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パラリンピックを目指す人も。横浜ラポールってどんな所?

ココがキニナル!

新横浜に障がい者スポーツセンター横浜ラポールがあります。ロンドン・パラリンピックに出る人や将来的にパラリンピック出場を目指している人が練習しているのではないかと思って気になっています(taiyoさん)

はまれぽ調査結果!

陸上の多川知希選手が有名。ほかにも車椅子マラソンの中山和美選手や、車椅子バスケットなど、有望な選手がいる。

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ライター:松崎 辰彦

パラリンピックに出場する選手もいる 



投稿のような、パラリンピックを目指す選手がいるかどうか、聞いてみよう。
「陸上競技の多川知希(ともき)選手がいます。彼は中学生時代から横浜ラポールで練習していました」

多川選手は先天的な右腕欠損だが、ロンドンパラリンピックに100m、200m、400mリレーのランナーとして出場。100mでは決勝まで進み、5位という成績を残した。

ほかにも横浜には、車椅子マラソンの中山和美選手のような有望選手もいるし、また車椅子陸上クラブ「横浜ラストラーダJr」、車椅子バスケットボールチーム「横浜ドリーマー」など、横浜ラポールで練習を重ねているチームもある。
 


車椅子バスケットは人気がある




健常者も障がい者もともにスポーツが楽しめる社会に



今後の横浜ラポール、あるいは障がい者スポーツの目指すところを山川さんに伺った。

「究極的には、障がい者のスポーツも、一般のスポーツの中で扱われるのがあるべき形だと思います。私はパラリンピックの代表監督として、ヨーロッパを転戦しましたが、多くの先進国ではオリンピックのコーチが障がい者の指導もしますし、関係者がパラリンピックにもかかわっていたりします。全く別になっているのは日本だけではないでしょうか」
 


グラウンド。日産スタジアムが目の前にある


障がい者スポーツに関して、日本はまだ発展途上であるということか。

「約20年前は、パラリンピックの選手は、オリンピックの選手と同じユニフォームを着ることができませんでした。当時監督だった私は、これに関して何とかできないものかとパラリンピック事務局や、オリンピックに用具を提供する事になっていたスキー用品メーカー等、多方面に相談しました。

するとそれを聞きつけた新聞記者が、当時の橋本龍太郎首相に伝えてくれたようです。脚に障がいを負われていたお父様を持つ橋本首相は、ご自身も厚生大臣を歴任され、障がい者のスポーツにご理解があり、同じユニフォーム着用について後押しをしていただいたようでした。
 


メインアリーナ 。通常の体育館と変わらない


現在でもオリンピックは文部科学省、パラリンピックは厚生労働省という管轄の違いがありますし、選手を教えるコーチも異なります。私は近い将来、オリンピックの選手とパラリンピックの選手が同じ会場で練習する姿を見られるのではないかと期待しています」

横浜ラポールは誰にでも利用できるスポーツ施設です。障がいのある方でも特別な準備なしにスポーツができるようになっています。皆さんぜひ横浜ラポールにおいでください、と山川さんは言う。誰もがスポーツを楽しめる横浜ラポール。今後、どのような選手を輩出するか、注目したい。



取材を終えて

 

日本では1973(昭和48)年に、大阪に初めて障がい者に向けたスポーツ施設ができた。しかしそこは、健常者の無理解や差別から逃れるための“駆け込み寺”であったという。

障がい者からの「人目を気にせずスポーツをしたい」という声にこたえたものだった。「ジロジロ見られるのがいやだ」などといった声に対応するために作られた施設だった。
 


車椅子に乗って業務をこなす職員の方も


こうした時代から比べて、今では障がい者もどんどん外に出ていくようになりました、と山川さんは言う。

「現在はまだ横浜ラポールのような施設も必要かもしれませんが、いつかは一般の施設で障がい者も健常者と同じようにスポーツができるようになってほしいです。そのためにもここ横浜から社会を変えていきたい」
と今後の展望を述べる。
 


お子さんを横浜ラポールに通わせているお母さん方


ラポール(rapport)とはフランス語で、「関係・つながり」といった意味を表す単語。日本でもこの言葉を冠した施設や喫茶店など、調べれば少なくない。

「もっとよく調べると、ラポールという言葉は、実は“港”をあらわすportという言葉からきているんです。そこから人と人をつなぐもの、交流する場、という意味が生まれたのだそうです」と山川さん。

そんな横浜ラポールという港から世界へ羽ばたく選手が誕生することを願い、今後とも声援を送りたい。
 


障がい者もスポーツを楽しめる社会を目指す(画像提供:横浜ラポール)



―終わり―


障害者スポーツ文化センター横浜ラポール
住所/横浜市港北区鳥山町1752
電話番号/045-475-2001
FAX/045-475-2053
http://www.yokohama-rf.jp/shisetsu/rapport/
 

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  • 我が家ではオリンピックよりもパラリンピックの方が盛り上がりました。 そう言えば横浜もマラソンとトライアスロンがあるのだから、障害者部門もあればいいのにね~

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