乱立するイセザキ・モールの路上看板は許可を取っているの? 商店街や行政の対策は?
ココがキニナル!
イセザキモールは路上に看板が沢山あります。24時間歩行者天国といえど緊急車両の通行に障害では?看板は許可を取って置いている?夜間は無くなるの?(恋はタマネギさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
店舗敷地外の路上看板は道路交通法違反。商店街では許可していない。一部は夜間もそのまま。緊急車両が入ることは少ないが通行の妨げなのは確か
ライター:はまれぽ編集部
経営者はどう感じている?
ルールに従わず、緊急車両の妨げにもなり得る看板について、ほかの経営者はどう感じているのか。
敷地内で看板を設置している店主は「集客しようとする気持ちは理解できる」としながらも、「特に飲食店は入れ替わりが激しく、場所柄、外国籍の経営者も多い。ルールが周知・徹底されていない」と顔をしかめる。
店舗も国際色豊かだが、設置しているこの看板も「違法」
別の小売店の店主は「ウチだって客の目を引くように看板を立てたいが、約束事に従って(イセザキ・モールの経営者)全員が同じ方向を向いてこそ、お客さんが『また来たい』と思える商店街を作っていけるのではないか」と苦言を呈していた。
お客さんを呼びたいのはどこも一緒
一方、「違法看板」を設置している店舗の店員に話を聞いたところ「うちは(イセザキ・)モールに近いが、モールの中で営業しているわけではないので、協定に違反(=違法)しているということは知らない」と答えるところや、「分からない」の一点張りで、話を取り合おうとさえしないケースもあった。
関係機関の対応は?
この事態に振興組合もただ手をこまねいているわけではない。横浜市や伊勢佐木警察署などと協力し、対策を講じている。
定期的に見回りを行い、イセザキ・モールでは決められたルールでしか立看板を設置することができないことと、緊急車両の妨げになる可能性がある旨を明記した、イセザキ・モール、伊勢佐木警察署、横浜市、中区役所による連名の注意ビラを張り付けていく。
多いときには一度で50~60枚の注意ビラを貼り付けることもあるというが、朝に張られた注意ビラを営業開始前にはがし、そのまま営業を続ける店舗もあるそう。
実際に注意ビラを張られた看板
この注意ビラに応じない場合には、横浜市が定める「屋外広告物条例」に基づいて市職員が改善措置を促す。同条例では「道路交通の安全を害するおそれのある広告物」の設置者には最大で50万円の罰金を科すことができる規定もある。
実際の改善措置通知書
看板の見回りは定期的に行っているが、2013(平成25)年9月に行った巡回では、イセザキ・モール内の飲食店など8店舗に改善措置の通知を行った。
ただ、横浜市で屋外広告を担当する景観調整課の塚田洋一課長と矢崎将一係長によると、通知を行ってその場では納得しても、すぐに同じ店舗が看板を設置する「いたちごっこ」状態なのだという。過去に罰金まで至ったケースはないものの、以前通知を受けた店舗が繰り返し改善措置を受けることも少なくないそうだ。
対応いただいた塚田課長(左)と矢崎係長
こうした「違法広告物」について塚田課長は「明らかに管理がされていなかったり、あまりに悪質な場合は市が委託している業者に要請し、即座に除却できるが、法や条例で縛るのは限界がある。看板を出す側の意識を変えてもらうことが重要」と話している。
市では今後、「横浜サイン」という取り組みを通じて屋外広告物を利用した魅力ある景観づくりを目指していくという。
伊勢佐木町1・2丁目地区商店街振興組合の加藤理事長は、「きれいに整備された場所で自分たちだけがルールを破った看板を掲げると居心地の悪さを感じるもの。しかし、みんなが、むやみやたらに(看板を)出していると収拾がつかなくなる」と話す。
買い物をするならきれいな空間の方がいい
その上で、「遠回りなようだが、1店舗ずつ話し合ってイセザキ・モールのスタンスを理解してもらうことが、一番の近道になると信じている」と締めくくった。
取材を終えて
ほかよりサイズが大きかったり、特典を付けたり、進路のど真ん中に置いてある看板は「目を引く」という本来の効果は果たしていると思う。
あくまで私見だが、整備された街並みでこれらの看板は「異質」に見えるし、「入ってみようか」という気持ちは起こりにくい。これでは、その店舗のみならず、ひいては街全体にとってマイナスなことではないのだろうか。
「伊勢佐木町1・2丁目地区街づくり協定」の中では“横浜のメインストリートとして誇りと愛情を持って商いをする”とうたっている。
組合や行政の地道な呼びかけが根付き、当事者だけでなく、イセザキ・モールを訪れた人すべてが愛情を持てるショッピングモールになってほしいと思う。
―終わり―
よこはまいちばんさん
2015年02月17日 16時10分
既に取材掲載から1年近くが過ぎようとしているけど、全く・・・と言うよりも現状は更に酷くなっていますよ~!店や事務所の看板で所有者は明白なのだから、結局は放置しているとしか思えない。正に残念ながらみなとみらい地区・横浜駅地区に取り残された場末感がハッキリ。更に伊勢佐木町ではない地区の店舗が他人の土地で看板掲示ってもっと悪質では???福富町地区の違法路上駐車も放置しっぱなしだし、伊勢佐木警察署は業務を選り好みしてるんでしょうか?警察庁の見解も聞いてみたい。
茱萸澤村民さん
2014年11月14日 19時40分
伊勢佐木町に限らず違法看板はすべて撤去の上、例外なく50万の罰金を科すようにする。撤去および罰金徴収に必要な人員は罰金徴収額の20%という条件の完全歩合制で用意すればいい。
今宵月男さん
2014年03月19日 01時52分
看板という扱いじゃなくて、粗大ごみの不法投棄ってことにして出したやつ逮捕しちゃえばいいのに。どうなんだろう?