「港の見える丘公園」がリニューアル? 山手税関プール跡地にできる庭園「ブラフ99ガーデン」って?
ココがキニナル!
「ブラフ99ガーデン」という言葉を目にしました。庭園を作る計画のようなのですが、是非詳しく調査して欲しいです。キニナル!(tokuさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
港の見える丘公園の一部として、地元住民が横浜市とともに公園整備を進めてきたこの場所の愛称。横浜みどり税の活用としては、画期的な試み
ライター:河野 哲弥
「山手らしさ」を感じるオアシスの形成
例えば同園では、施設の一部に、山手地区で昔から根付いている「ブラフ積みの展示」を採用している。これは、アンケート回答に多かった「山手の歴史をいかした景観づくり」に対応したもの。
長辺と短辺が交互に組み合わされる「ブラフ積み」
お隣の「横浜地方気象台」でも確認できる
「元町公園・港の見える丘公園を結ぶグリーンベルト」については、山手地区によく見られる「ヒマラヤスギ」をシンボルツリーとして植栽するなど、周辺の環境に溶け込むような配慮を行っている。
また、初夏には、横浜独自のバラ「はまみらい」が見頃を迎えるそうだ。
ヒマラヤスギの一例、ベーリックホールの大樹
ほか、盛り込まれた「地域の声」のうち、主なものは以下のとおり。
・春の訪れを感じさせる花や、夏の日差しを遮る木陰の提供
・歩道の拡張による利便性の確保
・車いすの利用者も利用できるスロープの設置
・山手の歴史がわかる説明版の展示
・富士山が眺められる展望広場
など。
現在の狭い歩道の様子、横に3人並べばふさがってしまう
最終的には、この形に落ち着いた
吉野さんによれば、「子どもが楽しめるよう、遊具を設置してほしい」などの声もあったそうだ。しかし、あれもこれもと詰め込むと、逆にコンセプトが見えづらくなってしまう。
そこで同課では、カレーの香りがする「カレープラント」や、ネコの尻尾のような形をした「キャットテール」などを植栽。「憩いの場」という目的に沿いながら、子どもでも植物が楽しめる工夫を、随所に凝らしているらしい。
山手のシンボルから横浜のシンボルへ
それにしても、ここまで市民の意見を反映した理由とは、何だったのだろう。
道場さんによれば、やはり「山手のみどり会」などの働きかけが大きく、地域住民が関心の高さを示したことが、大きな要因だと話す。
市民の意向に沿った、横浜みどり税の使われ方
また、横浜みどり税によって緑化のための土地を取得したのは今回が初めてとのこと。官民が一体となった整備事業として、大きな先例を残したことになる。
気持ちが、形になろうとしている
もちろん、横浜市環境創造局みどりアップ推進課が目標とする5ヶ年計画の中にも、「市民協働による地域ぐるみの緑化の展開」は掲げられている。
問題は、その手法だ。いくら声を大きくしても、人間ひとりの行動には限界があるだろう。そのようなとき、大きな力になるのがコミュニティーではないだろうか。
今回のケースは、市民のまちづくり参加といった点で、注目されるべきエポックメイキングだと思われる。自らの手で守り、自らのアイデアを形にする。
その強い意志の表れが、「ブラフ99ガーデン」なのではないだろうか。人に自慢したくなるような名所の予感、今は、春先の完成を待つばかりだ。
―終わり―
risakusariさん
2014年03月03日 02時03分
この公園の隣にある公務員宿舎が、退去予定と聞いた。その後の跡地の利用計画がきになる。
伴 俊作さん
2014年02月27日 00時07分
山手地区は今までマンション建設等でトラブルもあったので、こういう官民一体のプロジェクトには賛成です。
rerereさん
2014年02月26日 18時25分
街づくりにお金かけすぎたせいで街が嘘っぽくてテーマパークっぽいんだよなあ。。。