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「おっさんの聖地」、野毛に女子が増えたのはなぜ?

ココがキニナル!

なぜおっさんの聖地だった野毛は今、女性客が増えているのか。野毛ではしご酒をしている女性の方々に取材してほしい!(nirnirさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

増えたと言われているのはここ3年ほどの間。テレビや雑誌などのメディア露出と、女性でも気軽に立ち寄れる新店がオープンしているのが理由のよう

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ライター:クドー・シュンサク

お店の方々に聞く(つづき)

 

仕切り直しはこの店から
 

創業55年の「パリ一(ぱりいち)」の店主は野毛飲食業協同組合の会長さんでもある。

 

店主の田井(たい)さんに聞く
 

田井さんいわく、約600軒ある野毛の店も、ここ30年ほどの間で大きく分けて2回の転換期があり、空き店舗こそ目立っていないが、それなりの変遷があったという。そのふたつ。

1.バブルがはじけた後、中国人が商圏を変え、中華街から野毛に店を出しはじめるようになった。
2.2004(平成16)年の東横線桜木町駅廃止後、人の流入が激減し、経営が苦しくなった店が撤退したため、テナント側は空き店舗対策のために家賃を下げた。その結果、新しく店を出したいと思っている若者が店を出しやすくなった。

 

興味深い話である
 

若者が店を出しやすくなった2004(平成16)年の一件以来、バーやレストラン風の店が多く出店。自然と少しずつではあるが若者が増えてきたという。
それの最終的な後押しがテレビじゃないか、というのが田井さんの見解。

10年前の街の情勢が事の発端で、そこからは自然サイクルのように若者が増え、その結果女性客も増えていった。というところでしょうか。

 

若者が居そうな
 

こういったお店で
 

この方にお話を伺う
 

BAR「GIMME!GIMME!GIMME!(ギミギミギミ)」オーナーの清義明(せいよしあき)さんにお話を聞く。

8年前に野毛に出店。流れとして「コアのものをポップにする傾向」というのが世の中にあるから、とのこと。その結果、コアな野毛の雰囲気がポップになって女性が来やすくなったのではと。「バジルさんの功績もありますけど、これは書いてもあまり面白くないよね(笑)どこでも書いてるから(笑)」

 

野毛に若者を引きこんだパイオニアとされる「バジル」
 

「野毛の呑んべえ女子のことなら、“ひろたろう”に聞けばいいよ。連絡するからちょっと待ってて」とお電話していただいた、謎の人物「ひろたろう」さん。
待つ間に「GIMME!GIMME!GIMME!」の店員の女子を撮影。

 

「お待ちしてます」とのこと
 

間もなく、「ひろたろう」さんがいらした。諸々の事情を話し、取材を受けてほしい旨を伝えると快く承諾してくれた。「じゃあ、私が今飲んでた店でいいかしら」。お付き合いさせていただきます。

 

この方が「ひろたろう」さん(顔出しはNG)
 

通称「野毛の飲み歩き女子の第一人者」と呼ばれる「ひろたろう」さん。野毛に女子が増えたことに関しては「イメージみたいなものができてなかったのが4年前とかそれくらい。それが若い人も行けるというイメージがやっぱりテレビとかでついて、それからどっと若い女の子は増えたと思う」とのこと。

 

おじゃましてます
 

続けて「野毛飲みの魅力は、行きつけの店を根城にできるから(笑)。野毛のそれぞれのお店も、はしご用におすすめの店を教えてくれるので、ほかの店にも行きやすいのがいい。野毛の街全体が、集客に苦しんだ時期を知っているからこそ、一体になって盛り上げようという意識がしっかりあるのかもしれない。その雰囲気もいい」と話してくれた。

 

おじゃましました
 

最後は都橋商店街にある女性店主の新しい店がちょっと話題とのことなので、少し話を聞いてみることに。

 

いつ来てもいいね
 

おじゃまします
 

2012(平成24)年6月にオープンしたコッコ堂。オーナーのなつみさんはアラサ―女子。都橋に店を出したのは、野毛で飲むことが好きで、この辺りに店を出したいなと思っているうちに空き物件の貼り紙を発見。

「女性がひとりでも楽しく飲みに行ける店」をテーマに店づくりをした。理由は明白で「野毛に女性ひとりでも入りやすい焼き鳥店を作りたかった」。シンプル・イズ・ノゲ。

 

店内とお顔出しはNG
 

元から流れる野毛の太くあたたかい空気。そこに街の情勢や時代の流れがあって、それが発端として若い人間が増え始めた。それを後押しするかのようにメディアが追随。結果、統制がとれたというか、コアな部分が整備されポップに仕上がり、古き良きものはそのままま、新しい風は通りよく吹く。結果、その化学反応ではなく時代反応で街は勢いをつける。

若い女性が来ても、充分すぎるくらい楽しめる街、それが今の野毛かもしれません。



取材を終えて



コアや知る人ぞ知るといったフレーズが、懐かしくなるのも今であり、未来でもあるのか。野毛のディープと呼ばれる人気店は、果たして現在ディープなのだろうか。そこはかと知れた数々のコアなお店。しかしそのどれもが今は娯楽としてお客さんが楽しめるようになってきた。いい風潮だとは思う。
あと5年したら、野毛はどうなるのか。街の移り変わりがこんなにキニナル街もない。


―終わり―
  

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  • 「そぞろ」の使い方おかしくない?w

  • 酒には縁がない自分には、野毛の街は単に通過経路でしかない。値上がりしてゆくにつれ三陽の餃子も食べなくなったなぁ・・・。翆陽の半額デーか、「まいばすけっと」の餃子自分で焼いて食ってる・・・って関係ない。ステレオタイプなのは承知のうえだが「女性は『○○だから』という理由づけさえ与えられれば、実は何でもする(出来る)」という意見を聞いたことがある。そもそも女性は一人で牛丼屋・ラーメン屋になぜ入れなかったのか?!そんな事に理由は元々無かったんであって「牛丼屋・ラーメン屋に、お一人様女子が増えている」なんてテレビで言われれば全然OKになる。飲み屋も「センベロ女子」なんて言葉が出来た時点で解禁になっただけだろうと思う。

  • 自分の場合は野毛行くのが遠のいちゃったほうですね。大学の時くらいからよく行ってましたが、今までサクッと入って飲めたお店がいつ行っても満席とかで・・。客層が変わって落ち着いて呑めなくなったのもあるかな。やっぱメディアの影響が大ですね。今は呑むなら別の所へ行ってます。

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