野菜や日用品が飛んでくる!? 栄区思金神社の面白い節分祭をレポート!
ココがキニナル!
節分と言えば豆まきをして福を呼び込むが、野菜や日用品も投げて福を呼び込む神社があるらしい。その節分祭の様子がキニナル(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
1979(昭和54)年から続く節分祭。地元や遠方からの参拝者も楽しんだ。多くの人に参拝してもらえるよう、イベント時にはたくさんのボランティアで支えられている。
ライター:はまれぽ編集部
「福は内」
港南台と日野公園墓地でクリーニング屋をしている稲村さんは、今年で2回目の参加。
お坊さんと勘違いをして話しかけてしまった
家族で参拝し、豆や日用品をゲットしようと意気込んでいた。頑張って!
13時になり、宮司の平野さんが挨拶を始めた。
先ほどよりも多くの参拝者が集まっている
「今日は楽しんでください。知っている方もいると思いますが、豆以外の物が飛んでいきます。気を付けて、でも目を離さないように皆さん福を持ち帰ってください」
小さな子どもが前に集まり、いよいよ豆まきが始まる
「福は~内~」
「福は~内~」
邪気を祓う意味で「鬼は外」も合わせて言うことが一般的だが、「思金神社」での掛け声は「福は内」のみ。神社にはそもそも鬼がおらず、祭典で厄払いを済ませているため、福を呼び込む掛け声だけをするのだそう。
帽子や袋を広げてアピールする子どもたち
オトナも楽しそうだ
ご近所にお住まいの長谷川さん親子(左)と幼稚園のお友達のゆうり君(右)
お子さんのたつや君の相手を任されたという長谷川さんは、「はまれぽ」を愛読していただいているそう。「節分祭」には毎年参加されているというが「今年は少し参拝者が少ないかもしれません」と教えてくれた。「豆以外も飛んでくるので面白いですよ。横浜でもこういう物を投げるところは珍しいんじゃないですかね」と言う。
こちらのご家族も近所にお住いで、「節分祭」には初参加だそう。
中村さんご家族。もう1人のお子さんはステージ前でスタンバっているという
幼稚園の友達ご家族からこの「節分祭」の存在を聞き参加したという中村さん。「こういうイベントがあることは知らなかったです。せっかく教えていただいたので来たら楽しいですね。子どもも遊べるし、後は景品をゲットするだけです(笑)」と密かに闘志を燃やしていた。
豆まきが終わると、抽選会になる。階段を上がったところに置いてあった抽選箱に、参拝者が氏名を書いて入れていたのだ。景品は協賛会社からの品で、バスの回数券やカツオ、アイロン台やバナナなど、その種類はさまざまだ。
本当に「節分祭」だっけ?
洗濯物干しを当てたマダムとお友達はご近所のお付き合いで毎年参加されている
13時から豆まきと抽選会が始まり、1時間が経過。やっと皆さんお目当ての色々な物が飛んでくる時間がやってきた。
最初はミカンやカブが投げられる。「当たると痛いから気を付けてね!」とアナウンスが入るも、皆さんヒートアップしている。
豆以外でも「福は~内」と掛け声
宮司がカブを投げるという奇妙な光景だ
野菜が終わり、主婦に嬉しい日用品や、子どもが喜ぶおもちゃやお菓子などが次々と投げられていく。皆さんが笑顔で「こっち~」と手を挙げ、福(物)を呼ぶのは、なんだか筆者も笑顔になる光景だ。
ブタメン
スイートコーン缶
ほうき
鉢植え
おもちゃ
プラスチックの食器
最後の催し物、誰も怪我することなく、あっという間に投げ終わり「節分祭」は幕を閉じた。
最後は神社にいる全員が笑顔だった
虫取り網をゲットしたご家族
こちらのご家族は豆からおもちゃまで大漁ゲットだ
抽選会でカツオを当てた福男
最後に「思金神社」とは40年のお付き合いという、権禰宜の福本さんにお話を伺った。「近年では参拝者の数が増えていてとても有難いです。これからも参拝に来ていただくために思金の神様を知っていただき、こういった催し物では楽しんでいただけるよう努めてまいります」と話してくれた。
取材を終えて
実は「思金神社」のご厚意で「はまれぽ」に1本、破魔矢をいただいた。
ありがとうございます!
多くのボランティアの方々に支援されながら、参拝者に楽しんでもらうため工夫をする「思金神社」。名物宮司の平野さん、この日は満面の笑みで参拝者と交流していた。
近所や遠方から参拝に来られた方は、皆この「節分祭」を楽しみにしているという。きっと参拝者を思う気持ちが、福だけでなく笑顔を呼び込んでいるのだろう。
ー終わりー
取材協力
思金神社
ホームページ
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ネモさん
2020年02月05日 12時50分
ご祭神についてもぜひキニナル!