横浜市には保育ママはあるの?
ココがキニナル!
最近よくTVで見る保育ママ。ある市では保育ママの保育料を一部負担してくれるようですが、横浜市は保育ママあるんですかね?保育料一部負担とかもしてくれるのか気になります。(いぶちん☆さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜市でも保育ママ(家庭保育福祉員)が活躍し、保育料の一部負担制度もある。家庭保育にするのであれば、福祉員との相性を見ることが重要です!
ライター:吉川 ゆこ
手づくりと愛情溢れる「そのだ家庭保育室」を訪れた
都筑区にあるそのだ家庭保育室は開設して今年で16年目。
家庭保育福祉員の園田先生(愛称・ひこ先生)と補助員の先生3人が、5人の幼児の保育を行っている。
保育室の前に到着すると、ひよこの看板が出迎えてくれた。玄関脇にある子ども用のベンチ、遊具などの木工品はお父様。お手玉などの手芸品はお母様担当だ。手づくりがいっぱい詰まったあたたかい雰囲気に心が和む。
そのだ家庭保育所は、横浜市営地下鉄中川駅から徒歩5分のごく普通の一軒家
朝7:30(基本は8:30)から子どもたちを預けられ、子どもたちは散歩やお絵かき、昼寝、ママ手づくりのお弁当を食べたりして1日を過ごす。家庭保育福祉員は0歳(生後57日以上)から満3歳未満の子どもを預かるので、異年齢保育が基本だ。
年齢がこうもバラバラで大丈夫?という一瞬の疑問はすぐに消えた。取材中、年上の子が年下の子の面倒をみるシーンを何度か目にしたからだ。同期の子たちは本当の兄弟のように仲良くなっていくそうだ。
避難訓練中、おそろいの防災頭巾をかぶる。「ヘルメットかぶって!」と叫ぶ子も
ひこ先生、そして親御さんたちが語る家庭保育
もっと子どもたちと深く接したいと思い福祉員になったという、ひこ先生はこう話す。
家庭保育を良く知らず安全性や保育の質に抵抗がある方もいると思いますが、児童福祉法にも位置付けられ、保育内容や安全についてもさまざまな行政の支援があります。
私は実家で保育をしているので、両親がいて、私や補助員がいて、子ども達がいて、三世代一緒という昔ながらの家族の雰囲気があります。核家族化が進む中、そこがいいと言ってくださる親御さんも多いんですよ。子育てや保育の基盤は、家庭にあると感じています。
左から梅木さん、三浦さん、ひこ先生、よし先生、あきな先生。そして元気な子どもたち
また、取材日に集まっていただいた三浦ママ、岩田ママ、梅木ママに話を伺い、家庭保育の良さを以下にまとめてみた。
- 子どもを1対1に近い状態で見てもらえる。
- 保育所で自分よりもはるかに若い保母さんに子どもを預けるのはなぁと思ったが、福祉員にはキャリアの長い方が多いので安心した。
- 細やかな対応が魅力。相談に乗ってもらったり、お迎えの時間を融通してもらったり、とても頼りになる。
いろいろと話しを伺ったが、つまりそれは=そのだ家庭保育室の良さなのだと気づいた。
福祉員そのものが家庭保育の魅力になっているのだ。
ひこ先生に感謝の言葉が詰まったメールを送ってくださった卒業生のママさんもいた。
この保育室では虹色同窓会という卒業生のネットワークがあり、卒業しても終わらない絆が育まれている。
ひこ先生手づくりの文集は、親御さんたちからのメッセージや子どもたちのイラスト、写真などで構成。愛いっぱいだ
取材を終えて
子どもも親も福祉員もとにかく密接なのだ。
私生活において、これほど密接な関係ってあるのだろうか?と我が身の寂しさを感じてしまうくらいだった。
家庭保育の魅力は福祉員に尽きる。
だからこそ、福祉員のパーソナルな部分を理解することやママとの相性がとても重要になる。
区の窓口では「保育所が空いてないから…」といった感じで家庭保育を紹介されたが、見学に来て家庭保育に対する考え方ががらりと変わったと話すママもいた。家庭保育を考えている方は、迷う前に、まずは見学。そして自分の目で福祉員との相性を確かめてほしい。
―終わり―