台風19号が猛威を振るった夜、建設中の横浜新市庁舎に灯りが点いていた理由は?
ココがキニナル!
2019年10月12日に日本列島に甚大な被害をもたらした台風19号。そんな中、現在建設中であるはずの横浜新市庁舎に灯りがついていたとの情報が。なぜ台風の夜に灯りが?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
現在建設中の横浜新庁舎は、台風の影響を受けた際に迅速な対応をするため灯りをつけていた。完成すれば災害時に司令塔としての役割をする、市民の安心のシンボルになりそうだ。
ライター:はまれぽ編集部
台風19号が去り、日本各地の被害状況が判明してきた頃、編集部にキニナル情報が届いた。
「台風の中、横浜新市庁舎の灯りがついていた。心細かったので光を見てすごく安心した。」
赤丸内が横浜新市庁舎。たしかに煌々と光っている
横浜に台風が上陸しているさなか、煌びやかに全館点灯している横浜の新市庁舎の思惑とは? そんなキニナルを横浜市に聞いてみた。
全館点灯した理由とは?
横浜市総務局の担当者に聞いたところ、予期せぬ返事が返ってきた。
「台風の影響で新市庁舎に漏水などの被害があった際、対応できるように全館点灯していました。今回の問い合わせを受けるまで、『灯りを見て安心した』などの市民の声は横浜市に届いていなかったので、言われて初めて気が付きました」とのこと。
市民を安堵させるために、という狙いではなかったものの、台風の中でこの灯りを見て安心した市民は多いのではないだろうか。
さらに担当者は「完成後の横浜新市庁舎は、災害時の司令塔になる予定です」と続ける。
完成後の横浜新市庁舎
横浜新市庁舎の完成後は、危機管理室が設置される予定だ。危機管理室は、災害時などに市の消防などと連携を取る機関で、避難所の指示や情報整理などの働きをするとのこと。新市庁舎が避難所になることはないようだが、7日分の発電ができる設備を設置し、帰宅困難な市民などが避難することができるのだという。
ちなみに、災害時、新市庁舎に司令塔としての機能、役割を持たせようという動きは、2011(平成23)年3月11日に発生した「東日本大震災」がきっかけになっている。あの経験を出発点に、横浜市は動き出しており、まもなくそれが具現化する。横浜新市庁舎自体が災害時の市民の“灯り”となりうるのか。完成後の市庁舎に期待したい。
横浜新市庁舎完成イメージ(提供:横浜市)
取材を終えて
今回の横浜新市庁舎の全館点灯は建設中の緊急対応だった。しかし、この灯りで安心を感じた市民は多いはず。
完成後の横浜新市庁舎も横浜市の中心となり、市民のために安全を示してくれるだろう。
2020年1月に完成予定の横浜新市庁舎(画像は過去記事より)
ー終わりー
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goodsam さん
2019年10月24日 22時49分
台風の中通りましたが、安心したというよりは、なんでだろうと思いました。
停電してる地域もあるのに不謹慎では?
まだ誰も働いてないんでしょ?
電気の無駄使いではないですか?
カナさん
2019年10月21日 14時37分
有事の際は何処かの県のように、給水車を引き返させるような愚かな事にならないよう、市民ファーストで柔軟な対応を期待したい、
bubukaさん
2019年10月20日 00時24分
都庁もそうだけど何でこんなにデカイ建屋が必要なんだろうといつも思う。