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横浜で栽培されている「浜ぶどう」、その特徴は?

ココがキニナル!

浜ぶどうって、どんなぶどう?栽培方法や品種などいろいろ取材してください。キニナル。(にゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

大粒の実が特徴の、よこはまブランド農産物に指定されているブドウで、品種はさまざま。現在、夏の収穫を前に「摘粒」という作業の最盛期を迎えている

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ライター:河野 哲弥

おいしいブドウを増やしていく極意、「緑枝接ぎ」



ブドウの品種によっては出来具合にバラ付きがあるので、よりよい個体を残していくことが、全体のレベルアップにつながるようだ。その技が、「緑枝接ぎ」となる。
 


増やしたい個体の枝先をくさび形に切る
 

成長の早い別の品種の枝先に接ぐ


ブドウの木は、だいたい20年ほどで「疲れて」しまうそうだ。そのため、おいしい実が成る個体は、最初の収穫から15年目ぐらいをめどに、「緑枝接ぎ」をして代替わりをさせるらしい。芳しくない個体は伐採し、商品価値の高いものだけを残す、まさに市場原理による生存競争が行われていた。
 


ちょっとした時間があれば、ブドウ談義や情報交換が始まる


逆に、「苗木店で種を買ってくると、同じ品種でも、まれに大当たりに巡り会うことがある」のだとか。また、現在流通している新品種の中には、ブドウ農家が独自に掛け合わせなどをして生み出されたものも少なくないらしい。講習会を挟んで行われるこうした数々の情報交換も、品質を追求する、熱心なブドウ農家ならではの姿だろう。



「浜ぶどう」の代表的な品種



高橋さんの農園では、こうした取捨選択も含め、10品種ほどの「浜ぶどう」を栽培しているそうだ。最大の特徴は大ぶりの実が成ることで、「藤稔」などは、ゴルフボールほどの大きさに育つというから驚きだ。以下、山梨県にある「植原葡萄研究所」から画像を提供いただき、代表的な「浜ぶどう」の品種をご紹介する。
 


粒の大きさとあっさりした甘みが特徴の「藤稔」
 

糖度が高く、締まった果肉が特徴の「ピオーネ」
 

果汁がたっぷりで見た目も鮮やかな「紅伊豆」
 

渋みが少なくすっきりとした味わいの「紅義(べによし)」


ほか、「巨峰」「竜宝」「さがみ」「高尾」など、その品種は数え切れないほどある。繰り返しになるが、横浜市内で栽培されている、高品質で大粒のブドウの総称が「浜ぶどう」。収穫時期もまちまちで、8月上旬から下旬がめど。まさに夏の味覚である。



地産地消で、旬の味覚をいち早く食卓に



高橋さんは、「市内で販売されている山梨県産のブドウは、収穫から店頭に並ぶまで、流通などで日にちがかかってしまう。それに比べ『浜ぶどう』は、横浜市民にとって、もぎたての新鮮さが味わえる旬の味覚」だと、その魅力を語る。どうやら地産地消は、安全面のみならず、フレッシュで最もおいしい食べ方でもあるようだ。

とはいえ、山梨県がブドウの先進国であることは、まぎれもない事実。最新の技術や品種の情報を得るためにも、現地の農家の視察会などを、JAなどと連携しながら随時行っているそうだ。
 


丁寧に手間を掛けて育てていますと、農園の方


やがて夏になれば、JAの直売所などで販売が開始される「浜ぶどう」。小ぶりのトマトに匹敵するほどの大きさは、ブドウの概念を覆し、もはやかぶりついて食べる果物といった感じがする。あふれる果汁で手やアゴがベタベタになることすら楽しい、いや、むしろそれを望むようなところもどこかにある、横浜の夏の風物詩といえるだろう。


―終わり―
 

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  • 自分は、今山梨で葡萄栽培の研修をしていますが横浜で醸造用葡萄栽培をして行きたいと思っていたので、参考になりました。

  • 取材ありがとうございました。

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