今年復活した「本牧ジャズ祭」の様子はどうだった?
ココがキニナル!
去年は中止だった「本牧ジャズ祭」が今年復活したと聞きましたが、どんな様子でしたか?
はまれぽ調査結果!
出演者の客席乱入や「ビーサン飛ばし選手権」などがあり、自由な雰囲気が更にパワーアップした、横浜らしいイベントでした。
ライター:河野 哲弥
ジャズにこだわらない、出演者のノリも「自由」
当日は5組の出演者によるセッションが行われた
毎回恒例だという、客席乱入の模様
出演者の中で特に目を惹いたのは、須藤満Presents "Take-Suto Ultra Project"というアーティスト。
ベースでチョッパー(ベースの演奏方法)をパキパキいわせながら所狭しと乱入する須藤氏は、まさに「チョイ悪おやじ」といった風。
吹奏楽器のメンバーは見当たらず、どうやらジャズというよりもフュージョン系という感じだ。
爽やかで軽快な曲が持ち味で、ステージ前には多くのファンが詰め寄せていた。
もはやジャズの祭典とは感じられない
曲に任せてステップするお客さんの姿も
アーティストの交代の合間に催される各種イベントも、「自由」なノリで
「ビーサン協会」のスタッフの方たち
「ビーサン跳ばし選手権」の様子
会場の片隅では、ビーチサンダルをどこまで飛ばすことができるかを競う「ビーサン飛ばし選手権」が行われていた。
同協会会長の岩井さんによれば、現在70m以上の公式記録があるそうだ。
記録として認定されるには、ラインで区切られた規定の枠の中に落とさなくてはいけないのだが、ともするとブーメランのように曲がっていってしまうのがビーチサンダルの妙。
参加者は蹴り方の工夫などに苦心していたようだ。
また来年も来たくなる、「自由」で開放的なイベント
熱中症対策として、「打ち水」などの対応も取られていた
取材を終えて感じたのは、「ジャズ」のイベントに来ている雰囲気が全くないことだ。
来場客も、ある人は木陰で本を読み、またある人はバーベキューをひたすら食べ、音楽を枕に昼寝しているような人もいた。
当初の目的は「横浜に音楽文化を!」であった。しかし、今ではこうした「自由」な雰囲気が何より楽しい。
そして「打ち水」のようなしっかりした事故防止策が講じられていることにも感心させられる。
このような素晴らしいイベントを、これからも末永く続けて欲しいと感じた。
そして、いつかは他の都道府県が真似をしたくなるような文化として、是非定着していって欲しいものだ。
―終わり―