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江の島の意外な穴場スポット「江の島 湘南港ヨットハウス」に突撃!

ココがキニナル!

2014年6月1日、オープンした江ノ島に新・ヨットハウスがキニナル。江ノ島といえば 灯台、しらす、江島神社ぐらいしか思いつかないのですが 一般でもどの程度楽しめるのでしょう?(soraさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

新・ヨットハウスには周囲を一望できる展望台に、タイドプール、海釣り公園など、見どころいっぱい。ここでしか味わえないカフェメニューもオススメ♪

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ライター:大野 ルミコ

江の島の自然を満喫できるスポットが点在!



矢野さんのお話をもとに、ヨットハーバーの周辺を散策することにした筆者と山岸。まずは、ヨットハウスの屋上にある展望台に登ってみることにする。
 


広々とした2階のホールには、ヨット関連の書籍が置かれた休憩スペースも
 

屋上へは2階から外階段を使って登る

 
ヨットハウスの屋上は、展望台として開放されているだけでなく、万が一、地震などで津波の恐れがある場合の避難デッキ(高さ10メートル、200人収容)としても利用されるという。山の高台へと逃げるのが基本だが、間に合わない時など、すぐに利用できるこういった場所があるのは心強い。

そして・・・屋上から見える風景は・・・
 


真っ青な空、キラキラと輝く相模湾――文句なしの美しさ!
 

天気に恵まれ、遠く伊豆大島まで見渡すことができた
 

ヨットハウスの屋根越しに湘南港ヨットハーバーの全景も望むことができる(クリックして拡大

 
これまで「海を望む展望台」には何度も足を運んだことがあるが、海、しかもヨットハーバーを眺める――という経験はなかったので、かなり新鮮だ。びっしりと並ぶヨットに青い空と海。なんだか南国のリゾート地にでも紛れ込んだ気分になってきた。
 


ヨットハーバーの中央部分に伸びるセンタープロムナード

 
そしてそのヨットハーバーのちょうど中央部、海に向かってセンタープロムナードがまっすぐに伸びているのが見える。そして、その先に広がるサザエ島とタイドプールが、管理室の矢野さんが「特にお子さんに人気」だと話していたポイントだ。
 


センタープロムナード入口には1964年の東京オリンピックの碑もある
 

プロムナードの先端に、小高い丘のような「サザエ島」が見えてきた

 
サザエ島は海の中へと突き出るように伸びるセンタープロムナードの先端にあり、階段状になっていて頂上まで登ることができる。目の前まで進むと結構な高さがあるので、頂上からは360度、ぐるりと海に囲まれたような爽快な光景を味わえるはず!
 


山岸、サザエ島を征服!
 

頂上からは予想通りなかなかの景色が広がっていた

 
そして、このサザエ島の下には浅瀬の岩場を再現したようなタイドプールが広がる。ここは海とつながっており干満に合わせて海水と一緒に海の生物が流れ込んでくるため、足元を小魚が泳ぐ・・・なんて光景もよく見られるという。
 


海岸の岩場を再現した「タイドプール」では海の生き物と触れ合うこともできる

 
この「タイドプール」の水深は、見た感じ、深くても15~20㎝程度といったところか。子どもが入っても、たぶん足首まで水に浸かる程度の深さだろう。これなら、お子さんも安心して魚を追いかけたり、水遊びを楽しむことができそうだ。
 


水の中に入って、磯遊び気分を味わう・・・なんてこともできる

 
センタープロムナード周辺にはベンチなども設置され、季節が良ければ家族や友人とお弁当などを広げてゆったりとした時間を過ごすことも可能だ。あ、カップルのみなさん! タイドプール横にゆったりと海を眺められる、いい感じのベンチもあったので、そちらもぜひ!



映画の舞台にもなった海釣り&絶景ポイントへ!



久しぶりに訪れた海をもっと堪能したくて、ヨットハウスから5分ほど歩いて、隣接する海釣り広場にも足を伸ばしてみた。サザエ島の頂上からも、多くの人が海釣りを楽しんでいる姿が見えたので、どんな魚が釣れているのか、見てみたくなったのだ。
 


県営駐車場を抜け、海釣り広場へと向かう
 

遊歩道のようになっている岸壁に上がると、目の前に湘南港灯台が見えてきた

 
この灯台、最近、映画『ホットロード』のロケ地にもなったらしく、ファンの方々がロケ地巡りなどをしているのだろう。その旨が書かれた看板なども掲げられていた。確かに、ここから見える風景は「映像に残したくなる」美しさだと思う。
 


