仲木戸にある「24時間喫茶エデン」は今も24時間営業している?
ココがキニナル!
昔、京浜急行仲木戸駅前にエデンと言う24時間喫茶でよく過ごしましたが今はどうなっているのでしょうかとてもキニナッテいます。(エル2さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「喫茶エデン」は現在24時間営業ではなく、10時から21時までの営業時間で、年中無休。オーナーが一人で営む静かな喫茶店だった
ライター:はまれぽ編集部
「喫茶店 エデン」の歴史
さっそく、徳山さんに「今も24時間営業をしているのですか?」と訪ねると、「いや、今は10時~21時頃までだよ」とのこと。
「今は」ということは?
「昔は、24時間やっていたよ。40年前以上前かな。この辺にあった店は昔のままの古い建物だったけど、2002(平成14)年の4月にUR都市機構の“リーデンスフォートヨコハマ”が建つと同時によそへ引っ越していったよ。でも、私は建て替えの間、1年ほど休んでまた同じ場所に戻ってきちゃった」と徳山さん。
1957(昭和32)年、徳山さんのお父さんとお母さんがこの場所で「喫茶店 エデン」を始めた。当時は「洋酒喫茶」というコンセプトで経営しており、ウィスキーやワインなどを置いていたそうだ。小規模ではあったが、東神奈川駅周辺には日雇い労働者の滞在する簡易宿泊所「ドヤ街」があり、労働者たちが日夜問わず仕事を終えた後にくつろいでもらえるように、と24時間営業にしたとのこと。
かつて簡易宿泊所が密集していた名残りがいまも
この場所には地下に「同伴喫茶」と呼ばれる、今でいう「カップル喫茶」もあり、ここから流れてくるお客さんが多かったのだそう。
徐々に「連れ込み宿」の需要が増えたことで、「カップル喫茶」のお客さんが減り、洋酒喫茶をやめて喫茶店になったあとも、この界わいで営業している喫茶店はエデンだけだったようで、朝まで学生やサラリーマンでにぎわっていた、と徳山さんは振り返る。24時間営業はドヤ街の衰退にともないやめてしまった。
徳山さんが店を手伝うようになったのは1975(昭和50)年の32歳の頃から。今はお客さんが少ない日1~2人ほどしか来ないというが、40年近く休むことなく営業し続けているという。
「喫茶エデン」の今
ここで、今の「エデン」でのメニューを紹介していただくことに。
手書きのお食事メニュー
おすすめの「ミートソース(スパゲティ)とブレンドコーヒー」を注文すると、徳山さんはカウンターの中へ。静まり返った店内にテレビの音が響きわたる。
なんとなく自分の部屋のような安心感がある
奥のソファー側は書類の山
店内奥側に日用品(?)が積んである
「どうしてこんな書類の山があるのですか?」とうかがうと、「確定申告の書類の手続きなどの時、どこに何があるかわからなくなってしまう、と思って片付けられなくなってそのままにしてある」とのことだった。
カウンターの中で調理をする徳山さん
キッチンの様子をそっと伺うと、冷蔵庫や換気扇、壁はピカピカだった。
きれい
・・・きれい
・・・・・・すごくきれい
どのくらいの頻度で掃除をしているのですか? と伺うと「ほぼ、毎日磨いているね。やっぱり食を扱う商売だから、きちんときれいにしないと気が済まないんだよ」と背中をこちらに向けたまま、静かに語ってくれた。
ここで、注文していた料理が運ばれてきた。
「ミートソース」とコーヒーのセット 800円
シンプルなミートソーススパゲティは小学生の頃食べた時の記憶をたぐりよせるような「素朴な」味。コーヒーは横浜発祥の「キャラバンコーヒー」の豆を使っているとのことで、かなりコクがあっておいしかった。
現在、徳山さんのあとを継ぐ人はいないとのことで、先のことは考え中なのだそう。
最後に「喫茶エデン」を続けているのは、「この店が好きだから。あと、趣味のひとつとも言えるかもしれないね」と言ってにっこり笑った。
陽気に語ってくれた
取材を終えて
「喫茶エデン」は24時間営業では無くなっていたが、今も休むことなく営業し続ける徳山さん。
少し休むと、「すぐ仕事をしたくなる」から毎日店を開けているとのこと。これからも身体をいたわりながら、無理せずお店を続けてほしい。
ちなみに書類は片づけ途中で、いつもこの状態ではないとのこと。
―終わり―
◆喫茶 エデン
住所/神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1-12-5
電話番号/045-441-1001
営業時間/10:00~21:00
無休
ニャッシャーさん
2015年08月23日 21時54分
エデンのテーブル、まだ片付いてないよw
エル2さん
2013年05月20日 21時57分
有難うございます。昔はエデンの名が屋根の上で大変目立っていました。オーナー健在でしたかいや~嬉しいですね。昔は近くにノミ屋があって予想するのにお世話になった店です。非常にうれしく思い出しています。はまれぽ最高です。
mirrorさん
2013年05月20日 13時48分
懐かしい。30年以上前、当時は二十歳前後だった仲間の溜まり場のひとつだった。昔の店は、細い階段を上がった上に入り口があるもう少しシックな印象。明る過ぎず、暗過ぎず、陰湿では無く、柄が悪くも無く、静かな空間…。深夜には、飲み干して乾いたコーヒーカップを前に、寝ている人がいたり。昼間は昼間で、昼食と休憩場所を求めて立ち寄るサラリーマンや、近所の人達が歓談していたり。一杯のコーヒーやドリンク、軽食等と共に、落ち着いた空間を提供する。そんな、典型的な昭和の喫茶店だったと記憶している。