片瀬江ノ島に津波が押し寄せてきたら、どこに逃げればいい?
ココがキニナル!
片瀬江ノ島駅付近ですが、もし東海大地震が起こって大きな津波がきたらどうなるのでしょう?高台もないので逃げ場に困るように思います。駅近くに小学校もあるのでとても心配です。(keinakatさんのキニナル
はまれぽ調査結果!
片瀬江ノ島駅付近では、最大7メートル程の浸水を予想。藤沢市では現在、私立湘南白百合学園などを、避難場所として指定している。
ライター:河野 哲弥
片瀬江ノ島駅付近の様子は
小田急線片瀬江ノ島駅は、海岸から直線距離にして200メートルほどしか離れておらず、すぐそばに「湘南白百合学園小学校」があった。質問にあったのは、この小学校のことであろうか。
「湘南白百合学園小学校」前の、平らな道
境川の西側にあるこの一帯は、藤沢市の「津波避難情報マップ」では、最も色が濃い地域だ。
海抜は3.3メートルとある
もし、この辺に津波が押し寄せた場合、この辺の住民はどこに避難すればいいのか把握しているのだろうか。さっそく、付近の方10人に聞いてみると、9人の方が即座に「白百合学園」(中高の意味)と答えた。残りひとりは「分からない」とのことだったが、防災意識はなかなか高いようである。
さて、市が指定している私立湘南白百合学園中学校(同高等学校)だが、場所を地図で確認してみると、「片瀬目白山」という地名になっている。どうやら、境川越しに見える丘の上にあるようだ。
境川の西側から見た、「片瀬目白山」方面の様子
地図で見ると、約1キロメートルの距離
では、片瀬江ノ島駅からあそこまで、実際に歩いてどれくらいかかるのか、調べてみることにした。
小田急線片瀬江ノ島駅を出発
約5分後、湘南モノレール湘南江の島駅に到着
すでに海抜6メートルだった
この辺は、藤沢市の「津波避難情報マップ」では、浸水が予測されていない地域だ。ものの5分でここまで避難できるのであれば、いざという時でも、慌てず行動できる余裕はありそうだ。
しかし、念のため、同学園まで坂を登ってみる。
駅付近と比べ約14.5メートルの標高差があるが、そんなに急な坂ではない
約20分で、同校の正門前に到着
正門付近には海抜表記がなかったが、18メートル以上であることは間違いない。ここまで来れば一安心といったところだろう。
いざという時のために
藤沢市が現在、市のホームページで公表している「津波避難情報マップ」には、避難場所や避難ビルが明記されている。もし、忘れてしまったら、私立湘南白百合学園中学校(同高等学校)へ避難することを推奨する。
万が一のために、一度、現地までの道順を確認してみてはいかがだろうか。
また、藤沢市では、今年の夏ごろに、成案に基づいた最新のハザードマップなどを発表する予定。
「はまれぽ」では引き続きこの動きを追っていく所存だ。
―終わり―
まおさきさん
2012年09月05日 23時15分
今度新江ノ島水族館に行きます。地震が心配です。心配なら行かなければ良いのですが、そんなことを行っていてはTLDだって行けません・・・そこで、水族館から避難できる場所を地図でさがしていたところ、私も白百合中学に目を付けました。今回、駅からの時間が分かったので、水族館からの時間も検討が付きます。面白かったです。ありがとうございます。
ピノコさん
2012年08月30日 21時07分
大変参考になりました。大地震の後、境川を渡る橋(山本橋等)が落ちていなければ沢山の人が助かると思います。藤沢市に問い合わせればこれらの橋が建築基準をクリアしている等の答えが想像できます。立場上仕方ないのかもしれませんが。でもこれからは、想定外という言い訳はゆるされません。地震に本当に持ち堪えられるかが知りたいです。この他この地区の避難経路について更に踏み込んだ情報の発信を是非お願いします。