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創業100年を超える吉田町の鶏肉専門店、「梅や」の歩んだ歴史とは?

ココがキニナル!

横浜の鶏肉専門店「梅や」は珍しいお肉が手に入り、売ってるお惣菜も美味しい。お店で鶏を解体している様子を取材してほしい。今年で創業101年のようですので、お店の歴史も(タロー先生さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

創業から103年を有する吉田町の梅やは日本に鶏肉食文化を根付かせるために尽力をしたお店だった。今も鶏の解体を店で行い、新鮮な鶏肉を届けている。

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ライター:細野 誠治

美味しいもの探しと、美味しいものつくり

ざっと梅やの歴史を紐解いたのだが、聞くほどにスゴい。

筆者は専門店ということで、てっきり卸し業者から小売業に進出したのかと勘ぐっていた。


梅やホームページ。業務用ページもある


店舗は現在、吉田町と横浜タカシマヤ店の2店舗


横浜タカシマヤ店はお惣菜が中心(猛烈に美味いよね!?)


「梅やは、もともと小売から始まりました。卸しのきっかけは某焼き鳥屋チェーンからの依頼を受けてからです」と4代目。

この焼き鳥屋チェーン、味が良いと評判のグループ。諸事情につきお伝えできないのが残念。

このチェーン展開している飲食店を含めて現在、1日約300店舗、全体で横浜中の約600店舗へ鶏肉を供給しているそうだ。

膨大な数! そして鶏肉の安定供給。これが今の、梅やを語る上でのキーワード。少しだけバックヤードを見せてもらおう。


お店のショーケースの向こう側、店内入ってすぐの場所でお惣菜づくりが


10人ほどのお姉さんたちがエラい勢いで串打ちしたりお惣菜作ったり・・・。
(入った瞬間、クスクス笑われたんだけど被り物してたんだわ、俺)

惣菜は焼き鳥が13種類、揚げ物が11種類というラインアップ。作ったものは必ずその日に売り切る。翌日に持ち越すことは絶対にしないそうだ。
「一番、美味しい状態のものを召し上がっていただくためです!」と4代目。

さらに奥へ。ここからは普段、目にできない場所だ。


数人の職人さんたちがテキパキと解体を行う


生臭さや消毒液の強い匂いを想像していたが、それらが一切ない。なぜか反対に、何とも言えない良い匂いがする。不思議だ。


解体・加工される前の鶏たち


梅やで使用される鶏肉たちは、上の写真のような状態で真空パックされ、ここバックヤードに搬入される。

丸々、1羽、という状態。ここが梅やの鶏肉の特徴だという。

多くの店では、養鶏場近くにある加工工場で羽と骨を取り、肉に加工され全国へと運ばれてゆく。一方、梅やでは羽を取っただけの状態で、産地から真空パックされやってくる。


そして職人が加工

違いは骨の有無。これで鶏の旨味が全身に回るのだそうだ。


「科学的な根拠は取れないんですが、骨から出る旨味エキスがじっくりと肉に回るんです。養鶏場や加工工場の職人さんたちは必ず、あると言っているんです」と4代目。

骨つきのまま真空パックされ、横浜・吉田町にやってくる間、およそ24時間で鶏肉が熟成される。
「同じ肉で比べて食べても、本当に違うと感じるんです」


生産者・職人たちが「良い」ということを行う


「同じ肉だが、ものが違う」これが梅やの鶏肉の秘密。美味さの秘訣。


そんな梅やの鶏肉、一番のオススメがローストチキン!(1羽1750円)


ガブリ、と・・・

カリカリ衣の下の脂が肉を押して弾けてね、口に入れるとジワ~っと・・・。押し返す弾力にさらに噛むと、また旨味がきて。香ばしさが鼻に抜けてスルリと肉が喉を越えていくんです、はい。
ご存じの方は分かりますよね!?

ほかとは違う、梅やの鶏肉をぜひ! オススメです!



取材を終えて

梅やのこれからを担う4代目、大輔氏は「お店に来ていただいたお客さまと、お話がしたいです」と言う。

「よく、一番いい肉をくれと言われるんですが、どんな料理に使うんですか? ってお聞きします。いろいろなブランド鶏がいて、部位によって味や性格が全然違うんです。もっと言えば育つ水や飼料でも味が変わるんです」


「一番美味しい食べ方で、食べていただきたい」と4代目


4代目は熱い方だった。2代目といい勝負かも知れない。

がむしゃらに鶏肉普及に尽くした先々代と時代は違う。成熟した市場で、エンドユーザーたる消費者を満足させるために、がむしゃらなんだな、と思った。

そして、ライター陣と読者の皆さんとで作っている横浜のアーカイブスのピースが、ぱちりと嵌(はま)ったかのような発見がありました。

伊勢佐木町で始まった鶏肉食と、街の変遷。あと、横浜を駆けた人。

面白い、美味しいスポットでした。


伊勢佐木町名物、梅やの鶏肉


—終わり—



鶏肉専門店 梅や(吉田町本店)
http://www.umeya-torinikuten.co.jp
住所/〒231-0041 横浜市中区吉田町6-3 
電話/045-261-5913
FAX/045-243-2243
営業時間/9:30~18:30 年中無休(年末年始のみ休み)

梅や 横浜高島屋店
住所/〒220-0005 横浜市西区南幸1-6-31横浜高島屋 地下1階(惣菜売場)
電話/045-311-5111(代) 内線2831
営業時間/10:00~20:00 年中無休(高島屋休業日に準ずる)

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  • 子供の頃(1960年代)、父は食が細かったのですが梅やさんの鶏肉は好物でした。お湯を沸かすこともしない昔の男なのに鶏肉だけは自分で梅やさんまで買いに行ってました。母に揚げてもらうチキンカツが一番のお気に入りでした。

  •  かつて横浜市役所に勤めていた者です。 吉田町の梅やがテーマということですが、現在は変わってしまったものの、私の記憶では、かつて梅やさんの向かって左隣は小鳥を扱うペットショップ、右隣は親子丼のお店があったような気がします。 このことに触れていたならごめんなさい。

  • 30年以上前の話だけど隣が小鳥屋だった記憶があります。JRAで馬券買った帰りにここで焼き鳥買って帰ってました。

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