スゴイ倍率で人気殺到!?「よこはまこどもマリンスクール」ってどんなイベント?
ココがキニナル!
横浜市体育協会が事業承継した子供向けの「よこはまこどもマリンスクール」がある、抽選があって毎年物凄い倍率らしい。実際に参加するとどんなことやるのかキニナル。(とうさんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
日本丸や南伊豆での宿泊合宿、遠泳や手旗信号の検定試験などを通して、「強くてやさしいハマっ子」が育っていた。
ライター:山口 愛愛
チャレンジ精神旺盛な子どもたち
では、プログラムの内容を見学させてもらおう。
この日の内容は8:45集合、9:00~甲板磨き、10:00~13:00横浜みなと博物館の見学と絵ハガキ作成、間に持参したお弁当を食べ、13:00~15:00手旗信号とロープワークの検定(実技試験)、15:00~15:30全体集会・解散と充実した内容だ。
子どもたちが、日本丸の前に整列。リーダーやスタッフの指示のもと、準備体操や甲板磨きの準備をする。
甲板磨きの前にジャンプや体操で身体をほぐす
リーダーはボランティアの大学生・専門学生が中心。子どものころに「よこはまこどもマリンスクール」へ通い、リーダーに憧れて学生時代に戻ってくる人が多いという。子どもたち同士だけでなく、指導者と子どもたちとの信頼関係も築きながらプログラムは進んでいく。
リーダーの指示の元、いよいよ甲板へ
甲板磨きは裸足が基本。足が冷たい! 痛い!
さぁ、甲板磨きのはじまり! 12月の午前9時。子どもたちは裸足になり、清掃のため水が流れる甲板に立つ。筆者も取材のため、裸足で甲板に立っていたが、つま先がしびれるほど痛い。
「一生懸命磨けば、寒くないよ!」とリーダーに励まされ、子どもたちは、甲板磨き用のヤシの実を手に取り、並んで甲板を磨いていく。
たわし代わりのヤシの実
しゃがみ込んで、手足に力を込める。「ワッショイ! ワッショイ!」と掛け声をかけながら、前進していく姿は圧巻。
前後に手を動かし、少しずつ進む
真剣なまなざし
リーダーに「声出して!」と活を入れられ「ワッショイ!」
真剣な子どもたちを前に指導者も熱が入る。
子どものころにこのスクールに通い、学生時代にはリーダーを務め、スタッフとなった黒田さんと、横浜市体育協会・スポーツ事業部で6年間スクールを担当している鈴木さんにもお話を伺った。
黒田さん(左)と鈴木さん
「私たちのころも甲板磨きをやっていました。昔は洗剤の変わりに砂利も撒いていたので、もっと痛かったんですよ(笑)。1月は更に寒いかもしれませんが、学校や家庭で大事にされていることが多いと思うので、多少厳しい環境で限界に挑戦し、がんばる気持ちを養ってほしいと思っています」と黒田さん。
「1年を通して、子どもたちがぐんぐん成長していくのがわかり、親御さんにも『家では甘えていたけど、スクールに入った1年でとても成長した』などとよく言ってもらえます。3月の閉校式では一回りも二回りも成長した姿を見ることができます」と鈴木さん。
子どもたちは強くたくましくなっていくようだ。
船員さんが水を撒き、1時間の甲板磨きは終了
今度は、横浜みなと博物館を見学しながら港のことを学び、その次は絵ハガキ作成。
「横浜のキレイなところ、スゴイところ」をテーマに描き、自分の大事な人にメッセージを送る。
リーダーや友達と並んで寝転びスケッチ
かと思えば、立って描くアーティストも
祖父母や親戚に出す子もいれば、今日のスクールを欠席した友達に出すという子も。それぞれ心のこもった絵ハガキが作られていった。
横浜らしい絵ハガキは完成間近
可愛らしい絵にメッセージと宛名を入れ、実際に郵送