検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

消えた名店の店長を探せ!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の七

ココがキニナル!

「家系ラーメン全店制覇への道」 7回目は、実はあの店からの独立店だった「矢口家・本店」と、矢口家の歴史におけるカギを握る「矢口家・平塚店」、六角家イズムを引き継ぐ「四号家」を調査!

  • LINE
  • はてな

ライター:はまれぽ編集部

近藤家や本牧家とも深くかかわっていた!? 「矢口家・平塚店」



本店に訪れた翌日、矢口家の創業者に会うべくJR平塚駅に降り立つ。「矢口家・平塚店」は駅から下車し、徒歩10分ほどの国道沿いに立地。さて、矢口家のオーナーと本当に会えるのだろうか?
 


見た目のフォルムは本店とほぼ一緒


店内を除いてみると、店主らしき人物がラーメンを作っていた。はたしてこの方が矢口家の創業者なのだろうか!?
 


もしやこの方が!?


恐る恐る声をかけてみたところ、この方が矢口家の創業者である矢口英二さん。もともと吉村家と本牧家の常連客であったのが、家系ラーメン店に入るきっかけだったのだそう。
あの名店「横濱家」で修業し、その後「近藤家」オーナー・近藤氏に誘われて、介一家で働くことになったそうだ。
 


趣味はサーフィンの矢口店長


介一家・港北店で5年ほど修業を積み、1994(平成6)年に前から念願だった独立を果たす。「矢口家・本店」を本郷台に出店した理由は、自宅が近かったからだそう。

ちなみに平塚店を出店したキッカケは、たまたま平塚に飲みに来た際に、平塚周辺にあまりラーメン店がなかったため。立地上、ここならイケると思ったためだそうだ。

平塚店を出店した経緯は分かったが、ではなぜ店主は本店ではなく平塚店にいるのだろうか? その答えは人手の問題。平塚店の従業員が次々と独立していったため、2年前から平塚店にいるのだそう。

では矢口家の創業者である矢口英二氏の真の力を見せてもらおう!
 


のりをラーメンの上にドーン! と乗っけるのが特徴。ラーメン(600円)
 

豆板醤の辛さがピリッ! 同店限定メニューの豚辛ネギライス(300円)


>家系マイスター・マーコ氏
基本ベースは本店と同じだが、やはり矢口家創業者が作ることから、「醤油・豚骨・鶏油」の3つが上手く主張し合い、バランス感が素晴らしすぎる。まさに介一系最高峰の一杯と言えよう。

>編集部・千葉
まさか横浜を飛び出すなんて夢にも思っていなかったが、創業者の味に出会えてよかった。マーコ氏と同じ意見になるが、介一家系でバランス感抜群! 平塚までその味を確かめにいく価値あり

<今回の採点>ネ タ 度 :☆☆☆☆★(星4つ)
既食メニュー:ラーメン(600円)
※値段が本店より50円高いのは立地上の問題のためだそう。
 


最初は取材はイヤと言っていたが、店長には最後まで笑顔で協力していただいた




六角家から独立した某店の血を受け継ぐ!「四号家」



最後に訪れたのは、相鉄線瀬谷駅からバスで20分ほどの「四号家」。事前にマーコ氏に確認したところ、「ここ(四号家)は六角家から独立した某店からさらに独立したお店なんですよ」

本当ですか? その某店ってもう閉店してしまっているし確認しようがない。疑心暗鬼になりながらも、まずは現地でマーコ氏と待ち合わせすることに。すると・・・
 


四号家の特徴のひとつの大きい暖簾(のれん)がドーン!


暖簾が邪魔をして、店内の様子がまったくうかがえない・・・ん?
 


マーコ氏が中から出てきた!


どうやら店長に取材の許可をもらってくれたそうだ。ではさっそく、店長に話を伺ってみることにしよう。

聞くところによると、同店は平沼橋をはじめ神奈川県内に3店舗を構えた六角家からの某独立店から独立した店舗なのだそう。
 


店長の萩原慎一氏。店名の由来は四号沿いにあるから「四号家」だそう


ラーメンを作り続けて28年(2013年現在)の萩原店長は、もともと六角家の某独立店で店長を務めていたが、以前より自分の店をもちたいと思っていたそうで、仲間からの後押しもあり14年前の1999(平成9)年にオープン。
 


こじんまりしているが、どこか居心地の良い店内


では、同店の味は六角家の味がベースとなっているのだろうか。率直に聞いたところ、その答えは「Yes」。基本的には修業元の店の味を守りつつも、さらに進化させているのだとか。ではその六角家イズムを引き継ぐラーメンを味わってみよう。

ビジュアル面は油分たっぷりでまさに六角家そのものだが・・・あれ? 店内の奥に見えるのは・・・
 


「丸山製麺」!?


