神奈川区の神奈川には何がある?はま旅Vol. 71「神奈川」編
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第71回は神社仏閣が多く、シブい「神奈川駅」。今回は歴史の街に隠された新たな一面をご紹介!
ライター:松宮 史佳
歴史と人情のある街
ボーっと歩いていると、「神奈川区神奈川」という看板を発見!住所は「神奈川県横浜市神奈川区神奈川」。住所の中に“神奈川”が3つ!
神奈川区神奈川二丁目の看板
確か、キニナル投稿で神奈川区神奈川の面白いスポットを探して欲しいというものがあったことを思い出し、散策してみることに。ちなみに、キニナルはこちら。
「神奈川県横浜市神奈川区神奈川」と、クドイ住所のこの場所のレポートをお願いします。何か面白いスポットはあるのでしょうか?(嶺上開花さんのキニナル)
しばらく歩き回っていると、近所に住むという男性が「お稲荷さんがある」と道を教えてくれた。
赤い鳥居がかわいい「伏見大漁稲荷神社」
「伏見大漁稲荷神社」の謂れを通りすがりの男性に尋ねる。すると、ご近所に住むという増田さんが神社を管理している神奈川区神奈川一丁目・町内会会長の三橋さんを紹介してくださった!
増田さん、三橋さん、三橋さんの奥様に「伏見大漁稲荷神社」と神奈川区神奈川の歴史を伺う。増田さんによると、神奈川区神奈川一丁目はかつて「浜町」「棉花町」、二丁目は「浜町」という町名だったそうだ。「この辺りは漁師町だったの」と三橋さんの奥様。
左より増田さん・三橋さん・奥様
今年84歳という(お若い!)三橋さんは「伏見大漁稲荷神社」がいつできたかわからないが、「自分が子どもの頃からあった」と答えてくれた。
漁師町の気質から「昔はお祭りが盛大だったのよ」と三橋さんの奥様。今でも「伏見大漁稲荷神社」では2月と5月の年2回お祭りが行われるそうだ。
貴重なお話を聞かせてくださった3人にお礼を告げ、近くにあるという「台場公園」へ。
「台場公園」
勝海舟が1859(安政6)年に設計した「神奈川台場跡」
解説パネルによると、開港の翌年1860(蔓延元)年に海上警備用の砲台として完成したようだ。
「勝海舟もここにいたかも」と思うと感慨深い。
神奈川区神奈川には「伏見大漁稲荷神社」と「神奈川台場跡」がある。面白さは人それぞれかもしれないが、松宮は街の歴史を体感することができた!
…日も傾き始め、小腹が空いたのでお店を探してみることに!
本物を味わえる「川窪牛豚肉店」
国道15号沿いを歩いていると、“和牛の芸術品”という看板が!キニナルので店内へ。
「川窪牛豚肉店」
“和牛の芸術品”という看板に心奪われる
きれいな色をした牛豚肉が並ぶ
薄切りにされ、丁寧に紙に包まれた牛肉と、「牛丼用」など用途が書かれた商品札に肉への愛情とこだわりを感じる。
アポなしだが、「ぜひお話を伺いたい」と思い、勇気を出して取材を交渉。すると、往年の映画スターのようなご主人がお忙しい中、取材を受けてくださった。
「川窪牛豚肉店」では1頭丸ごと購入し、リーズナブルな切り落としステーキから高級な牛ヒレなどの赤身系まで幅広く販売。同店で扱うのは味のよいA4・A5(肉質の等級)のみ」とのこと。
味が染み込んだ「幻のやきぶた」!100g350円
「よい肉を格安で売るのは大変では」と言うと、「大変なのは365日休みなく(牛や豚を)育てている生産者の方だよね」とご主人。
店内では惣菜も販売
肉の旨みが凝縮された「メンチ」3個315円(左)と巨大な「ミートボール」3個210円
甘みがありジューシーな「シュウマイ」11個630円と
ひき肉の存在感が光る「男爵コロッケビーフ」4個365円
「やっぱりさ、いいモノを作るには時間と愛情をかけなきゃダメ」というご主人の言葉が強く印象に残った。
取材を終えて
今回の取材は本当に多くの神奈川区の方にご協力をいただき、“旅は人との出会い”だと再確
認した。「神奈川」駅は神社仏閣と教会が共存していたり、「よいものを安く」販売する「ヨコカン」や「川窪牛豚肉店」があったりと、とても魅力ある街だった。一度では知り尽くせない奥深い街なので、ぜひ再訪したい!
「川窪牛豚肉店」ご主人おすすめの牛カルビ!言葉を失う美味さだった!
■今回のはま旅「神奈川駅」周辺
(googleマップより)
・「ヨコカン本店」横浜市神奈川区栄町16-8
・「川窪牛豚肉店」横浜市神奈川区青木町10-8
・「台場公園(神奈川台場跡)」横浜市神奈川区神奈川一丁目17-3
・「伏見大漁稲荷神社」横浜市神奈川区神奈川一丁目5
・「宗興寺」横浜市神奈川区幸ヶ谷10-6
・「普門寺」横浜市神奈川区青木町3-18
・「甚行寺」横浜市神奈川区青木町3-9
・「洲崎大社」横浜市神奈川区青木町5-29
・「横浜泉ルーテル教会」横浜市神奈川区青木橋4-11
− 終わり −
Katagyoさん
2013年07月17日 22時08分
幸ヶ谷公園の学習室は勉強する人には最高の場所で、受験生のころは朝から場所取りをしたものです。今はどうなのでしょうね。
濱男児さん
2012年08月13日 14時30分
連投すいません。宮前商店街にある「サンオリーブ」というトンカツ屋が川窪牛豚肉店の直営とかだったと思うので、自分で料理をしないような方にはこちらもオススメな気がしましたもので。
濱男児さん
2012年08月13日 10時57分
そういえば、前に幸ヶ谷公園で大量にある蝉の抜け殻を発見し写真に撮ろうとしたときですが、わずかばかりの間にメチャクチャ蚊に食われてました。時期的にもちょうど今頃だったと思いますが、あの辺りって蚊が多いんですかねぇ…