平沼橋のガスタンクが恐ろしい姿になっているのは何故?
ココがキニナル!
平沼橋のガスタンク、うち一つがハゲチャビンになってます!近隣住民としては、普段より薄くなっているようで、恐ろしいのですが、大丈夫なのでしょうか。何やっているんでしょう?(TEYさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
塗装が剥がされているのは10年に一度の検査の為だった!ちなみに検査中のガスホルダーからはガスが全て抜かれていた。
ライター:篠原 章公
ガスホルダーの中へ潜入!
安全の為ヘルメットを装着し、いざ内部へ。
作業を実演していただく一志さん(左)、飯箸さん(右)とともに
内部へと向かう
実際にガスホルダーの真下へ来ると、独特のガスの臭いが鼻に感じられる。
作業中はガスを全て抜いているとのことだが、ホルダー内に染みついた臭いだろうか、かなり強く感じられた。
ガスホルダーから供給部へとつながる管は外されていた
一志さんに続き、はしごを使って中へ
内部には灯りがあるものの薄暗く、プラネタリウムを思わせるような不思議な空間が広がっていた。自分の足音や話し声、小さな音も反響して聞こえてくる。普段訪れることのできない予想以上の空間に、貴重な体験をさせていただいているのだと感じた。
内部の様子。実際は写真よりもかなり暗い
天井を見上げるとプラネタリウムの様だった(中央の光は照明)
前方に見えるゴンドラに乗り、溶接線をくまなくチェックする
何枚か写真を撮り終えたところでハッとしてしまったのだが、筆者はうかつにもシャツの胸ポケットにライターを入れたまま内部へと入ってきてしまった。ガスは全て抜いているとはいえ、あたりに充満するガスの臭い。いきなり筆者の胸から発火、爆発なんていう流れが頭をよぎる……。
おそるおそる一志さんにライターを持ってきてしまった旨を伝えると、「ハハハ、なにビビっちゃってるの。臭いだけだから大丈夫だよ(笑)なんならここで点けてあげようか?」ということだったので、実際にガスホルダーの内部で火を点けていただいた。
ライターを点火。何の問題もなかった
ガスホルダー内部の安全も確認できたところで、「磁粉探傷試験」を実演していただくことに。
「磁粉探傷試験」を実演していただいた
今回は実際の検査ではなく、あらかじめ傷の付いた鉄の板を用意して試験がどのように行われているのかを実演していただいた。
鉄の板に特殊な試験液を流し、電磁石を当てる
すると板に付いた傷が浮き上がって見えてくる
小学校の頃に電磁石と砂鉄を使って磁力線を浮かび上がらせる実験をした覚えはないだろうか。
あの性質を利用したのがこの試験で、試験液が電磁石に反応することにより傷の有無を調べることが出来るのだ。
実際の検査ではこのような傷が発見される事はほぼないとのことで、傷が見つかるのは建設して間もないガスホルダーに多いとの事。平沼整圧所のガスホルダー4基は昭和35年~43年に建てられたもので、建設されてから40年~50年以上、この地から市民へと都市ガスを供給し続けている事になる。安定したガス供給の裏側にはこのような地道なメンテナンスがなされているのだと知り、非常に感心した。
まとめ
電車内から見かけるハゲチャビンのガスホルダー。
その真相は、10年に1回の定期点検の為に外側の塗装が剥がされているという事だった。
このような検査は全国でも順繰りに行われており、時期的にはガス消費量の多い冬期を避けて行われているとのこと。
ガスホルダー溶接部の傷の検査の他、地震の揺れを軽減するオイルダンパーや収縮管などの検査も合わせて行っているとのことで、所長の町田さんからは最後に「安全面では絶対の自信を持っていますので、安心して使っていただきたい」とのメッセージをいただく事が出来た。ガスホルダーの色が通常の淡い緑色に戻ったら、検査の終わりを感じていただければ幸いである。
-終わり-
夏の氷河さん
2015年12月21日 19時11分
あの横浜駅に近い立地にガスタンクっていうのはすこしもったいないと思います・・・相鉄のグループビジョン「Vison 100」によりますと、横浜駅~西横浜駅の再開発を構想しているらしいですが、今後なにができるのかが気になります。
mirrorさん
2012年07月27日 17時48分
腐った玉葱の様な臭いでしたっけ?>ガスに着けてある臭いLPGと似たような性質のタバコ用ガスライターのガスには、臭いを着けてませんが。扱う量が少量なのと、ガスに臭いを着けると、タバコに臭いが移って臭くなるから。自動車用のガソリンが赤いのも、漏れた時に目立つ様に着色しているのですよね。
soalerさん
2012年07月27日 13時28分
ガス臭ってのは人工的に付けてるんですよ。わざと嫌な臭いを。基本ガスは無臭。なぜ嫌な臭いを付けるかって?いい匂いをつけたらあなた、喜んで吸ってしまうでしょ。