都筑区センター北にオープンした高架下の複合施設とは?
ココがキニナル!
男子プロバスケットボールチーム横浜ビー・コルセアーズのビーコルセンターのオープンはいつですか?(ハマKさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2018年2月21日にオープンした「ビーコルセンター」。横浜ビー・コルセアーズの新たな活動拠点で、地元の人々とチームの交流の場でもある
ライター:はまれぽ編集部
地域密着チームの拠点
2018(平成30)年2月21日、都筑区はセンター北駅すぐそば、横浜市営地下鉄の高架下にオープンした複合施設「ビーコルセンター」。
飲食店とレンタルスタジオとスポーツショップが入居する複合施設・・・というとよくある高架下の商業施設のようだが、ここには日本のプロバスケットボールリーグであるB.LEAGUEに籍を置くプロチーム、横浜ビー・コルセアーズの運営事務所も入居している。
グリーンライン高架下を活用。左写真中央に見える中庭ではイベント開催も想定
バスケと地域開発、いったいどういう関係が? とキニナったはまれぽ編集部。運営企業である株式会社五人侍の皆川幸成(みながわ・ゆきなり)さんにお話を伺った。
「株式会社五人侍」は都筑区の若手起業家が集まってできた企業だ。さまざまな本業を持っている彼らが地域を盛り上げるべく何かを立ち上げようとしていた時、皆川さんがビー・コルセアーズの代表と親しかった縁などもあって、このプロジェクトが始動したという。そして横浜市交通局の高架下開発事業に応募し、この2月に開業に至った。
「社名はバスケのチーム人数にちなんで五人侍にしました」と皆川さん
横浜ビー・コルセアーズは都筑区北山田の横浜国際プールを本拠地とし、2012~13年シーズンにはBJリーグ(B.LEAGUEの前身)優勝も果たしているプロバスケットチーム。
2017(平成29)年3月には横浜ビー・コルセアーズ、都筑区、都筑区連合町内会自治会の3者で「ホームタウン活動の協力に関する基本協定書」を締結し、地域密着チームとして地元の厚いバックアップを受けながら観客動員も着実に伸びている。今回オープンしたセンターには運営事務局とオフィシャルグッズショップが入居し、さらなる地元との絆の強化を図る。
運営事務局の様子
ネットでのグッズ販売は展開していたが、実際にショップを構えるのははじめてとのこと
ショップオリジナルのグッズも販売中
床は実際に試合で使われたコートを転用したもの
一方、これらに加えて、レンタルスタジオとアメリカンスタイルのレストラン「BYRD'S GRILL & BAR(バーズ グリル アンド バー)」という陣容で施設がオープンしたのにもコンセプトがあったと語る皆川さん。
「スタジオを開設したのは、チームのチアリーダーの『B-ROSE』が活動できる場所をつくりたかったのも理由でした。レストランの方ですが、もともと『BYRD'S』の運営会社は市が尾で『Bubble Over(バブル オーバー)』、たまプラーザで 『TROUBADOUR(トルバドール)』というアメリカンスタイルのダイニングレストランを長年営業していたので、そのノウハウを生かしていただきました」とのこと。
たくさん運動して、たくさん食べて一日を楽しんでもらいたい、という狙いがこめられたビーコル・センター。バスケも元はアメリカのメジャースポーツという相性のよさもあって、アメリカンスタイルのレストランの開業と相成った。
贈られたお花からも、地域に支えられ、応援されていることがうかがえる
「五人侍の仲間にスタジオ運営の経験者がいたり、建物の建設や設計の際に地元の方に手伝っていただいたりと、いろいろな縁に助けられて無事開業できました」と地域の人たちへの感謝を述べている皆川さん。利益を上げること以上に、地域の人々がこの場を楽しんでもらえることを意識したプロジェクトだ。
ビー・コルセアーズの「コルセア」は海賊という意味。地域のコミュニティとともに航海を続けるチームのフラッグ。いわば応援する人々が集るための旗印・拠点になればとの思いも込めて、船出をしたのがこのビーコルセンターなのだ。
「バスケは試合でも選手とファンの距離がとても近いのも面白さのひとつです。このセンターでもいろいろな活動を通じて、横浜の皆さんにチームを身近に感じて興味を持ってもらえればと思います」と皆川さん。まだスタートしたばかりのビーコルセンターだが、将来はバスケをキーワードにした都筑区の新たなコミュニティ・スペースとなりうるかもしれない。