みなとみらい地区でオススメの「ランナーズステーション」は?
ココがキニナル!
横浜各地にある「ランナーズステーション」がキニナル。皇居では盛んみたいですが、横浜ではどんな人がどんな風に利用しているのか…夜走る人なら夜景の名所なんかも知ってるの?(ヨーコさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
設備の充実度などから、中区にある「THE SPACE」を訪問! 横浜市内に勤める人が会社帰りに汗を流していくことが多く、夜景は有名なスポットが人気
ライター:河野 哲弥
月に4回以上利用するなら「メンバー」加入がお得
佐々木さんによれば、同店の利用料金は、ビジターの場合で1回650円。これで、更衣ルームのロッカーとシャワーを1回利用できる。
男性用更衣ルームの様子
シャンプーやボディソープも完備したシャワー
入会金1080円を払ってメンバーになると、専用シューズロッカーが用意されるほか、シャワーの回数などに特典が得られる。例えば、月間利用料3240円の「ランニングメンバー」ならシャワーは月4回まで無料。月間利用料6480円の「ランニング平日メンバー」ならシャワーは利用自由といった具合。
ウェアや小物も保管可能な、シューズロッカー
「メンバーなら、自分のサイズに合ったレンタルシューズをロッカーでキープすることもできますよ。使い方にもよりますが、毎週1回以上ご利用いただく場合、メンバーの方が使い勝手がいいのでは」と佐々木さん。
GPS機能が付いたランニングウォッチなども借りられる
このほか、自転車通勤者を対象とした「自転車ビジター」「自転車メンバー」などのシステムもある。大切なマイ自転車を帰宅まで預かってくれるので、盗まれる心配も無用だ。
よく見ると、入口の階段には自転車用のスロープがあった
では、実際の利用者層はどうなっているのだろう。
佐々木さんによると、男性6割に対し女性は4割、年齢は20代から60代といったところで、平日週1回程度の利用がメーンらしい。また、居住地はバラバラだが、横浜市内に勤める人が多いという。そこから伺えるのは、早めに仕事を切り上げた会社員が、夕方から夜にかけての時間を活用し、一汗流していく姿だ。
「関内は飲食店が多いですからね、ここで知り合いになった方同士が、ランニング後に一杯ひっかけていくこともあるんですよ」と、佐々木さん。店名の「THE SPACE」には、そうしたコミュニケーション「スペース」という意味も含まれている。これもまた、利用者同士でヤル気を高めていく工夫だろう。ひとりでやるより仲間がいた方が、モチベーションも上がりやすい。
店内の壁には、マラソン大会などの完走証も飾られている
また、各種大会の情報交換なども、盛んに行われているという。実際に走ったことのある人なら、より具体的なノウハウを持っているに違いない。
佐々木さんは、「ランニングを始めると、いずれは大会に出てみようと思う方が多いようです。初心者の方でも、当店を登竜門のような練習台としてご利用いただき、慣れるにしたがって走る頻度とペースを上げていってみては」と話す。
横浜の夜景を探して、ランニングイベントに密着
さて、夜7時近くになると、同店に利用客が集まりだしてきた。この日は、比較的初心者向けの「ランニングクラブ Tuesday」というイベントが予定されているとのこと。
約10キロメートルの距離を、1時間から1時間半で駆け抜けるイベント
約10キロのコース概要(「THE SPACE」公式サイトより)
さっそく参加者に、話を伺ってみることにしよう。
横浜市内に勤める中川さんは、勤め先の近くでランニングできるような場所を探していたら、「THE SPACE」の存在を知ったという。同店を利用するようになって、「フルマラソンやトレイルランニング(山道を利用したランニング)への興味が出てきた」と話す。オススメの夜景は「大さん橋からの眺め」。
2年前から利用を開始したという中川さん
一方、ランニング仲間のクチコミで同店を知ったという荒井さんは、横浜市内に勤めるOL。「シャンプーやシューズといった備品が充実しているのでうれしい」とのこと。坂道ランや雨の中のランニングなど、今まで知らなかったランニングシーンが発見できるので、週2回ほど参加しているそうだ。
荒井さんのお気に入りは「みなとみらい全般の夜景」
やがて夜7時半になると、象の鼻パークで準備体操を行い、夜の町並みに向けてランニングが開始された。佐々木さんは「横浜は夜景が財産。同じランニングスポットでも、皇居とは違った赴きがあるのでは」と、横浜に対する思いを語っていた。
注意点の説明を聞きながらストレッチに励む、参加者の皆さん
では、彼らを追いかけながら、佐々木さんが財産だという横浜の夜景をスケッチしていこう。
大さん橋から赤レンガ倉庫を挟んだ「みなとみらい地区」の様子
万国橋から眺めたランドマークタワー方面
光の洪水に夜めく「ジャックの塔」
対照的に、ひっそりとした臨港パーク
この日、「ランニングクラブ Tuesday」に参加したのは、14人のランナー。初心者向きと聞いていたが、結構ペースが早いことに驚かされた。夜景は楽しみのひとつであって、そのものが目的ではないのだろう。皆さんの真剣な姿が印象的だった。
健康づくりには、自己責任の観点も必要
健康に興味がある人の背中を、優しく押してあげるランナーズステーション「THE SPACE」。今回は「走る」ということに注目してみたが、自転車通勤もサポートしている。
「場」を通して、運動の機会を提供する同店の公式サイト
ところが佐々木さんによると、「通勤時の事故は、労災ではカバーしきれないことがあるため、自転車通勤を禁止している企業もあるんです」と話す。社員の安全を守るのか、社員の健康づくりを奨励するのかは、企業にとっても難しい問題だ。
何が正解なのかは分からない。しかし、もともと健康管理は、自分のためにやるもの。自己責任の範囲で、ジョギングや自転車通勤などを通じ、オトナの健康づくりを心がけてみては。
―終わり―
◆「THE SPACE」
http://thespace.jp/
ランナーさん
2014年06月21日 13時02分
今度はロッカーを使わせてもらえる銭湯の企画もお願いします。
あめまさん
2014年06月21日 11時15分
2列、3列、4列になって集団でしゃべりながら走っている人たちに遭遇すると、危なっかしくて怖いときがあります。集団になった時の心理を学び、もう少しまわりに気を付けて走っていただければ良いと思います。
ホトリコさん
2014年06月21日 11時04分
新しい遊びとして良い流れだと思うのですが、自転車と同じく歩行者に優しくして欲しいです。