目の前に広がる相模湾を眺めながら、たそがれる山岸
 

真っ青な空に伸びる白い「湘南港灯台」。なんだか心が癒される風景

 
1964(昭和39)年に設置されたという「湘南港灯台」。江の島のシンボルでもある「江の島灯台」の存在は知っていたけれど、こちらの灯台は・・・初めて知りました。灯台の下はウッドデッキになっていて、開放感いっぱい! いつまでも海を眺めていたくなる、そんな場所だ。
 


どうです!? この開放感! 海を独り占めしている気分だ

 
そして、この灯台のすぐ横にある岸壁では、強風の中、多くの人が海釣りを楽しんでいる。ヨットも出艇できないほど荒れた海で、果たして魚は釣れているのか・・・お話を伺うことにした。
 


まずは「綾瀬市から来た」というN.Yさんにお声をかけてみた

 
江の島には「2週間に1回くらい来る」というN.Yさん。今日の釣果はメジナが数匹。「ここでは小魚が良く釣れるんですが・・・今日はちょっとこの天候だし、なかなかね」と笑う。
 


釣ったメジナは「今日、どうやって食べるか考えます」とのこと

 
続いて声をかけたのは大和市から来たという富原さん。釣り歴40年というベテランさんだ。今日の釣果はカワハギ2匹とかわいらしい小魚が数匹。「この時期はカワハギがよく釣れるんだけどね・・・」と、今日の釣果にはやはりちょっと不満そう。
 


「この間は、江の島でこんなに大きなウツボが釣れたんだよ!」と話す富原さん
 

縞模様がかわいい小魚。「これは帰る時、海に戻す」とのこと

 
聞くと、ここではアジやスズキといった魚もよく釣れるという。また、タコテンヤという仕掛けを使えば、真ダコを釣ることも可能なのだとか。さすが、釣り歴の長いベテランから、若い人まで楽しめる人気の海釣りポイントというだけある。風景もキレイだし、足場も整備されているのでお子さん連れやカップルで来ても、充分楽しめるのではないだろうか。

江の島中心部に比べて人は少ないけれど、湘南港、いいところじゃないですか!



ヨットハウスでしか食べられない、魅惑のメニューで締めくくり♪

ヨットハウスから海釣り広場まで歩き回っていたら、すっかり時間が過ぎてしまった。さすがにおなかも空いてきた山岸と筆者。そこでちょっとキニナっていたヨットハウス内の「Cafe とびっちょ」に行ってみることにした。
 


カジュアルな雰囲気の「Cafe とびっちょ」。パスタやピザ、カレーなどのメニューがそろう

 
このお店は、先にも述べたが江の島の有名しらす問屋、2004(平成16)年開業の「とびっちょ」が経営。このちょっと変わった店名は、江の島の裏磯「跳磯(とびっちょ)」から取ったものだ。

江の島内には、ほかにもとびっちょが経営する店舗が2ヶ所あるが、ほかの店では「しらす丼」を中心にした“和”テイストの料理を提供しているとは違い、こちらはパスタやピザ、カレー、サラダといった洋軽食を中心にそろえているという。
 


ヨットハウス近くにある「とびっちょ本店」は、行列のできる人気店だ

 
こうした、ほかの店舗とは一線を画したカフェをオープンさせた経緯を、有限会社とびっちょ本部の砂川裕也(すながわ・ひろや)さんにお聞きした。
 


にこやかな笑顔で出迎えてくれた砂川さん。お忙しいところありがとうございます!

 
「新しいヨットハウスの建設に伴い、そこに入店する飲食店を公募するという話がありまして・・・。僕らは“しらす”の専門店として、この自慢の味を洋風にアレンジしたライトカフェを作ることを提案、それが県に認められ、今に至っています」と語る砂川さん。

こうしてヨットハウスのオープンと同時に営業をスタート。店内には、たっぷりと日差しが降り注ぐ、明るいテーブル席のほか、バーべキューなどもできるオープン席も用意されている。
 


大きなガラス窓から明るい光が差し込むテーブル席
 

天気がいい日は、オープンテラスでゆっくりと時間を過ごすのも心地いい

 
人気メニューはやはり、自慢のしらすを使ったピザやパスタ、そしてカフェスタイルにアレンジされたしらす丼など。ほかの店舗と同様に「ゆで加減や塩加減など、絶対のこだわりを持っている」と砂川さんも胸を張る、とびっちょ自慢のしらすを味わうことができる。
 


