暗きょとなった幻の川、磯子区陣屋川の水路はどこ?
ココがキニナル!
過去記事でも触れられていたが、かつて磯子周辺は小河川が多かったよう。記事中の川の中で陣屋川だけは流路の見当が付きません。川があった当時のことを知っている方はいるのか、調べてほしいです。(永田OLさん)
はまれぽ調査結果!
「陣屋川」は、屏風ヶ浦の大岡隧道付近から始まり、屏風浦駅前を通り、環状2号線と並行し根岸湾へ流れていたよう。当時の様子をご存じの方もいた。
ライター:橘 アリー
「陣屋川」の流れを辿る!
環状2号線と国道16号線が交差する屏風ヶ浦交差点からスタート。
屏風ヶ浦交差点の八幡橋方面の歩道
「陣屋川」はこの歩道の辺りを流れていた。流れに逆行していくようになるが、川は青矢印上にあった。そして、赤長方形の辺りに「陣屋橋」があった。
5~6メートルほど環状2号線に沿って行ったところで
陣屋川は環状2号線を横断する形で流れる
そして、しばらく歩道の辺りを直進
森3丁目交差点手前の路地を左へ
細い路地を抜けて直進
道路の通りに進むと、右手に教会が見えてくる
教会がある三叉路を右へ曲がり
道に沿って進んでいく
この辺りは道が緩やかにカーブしていて、川の雰囲気がある
京急「屏風浦駅」前を通って
環状2号線に出て
「屏風ヶ浦駅前」交差点で横断し
環状2号線から線路の横の道へ入り
どんどん狭くなってくるが、道に沿って直進
そろそろ
行き止まりが見えてくる
行けるのはここまで
この線路の先に大岡隧道がある
この方向からトンネルは見えないので、逆側からみると・・・
中央の電車が見える辺りが大岡隧道
「陣屋川」はこの大岡隧道の辺りが始点とのこと。水源は山からの湧き水と思われる。
資料『磯子の史話』によれば、屏風ヶ浦交差点を横断して線路に沿って進みトンネルに至る途中に西谷(にしのやと)用水池がある。その池の水が「陣屋川」に流出している、となっているようだが、磯子区が地元で、昔から陣屋川のことを知っている金子さんによると、この池から流れているのは・・・
左から2番目の名前の無い川であるそうだ。赤丸が西谷用水池※クリックして拡大
「陣屋川」は長さ約1㎞の短い川であるが、地元では、豊な自然があった時代の懐かしい大切な想い出の1つだった。
取材を終えて
「陣屋川」は暗きょ化されて、上は道路となっていた。
その道路は、川の流れのように曲がりくねっている箇所もあり、それは川があったことを呼びおこさせてくれるような気がした。
―終わり―
参考文献
『磯子の史話』
『横浜 磯子 屏風ヶ浦に生きる』
『浜・海・道 Ⅱ』
『磯子のれきし』
kasa51さん
2016年04月14日 16時27分
地図と写真を大きく見られるようしていただけると有り難いです。よろしくお願いします。
永田OLさん
2016年04月13日 07時42分
だいぶ前に投稿した話だったので、採用されたとは驚きでしたが、謎が解けてすっきりしました。ありがとうございました。もしかしたら京急ストア下の細道が流路の跡ではないかとは思っていました。記事にはありませんが、屏風ヶ浦交差点から産業道路側にまっすぐ行った先、市バスの磯子車庫前を流れている白幡川のわきに、暗渠の河口があるので、流路から察するとそこが陣屋川の河口でしょうか。名もなき川はもしかしたら現在の白幡商店街ですかね。暗渠になって50年以上たっても、地元の方にとっては今も記憶に残る川なのですね。