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閉店する「相鉄ローゼン大口店」は昔映画館だった! 大口にあった3つの劇場って?

閉店する「相鉄ローゼン大口店」は昔映画館だった! 大口にあった3つの劇場って?

ココがキニナル!

50周年を迎えるはずだった相鉄ローゼン大口店が9月一杯で閉店。ここは昔映画館だったと聞いた覚えがあります/大口通商店街には映画館が2つあった?(シロキュウさん/はるひこさん/エル2さん)

はまれぽ調査結果!

子安曙劇場の跡地に相鉄ローゼン大口店が開業。大口商店街には大口映画劇場、大口第一劇場があり、戦後に3つの劇場が同地域に存在していた

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ライター:はまれぽ編集部

戦後の大口を支えた映画劇場


 
曙劇場も含め、この地域では3軒の映画館が戦後の大口をにぎわせた。
戦後の焼け跡から市内では復興が最も早い地として、昭和天皇が戦後初の巡幸に大口通商店街を訪れている。
 


1946(昭和21)年2月19日、昭和天皇巡幸の様子(提供:大口通商店街)

 
各映画館の開業時期は不明だが、「映画年鑑1958年版別冊」には「子安曙映画劇場」のほかに「大口映画劇場」と「大口第一劇場」の3劇場が記載されている。

大口第一劇場は大口通商店街に面する映画館で、10軒ほどの商店が集まった「第一センター」という市場の2階部分に「大口通中央第一劇場」という名で記載されていた。当時は浅草のような雰囲気だったという。
 


1957(昭和32)年の住宅地図


現在は整形外科になっている

 
大口第一劇場は洋画専門の劇場で、1962年の住宅地図、1967(昭和42)年の映画便覧から名前が消えており、曙劇場や大口映画劇場よりも早く閉業したことが分かる。
 


1962年の住宅地図ではパチンコ店に


大口映画劇場では、東映、東宝、日活系を放映。旧大口病院(現・横浜はじめ病院)に隣接していた。
 


1957(昭和32)年の住宅地図に記載されている「大口映画劇場」


現在は「横浜信用金庫」

 
1970年の住宅地図では「空家」と記載されており、曙劇場と同時期に閉業したようだ。

鈴鹿さんは、「大口劇場では『ゴジラ』シリーズや『月光仮面』、『宇宙大戦争』を、第一劇場では『大アマゾンの半魚人』やディズニー映画を観たよ」と話す。劇場ごとに観た作品を覚えている鈴鹿さんもすごいし、その様子から映画が最大の娯楽であったことを証明しているように感じた。

残念ながら、こちらの2軒も写真は残っていなかったが、当時の住宅地図と電話帳からその存在を確認することができた。徒歩4分圏内に3つの劇場があったことは間違いないようだ。
 


午後5時30分を過ぎるとシャッターを閉め始める大口通商店街

 
 
 

取材を終えて


 
町並みは変わっても、戦後の大口に笑顔とにぎわいをもたらした劇場があった事実は変わらない。
 


しかし、時代の流れには逆らえない

 
相鉄ローゼン大口店で買い物をしていた60代の女性は、「ここがなくなってしまうのは本当に寂しい。 2階には休憩できるベンチがあるからとても助かっていたのよ。この帽子もね、ここの2階でお友達とお揃いのものを買ったの」とどこか寂しげ。

「この町が明るく開けるように」と名付けられた「あけぼの」の響きがこれからもこの町を包むよう、相鉄ローゼンの跡地が人々の集う場所になることを願う。
 
 
ー終わりー
 
 
参考資料
「映画便覧」(1958年、1967年)
「とうよこ沿線」わが町の昔と今 ー神奈川区編ー
「神奈川区明細地図」(昭和31年度版、32年度版、41年度版、43年度版、45年度版)

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  • 大人気だったドラマ「透明なゆりかご」で、商店街ゲートらしき所がちょっとだけ見えましたが、ロケの大半は神奈川県内横浜市外だったので、見間違いだったらごめんなさい。ただ、シャッターがしまっていた建物が多かったので勘違いかもしれない。大口駅は通過ばかりだったのでごめんなさいね。

  • この記事を読んでいて子供のころ父に連れられて六角橋の映画館でガメラを見たような記憶を思い出しました、六角橋にも映画館てあったのだろうか。

  • 今では大口の商店街は活気もないシャッター通りです。住民としては、もっと活気が出るようなお店が増えて欲しいですが、住居兼店舗の店が多くて入替も難しいのでしょうね。夏祭りの際の人出はものすごく多くて、老若男女、多くの人が住んでいるので商店街が生まれ変われば魅力のある街になるのに、残念です。

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