横浜市泉区の障害者施設で職員が入所者の顔を踏みつけたって本当?
ココがキニナル!
泉区にある障害者施設で、職員が入所者の男性を踏みつけてけがを負わせたという事案の詳細がキニナル!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
「肘が当たったことに腹を立てた」という男性職員が男性入居者の顔を踏みつけた。男性は目の周りを縫うけがを負い、職員は自宅謹慎中
ライター:はまれぽ編集部
「肘が当たった」
横浜市泉区の障害者施設で、職員が入所者の顔を踏みつけるという事件が発生。入所者は目を縫う大けがを負った。警察が傷害事件として捜査しているという。
事件があったのは社会福祉法人「試行会」が運営する同区下飯田町の福祉型障害児入所施設「ぽらいと・えき」。
事件があった「ぽらいと・えき」(同施設ホームページより)
「ぽらいと・えき」の岩本克巳(いわもと・かつみ)施設長によると、2015(平成27)年9月27日午後2時30分ごろ、入所者の誕生会が終わったため、男性職員(21歳)がいすに座っていた20代の男性入所者に立って自室に戻るよう促した。
しかし、入所者はこれを拒否。左の顔を床に着けるようにして寝そべった。施設が男性職員に聞き取りを行ったところ、いすから立たせようとした際に入所者のひじが当たったため「腹が立って踏みつけた」と話している。
寝ていた顔を踏みつけた(写真はイメージ)
ほかに目撃者がいないため、それ以上の暴行があったかは不明だという。入所者は左目の眉毛の下から目じりにかけてけがをして、7~8針を縫う全治約3週間の重傷を負った。
事件から1週間ほどたった10月5日に抜糸が終わった後、家族が神奈川県警泉警察署に被害届を提出して受理された。
警察も捜査している
「ぽらいと・えき」は事件後の9月30日に緊急の職員会議を行い、再発防止を徹底。10月11日には全入所者の保護者らに対して概要の説明を行い、謝罪した。男性職員は現在自宅謹慎中で、10月23日現在、辞職願などは出されていないという。
また「ぽらいと・えき」は事件の翌日となる9月28日、横浜市こども青少年局障害児福祉保健課に事故報告書を提出。市は障害者虐待防止法に基づいて調査を開始している。
市も概要を把握し、調査している
同課の佐藤祐子(さとう・ゆうこ)課長によると、事案の詳細が把握でき次第、公表し、改善に向けた行政指導を行うという。
取材を終えて
「障害のある人も普通に暮らし、地域の一員としてともに生きる社会作りを目指す」というのが厚生労働省、つまりは国が示す指針だ。障害者への虐待は障害者の自立や社会参加にも大きな障害となるだけでなく、彼・彼女らの尊厳を害する。
他人に危害を加えるということは言語道断だ。暴行を加えた職員はどんな事情があったにせよ、障害者福祉の現場で働く人たちが障害者に危害を加えたという事実を重く受け止めてほしいと思う。
―終わり―
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うにぱぱさん
2015年11月16日 18時42分
〉10月11日には全入所者の保護者らに対して概要の説明を行い、謝罪した。入所者の保護者だけど、11月に自分で記事を見つけるまで、何の連絡も無かった。顔を踏んだ職員は暴行の罪で逮捕されないのか?人の顔をを踏んづけて謹慎で済ませられるものなのか?
マッサンさん
2015年10月26日 10時23分
ここでは施設の職員が障がい者に危害を加え、怪我を負わせてしまった。ということだが、やはり社会的弱者に怪我を負わせてしまったというのは言語道断な行為というしかない。社会では健常者と思えども発達障害(アスペルガー、学習障害など)であったりする場合がある。表向き健常者と何ら変わらないのだから盲点でもある。ここでの施設の職員がそうであるとは判断できないが、そうである場合もあるということだ。
ペテン師さん
2015年10月23日 22時03分
賃金が安いからの結果でしょうか?