京急の発車時に鳴る「ドレミファソラシド~♪」的な音、「ドレミファインバータ」がなくなるって本当?
ココがキニナル!
京急が発車すると「ドレミファソラシド~♪」的な音がします。どんな仕組みで音が鳴っているの?(りうさん)/いつ頃まで聞ける?発車音だけ残して欲しい(タロー先生さん)
はまれぽ調査結果!
京急の「ドレミファインバータ」は1998年にインバータから出る騒音に音階を付けたら、という開発者の遊び心によって生まれ、なくなる時期は未定
ライター:山崎 島
あの音が無くなるかも!?
多くの人の耳を楽しませてきた京急線の「ドレミファインバータ」。しかし近年その本数は少なくなってきている。国産の制御器への交換が2012(平成24)年から始まっており、その理由は「機器の更新により保全度を向上させるため」。
2100形の快特の「元祖歌う電車」が2014(平成26)年8月に更新工事に入ったため、以降はすべての2100形からその音が流れることはなくなったとのこと。
現在歌う電車は新1000形の8編成のみとなっている。交換後も以前のものと基本的な性能は変わらない。
徐々にドレミファインバータを装備した車両はなくなるが、いつなくなってしまうのか時期は未定とのこと。まだしばらくは、その音を聞くことができるそう。
発車音そのものを残すことはあるのか、飯島さんに伺うと「『ドレミファインバータ』をモチーフにした商材はいくつかあります。例えばテクノユニットの『SUPER BELL"Z(スーパーベルズ)』の『MOTOR MAN 京浜急行VVVF』という曲のモチーフになっています。また『くるり』の『赤い電車』ではこの音階が再現されていたり、最近だと4月25日発売予定のダンスボーカルユニット『Girls Forever』の『けーきゅーでいこう! ~恋のロマンスシート~』という新曲で『ドレミ~ファソ~』と歌われたりしています」
『Girls Forever』のPVは歌う新1000形の前で撮影(提供:京浜急行電鉄株式会社)
「また、おもちゃや目ざまし時計が発売されるなどさまざまなグッズも出ております。音そのものを残すことはないと思いますが多くの人に愛され続けているのはとても嬉しいことですね」と話してくださった。
そして飯島さんは、2100形が登場した時に車掌をされていて「試運転で入線してきた新型車両に、お客さまも驚いていたことを覚えています。職員にもお客さまにも、印象の深い電車であります」と当時を振り返られていた。
約1時間張り込んでやっと、ドレミファインバーターの車両を確認できた
「ドレミファインバータ」が無くなってしまうことに関して、多くの方が残念がられている。前にテレビで、みのもんたさんが「残してほしい。というか、わざと付けておけばいいのに」とコメントしていたことを思い出した。多くの人の耳に残る歌う電車の歌声。今ではお耳に掛る機会が少なくなってしまったけど、最後の一本が歌い終わるまで、親しみを持って見守っていきたい。
取材を終えて
「ドレミファインバータ」のような、平和な遊び心が伺えるものって街の中ではめったに見ないので、無くなってしまうのはもったいない。これから先、歌う○○なんてファンタジーな存在が街の中に誕生することがあるのだろうか。寂しい限りです。
―終わり―
参考文献
「鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』
『京浜急行百年史』
弘明寺婆さん
2015年05月23日 16時59分
たらららららら~!私は、これが大のお気に入りです。いつかなくなるというのは、とっても寂しいですね~(孫が大の京急ファンで、乗ったらどうってことないのにイエロー乗ったよ!とか、ブルーに乗れなかった~と報告があります。)
ushinさん
2015年04月11日 01時26分
あ、自分はJR東 E231系近郊番台に搭載された、スピードが上がるとなぜか「↑ヒューーー↓ゥ」と音程が下がる通称「墜落インバータ」が特に好きだ。ただ、E231系って平坦線での加速時に最適化されたコストダウン性能なので、上野東京ラインの急こう配はキツイってね。なんか上野東京ラインがらみの記事ネタないかな・・・(湘南新宿と行けるとこあまり変わらないけどねw)
メカスカレーさん
2015年04月08日 23時13分
本来の目的が達成できれば執着せずやめるところも京急の魅力。なくなって10年ぐらい経つと期間限定で1編成くらい出してくれるでしょう。