六角家といえば酒井製麺と使用しているが、なぜ丸山製麺を使用しているのだろうか? 萩原店長いわく、「オープンする前にどの麺を使用するかいろいろ試してみた結果、丸山製麺が一番自分のスープとの絡みや麺の太さなど、自分が追い求めるラーメンに合っていた」という。もちろん酒井製麺も試してみたが、仲間たちに試食してもらった結果、この麺(丸山製麺)が一番人気だったので採用したのだそう。

なるほど。ではその六角イズムを引き継ぐそのラーメンの味とは?
 


どっしり濃厚! ラーメン(650円)


>家系マイスター・マーコ氏
六角家イズムを引き継ぐ、しっかりとした豚骨感およびチー油感を感じられるテイストである。しかしながら、この系統に総じて共通することだが、醤油味がやはり弱い。また、麺は麺自体の主張は強いが、スープとの絡みは弱いので、やはり家系には酒井製麺を望んでしまう

>編集部・千葉
一口食べた途端に「六角家!」と口から出てしまうくらいの六角家そのものの味。チー油の甘味と濃厚とんこつが際立っているので、ボリューム感も良し。ただ、しょう油味が薄いと思うので、注文する際には、味濃いめにしたほうが無難かも。

<今回の採点>ネ タ 度 :☆☆☆★★(星3つ)

既食メニュー:ラーメン(650円)

ちなみに近日中に、“あの”六角家名物・キャベチャー(値段未定)が新しくメニューに登場するらしい! しかも家系初のしょう油と塩の2種類が選べるので、もし機会があれば食べに行ってみてはいかがだろう。
 


キャベチャー(奥)はしょう油ダレ(左)と塩ダレの2種類から選べるのだそう




取材を終えて



今回は、「介一家」からの独立店である「矢口家・本店」と、消えた店長を探すべく平塚の「矢口家・平塚店」を追いかけてきた。また、六角家からの某独立店からの独立店「四号家」の3店舗の情報をお届けしてきた。

今回の記事では書けなかったが、実は仰天の事実がいろいろ明らかになってきた。今後はさらに深く各店舗を調査し、皆さまにお届けする予定。はたしてどんな店舗が登場するのか!?

なお、次週はお休みし、その次の週(11月19日)から今まで食べてきた家系ラーメンのランキングを随時更新していく。はたしてその結果やいかに!? こうご期待!!
 


2013年11月2日時点の家系図
<クリックして拡大>



―次回に続く―


次回の更新日は11月16日を予定しています。お楽しみに!


<取材協力>
神奈川のラーメンを盛り上げよう!会
http://kanagawa-ramen.net/

マーコの辛口ラーメンチェック
http://ma-ko64.com/
 

この記事どうだった?

  • LINE
  • はてな
コメントする
  • どちらが矢口家の本店か平塚店か、マーコさんに目隠ししてもらって当ててもらいたいですね。

  • 4号屋の麺は取材の通り合わないと思う太すぎ、行く度に味が違うのも何故だろう?美味い時は美味い。

  • マンザイが何処に来るか楽しみ、そして弘明寺店の突然の閉店の謎も気になる

もっと見る

おすすめ記事

横浜市内でもっとも古くからある「ラーメン店」はどこ?

裏横浜で絶品イタリアンをリーズナブルに味わえる「da TAKASHIMA(ダ タカシマ)」

  • PR

山下公園でおいしいビールが楽しめる「ベルギービールウィークエンド横浜2014」の初日の様子をレポート!

通りかかるとゴマ油の香ばしさに誘われてお腹がすく。昭和33年創業の関内の名店天ぷら・肴「登良屋」

  • PR

【編集部厳選】追っかけてでも食べたい! 横浜ならではの「屋台の味」!

女子に密かなブーム? 精力増強に留まらないスッポンの魅力を伝える、野毛の専門店「横浜味処 あぐら亭」

  • PR

横浜駅アソビルの丿貫(へちかん)新店「煮干蕎麦」レポ!ジビエ蕎麦は必食!

フカヒレ姿煮がのった豪華メニューも1人2400円で食べ放題! いま中華街で話題沸騰の「中国飯店」

  • PR

こんな記事も読まれてます

横浜市内のアットホームで美味しい洋食屋さんはどこ?「東急東横線沿線」編 第2弾

【編集部厳選】クリスマス? そんなことよりラーメン食べたい特集

関内駅近くにオープンした1杯1000円の「青汁」を出すという謎のバーを調査!

提供中止になったはずの「コンビニで生ビール」が東戸塚で飲めた!

今や伝説となったあの名店で修業した店主が白楽で営業する行列店「くり山」のつけ麺の味は?

横浜で穴場の喫茶店を教えてくれませんか?

ギャップ萌え必至!? 地場野菜にこだわる横浜駅西口の「大ど根性ホルモン」ってどんなお店?

山下公園でおいしいビールが楽しめる「ベルギービールウィークエンド横浜2014」の初日の様子をレポート!

新着記事