今回はイカ墨の香りが漂う「Tobicchoシーフード黒カレー」(1404円/税込)と
 

大人気! ボリューム満点の「Tobicchoしらすピザ」(1188円/税込)をチョイス

 
カレーは、イカやタコ、エビなどの魚介たっぷり。辛さ控えめなカレーにイカ墨の香りがプラスされ、まさに「海のカレー」といった感じ。トッピングされたしらすも間違いのない美味しさだ。
 


大ぶりの魚介、イカ墨の香り、トッピングのしらす・・・磯の香りが楽しめる

 
そして、しらすピザは・・・とにかく生地が驚くほどおいしい! 生地自体は厚めのふっくら&もっちり生地なのに、表面がカリッとしていていくらでも食べられそうな勢い。トッピングもしらすとノリ、チーズだけなのだが、それぞれの絶妙な塩加減がこれまた食欲をそそるのだ。
 


たっぷりのチーズ&しらす・・・こんなに相性が良いものだとは!

 
とびっちょのほかの店舗は、常に大行列の人気店だが、このカフェは「まだあまり知られていないのか、あまりお待たせせずに料理を提供できると思う」と話す砂川さん。

また「しらす丼や海鮮丼を提供するお店は県外にも少しずつ進出していますが、ここのようなカフェスタイルの店を新たに作る予定は今のところありません。“ここだけの味”として、多くの方に味わっていただきたい」とも。
 


食事のほか、アルコール類やコーヒー、ソフトクリームなども用意されている

 
ほかにも神奈川県で育った「やまゆり豚」を使った照り焼き丼やカレーなど、ほかにもキニナルメニューがたくさんあって、胃袋が一つなのが残念で仕方なかった。個人的には、ここのメニューを食べるだけにヨットハウスに来てもいい・・・そう思いながら店を後にした。



取材を終えて



初めての江の島で、江島神社や江ノ島灯台を素通りして湘南港ヨットハーバーに向かう――そんな筆者のようなコースを巡る人はそう多くないと思う。確かに最初は、人が多く集まる仲見世に行って、有名なたこせんべいとか食べてみたい・・・とも思った。

でも、湘南港ヨットハーバーで海に触れ、キレイな景色に癒され、美味しい食事をしたら、すっかり満足してしまった自分がいる。こういう人の少ない「穴場」的な場所で、ゆったり、まったりとした1日を過ごす。とっても贅沢な時間を満喫させてもらった気分だ。
 


人懐っこいネコたちにも、相当癒された1日だった

 
今までなぜか足が向かなかった江の島だけど、また近いうちに来ようと思う。


―終わり―
 

取材協力

湘南港ヨットハウス
住所藤沢市江の島1-12-2
TEL0466-22-2128
施設利用可能時間
通常期間/8:00~18:00
ゴールデンウィーク(4月29日~5月5日)、夏期間(5月9日~6月28日までの土日祝、7月1日~8月30日)/7:30~19:00
通常期間は火曜日休所(ただし、火曜日が祝日の場合はその翌日休)、ゴールデンウィークと夏期間は無休。そのほか、所定の休所日有

Café Tobiccho
ヨットハウス1階
TEL0466-53-7760

1964
ヨットハウス1階
TEL0466-52-4930
 
 

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  • むかし、三浦半島でヨットに乗っていた者ですが、そのころは江ノ島のヨットハーバーにはレストランもなにもないと思っていました。ヨットショップと珈琲ショップ、良いですね!今度行ってみます! 江ノ島に渡ると海は綺麗なんですよ!江ノ電に乗って、ヨットハーバーをそぞろ歩いて、テラスでコーヒーを飲むなんてのは、ヨットマンにしかできないことですよね!また新しい遊び場見つけました!

  • 江ノ島のヨットハウスのとびっちょでBBQが出来ることはご存知ですか?江ノ島バーベキュー、略して「江ノQ」だそうです(笑)。値段も手ごろで、手ぶらで行けて、電車でも行けるので、子連れママ会でも使えるので、非常にオススメです。夏になったらまた取材してみてください。波音を聴きながら、BBQって最高ですよ~。

  • 近年、江の島に行くときは灯台(今はシーキャンドルと言うそうですね)から裏側の岩屋洞窟に行くコース(途中でタイワンリスに会えるかも)が専らですが、小中学生の頃は小田急線の始発電車に乗って片瀬江ノ島まで行き、橋を渡ってヨットハーバー先の防波堤でよく海釣りをしてました。その時釣れたのは投げ釣りでシロギス、サビキ釣りで小アジ等でした。その頃から比べると防波堤も随分ときれいになりましたね。

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