また、味が気になります。(RICKY-ONEさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「場所が空いたので、なにか変わったものを置きたい」と考えた担当者が行きついた結果、昆虫自販機が設置された。
ライター:新はまれぽ編集部
昆虫と聞くと「子どもの頃、いっぱい遊んでもらったなぁ」と思い出す。
あの頃はミミズやバッタ、謎の幼虫など平気で触れたのにいつから虫を見て怯えるようになったのだろうか。
触るどころか見ることさえ不快を覚えてしまった。
それが大人になった今、昆虫”食”と向き合うことになるなんて。
しかも「味が気になります。」か...
いーや、もうそれは絶対に食えってことですね!?
しかし私も気になりますよ「なぜ関内駅前に昆虫食自販機が?」「味は?」って。
やるしかない、やります、やらせてください。
そして安田初の対面取材なので温かい目でご覧ください。
いざ関内へ!!
JR関内駅北口を降りて右に少し進むとCERTEの看板が見えたらすぐ!昆虫食自販機、発見!
カラフルな外装デザインをじっくり見ると…ウギャー!
インタビュー中の話を先に言ってしまいますが、いろんな外装がある中で「一番パンチ効いてるデザインを選びました」とニコニコしながらお話してくださいました。
昆虫食の魅力がたっぷり
この写真を撮る前、少年たちが興味津々に昆虫自販機を覗き込んでいた。
やはりキニナル存在なのだろう。
商品のラインナップはこちら
なかなか絵がリアル。
そして各昆虫食のキャッチコピーが面白い
中でも安田のお気に入りは
カブトムシ
「強くてかっこいい!!大地を感じろ!!!!!」
キョクトウサソリ
「大人気!!二人でわけっこできる楽しさ!」
少しポジティブな気持ちになるが「イヤイヤイヤ!(;'∀')」と我にも返る絶妙なライン。
ユーモアセンスが光ってます。
お楽しみ缶パッケージのファンシーさに笑ってしまう
私が昆虫食を購入した際も、年配女性が(話しかけてくるか...?)という距離感で近づいてきた。
ただ私が持つ昆虫食をジーっと見つめて去ってゆきました(笑)
お楽しみ缶は
・黒(素材を活かした塩のみの味付け)
・ピンク(おやつに食べやすい味付け)
の2種類ある。
お楽しみ缶なので中身はなにかわかりません。
楽しみなのか、躊躇いなのか、よくわからない感情です。
さてどんな経緯でセルテに設置されたのか取材へ行ってまいります!
先ほど買った昆虫食を飾らせてもらった
今回取材に応じてくれたのは森田 (もりた)主任
セルテに勤めて25年、セルテの様々な変化を見守り「昆虫食自販機を置こう!」と決めた張本人である。
早速インタビューに入る。
今回質問した内容はこちら↓
・昆虫食が設置された背景について
・なぜ昆虫食?
・評判、反応について
・売れている?
・昆虫食関連で森田さんの周りで起きたエピソードはありますか?
・セルテのグランドフィナーレについて
Q.昆虫自販機について設置に至ったきっかけを教えてください
A.昆虫自販機がある場所は、もともと関内駅とセルテが繋がる歩道橋があり、下に降りる階段の下でした。
関内駅周辺工事の影響で2017年3月に歩道橋は撤去され、空いた状態になったため、2022年11月に昆虫食自販機が設置されました。
Q.他にも様々な自販機があるなか、なぜ昆虫食なのでしょうか?
A.「変わった自販機を置きたい」という考えは元からありました。
はじめはラーメン自販機で検討していたのですが、設置場所は日当たりのいい場所で電気代などのコストがかかってしまうため、いろいろ調べて辿りついたのが常温で設置できる”昆虫食”です。
さらに昆虫食自販機を取り扱っているのが株式会社 ティ・アイ・エス(TIS)さんで、セルテにあるコインロッカーと同じ会社さんだったので話は早く進み、提案から1週間ほどで設置されました。
Q.昆虫食設置で従業員の方たちやお客様の反応はどうでしたか?
A.ざわつきました!しかしコストなどいろいろな経緯を上の方たちもわかっていたのでOKでした!簡単に(笑)「なにもないより、いいじゃない」と承諾されました。
実際に買った方からお声いただくことは滅多にないのですが、週に1回集計しに行った際に昆虫食自販機の前で人が立ち止まっているのをよく見るので、みなさん興味を持ってくれていると思います。
昆虫食について調べていたなかで「子どもの夏休みの自由研究にしています」という記事を見かけたりもました。
Q.取材のアポ取りの際、電話で「結構売れている」と聞きましたがどうでしょう?
A.そうですねー。そもそも単価が高い(500〜2,800円)のもありますが、売れている方だと私は思っています。
中でも「お楽しみ缶」が一番売れているそうです。
Q.昆虫食関連で身の回りに起こったエピソードはありますか?
A.セルテ代表の誕生日に昆虫食を全種類買ってプレゼントしました。
しかし結果としてみんなで試食会することになり悲鳴があがりましたね。
味は不味くもなく、美味しくもなくです(笑)
「これは食べやすそう」と教えてくれる森田さん
正面入口は華やかにデコレーションされていた
Q.今回セルテがグランドフィナーレの中、昆虫食で取材にきてしまい申し訳ございません。ついで...ではないですが、グランドフィナーレについてもお伺いしてもいいですか?
A.実はグランドフィナーレ関連の取材はNGにしています。なので今回は昆虫食で良かったです!
けどグランドフィナーレに向けて特設サイトや会場を設置したのでいっぱい写真撮っていってください!
これにて取材は終了。
森田さんは明るく、人当たりの良い方で楽しい取材でした。ホッと一安心。
お忙しいのに取材後は特設会場まで案内してくださいました。
セルテマスコットの”Booタン”がいっぱい
セルテの歴史がギュッと
これらの写真を集めたのは森田さんとのこと。
ぜひ実際に足を運んで見てみてほしいボリュームです。
種類豊富なBooタングッズ。可愛いです
愛が詰まったハートメッセージコーナー
一つ一つ読んでみるとセルテがどれだけ愛されているか確認ができました。
安田は小学生の頃からセルテは行ったことがあり、当然にあるものだとずっと思っていたのでグランドフィナーレの実感が沸きません。
安田も気持ちを整理してハートメッセージを送らせていただきました!
↓セルテ グランドフィナーレ特設サイト
https://www.certe-grandfinale.jp/
ー取材を終えてー
2022年11月から関内セルテに設置されている昆虫自販機。
関内駅周辺工事を機にユーモアある発想と人との繋がりから設置され、まちに話題と笑顔を届けてきました。
2025年12月30日、関内セルテは開業から58年の歴史に幕を下ろします。
取材を通して感じたのは、そこにあるのは単なる“珍しさ”ではなく、「人と人をつなぐきっかけ」をつくりたいという温かい想い。
セルテのグランドフィナーレとともに一区切りを迎えますが、その精神はきっと、まちのどこかで形を変えて生き続けるのだと思います。
次回、昆虫実食!!お楽しみに!!
ー終わりー
関内CERTE:https://www.certe.gr.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/certe_club/?hl=ja
Booタン公式X:https://x.com/bootan_certe
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