1杯300円の激安ラーメン! 茅ヶ崎駅前の「大龍」と金沢文庫の「大龍」は同じチェーン店?
ココがキニナル!
茅ヶ崎駅前の「大龍」はラーメンが300円と激安!名物の大龍やきそばも500円!金沢文庫にもサッポロラーメン大龍チェーンがあるが、茅ヶ崎店だけ安い理由は?(スさん/さいぞうさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
茅ヶ崎の大龍はサッポロラーメン大龍で働いていた元社員のフランチャイズ店。その店を現オーナーの父が38年前に中華屋さんとして居抜き出店した
ライター:はまれぽ編集部
元・大龍の歴史を継いだ中華屋さん
金沢文庫の大龍では、しょうゆラーメンが700円、大龍やきそばは850円だった。
店主の中村さんに値段の違いを尋ねると、「うちはね、大龍チェーンではないからだよ」と驚きの返答が。
茅ヶ崎の大龍はもともと、サッポロラーメン大龍の社員だった人がフランチャイズとして始めた店。しかし、おおもとの会社が廃業して店を手放すこととなり、中村さんのお父さんが店名を変えずに中華屋さんを居抜き出店した背景があるそうだ。
こちらのメニュー表はサッポロラーメン大龍時代のもの
よく見ると当時の大龍チェーン店が記されている
サッポロラーメン大龍の面影を残しながら、中華屋さんとして「大龍」を始めて38年目を迎えるという。
こちらは中村さんの父が中華屋さんを始めた時のメニュー表
では、大龍やきそばはサッポロラーメン大龍とは関係ないのだろうか?
中村さんによると、「大龍やきそばはすごく人気だったみたいで、お店を譲り受けるタイミングでソースのレシピも譲り受けたんだよ。前の大龍とは別の業者さんに頼んで作ってもらっているから、我々もレシピは分からない」とのこと。
市販しているものではないので、家庭でこの味を再現するのは難しいかもしれない。
大龍やきそばを提供するお皿も引き継いだ
現在、茅ヶ崎の大龍は中村さんお一人で営業している。お父さんが亡くなってからは、お母さんと二人三脚で営業していたが、今はお母さんの介護をしながら大龍を一人で切り盛りしているそうだ。
そのため、お客さんがたくさん入ると提供に時間がかかってしまったり、体力に限界を感じることも少なくないという。
中村さんは、「38年もやっていると、うちで食べるのを楽しみにしてくれるお客さんが結構いるんだよね。それに、『大龍やきそばがどうしても食べたい』って遠方から来てくれるお客さんもいるんだ。だから、できる限り大龍の看板を守っていきたい」と笑顔で話してくれた。
厨房の奥にある窓からはJR東海道線のホームが見える
常連さんが向かいのホームから「ラーメンと餃子お願い!」と注文をしてくれることもあるのだとか。
「消費税が10%になっても、ラーメンだけは300円で頑張りたい」と話す中村さんの目には、長年、大龍を支えてくれた地元の人々の顔が浮かんでいるようだった。
大龍の味と看板は、これからも茅ヶ崎の地を温かく包んでくれるだろう。
ー終わりー
大龍
住所/茅ヶ崎市幸町1-9
電話/0467-85-9861
営業時間/平日:午前11時10分~午後2時30分、午後5時~午後11時、土日祝:午前11時~午後11時
定休日/水曜日
さいぞうさん
2018年04月22日 18時17分
調査ありがとうございました。長野県の中野市にも大龍焼きそばがあって惜しまれつつ閉店したそうです。ソースは謎のままですが、食べに行けばいいだけの事なので機会があれば行きたいです。
半蔀さん
2018年04月21日 10時47分
商標権とか野暮なことを言わない大龍グループ、偉いね。大昔から富士屋の名前で菓子卸をしてた親戚は、後からポッと出てきた不二家に文句を言われて商号を変えさせられたよ。菓子問屋が不二家に勝てるわけないからねぇ。