新しい街の古きを温めて。はま旅Vol.96「恩田編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第96回は、こどもの国線唯一の中間駅「恩田」。道行く人は口を揃えて「何もないよ」という。本当に何もないのか、何があるのか果たして・・・
ライター:ほしば あずみ
幸福に空腹は満たせるか(つづき)
ワンちゃん向け手作りメニューも用意されており、同席で食事ができる。
無料のメールメンバーとして登録すると、月例会などのイベントにも参加できるので、近隣のワンちゃんとそのオーナーさんたちの情報交換の場となっているそう。
ちょうど店内で楽しんでいた常連のワンちゃんたちの写真を撮らせてもらった。
キャバリアのチェリーちゃん(左・母)とピーチちゃん(子)
ワイマラナーのシェリーちゃん
コーギー・カーディガンのラヴィちゃん(左)とコーギー・ペンブロークのミッキーちゃん
ラヴィちゃんとミッキーちゃんは、お店の看板犬。
「ドッグカフェは慣れないとワンちゃんにとっても緊張の場なんです。お店によってはリードは離しちゃいけない、座る場所も決まっているなど厳しいルールのところもありますが、ここは過ごしやすさを提供して、ドッグカフェデビューの入口になればと思っています」
とneoCAFE広報の木村さんは語ってくれた。
広報の木村さん。抱っこすると意外にミッキーちゃん、大きい
お城跡? そしてあの神社へ
おなかが落ち着いたので、あかね台の中にある上恩田杉山神社を探しに行く。
そう、ここ恩田にも杉山神社がある。すべての杉山神社を調査中の身としては訪ねないわけにはいかない。
土地勘がないためにあかね台が迷路のように感じる。通りすがりの人に道を尋ねながら進む。
御影石とイヌマキの巨大な生垣が現れたりする
これは福昌寺というお寺の裏側。写っている車と比べれば巨大さがお分かりいただけるだろうか。
この辺りはあかね台の端に近く、江戸時代の地誌『新編武蔵国風土記稿』によると堀之内(ほりのうち)と呼ばれていたそうだ。
水のない空堀があり城跡だと言い伝えられていると紹介されている。実際13世紀から15世紀にかけての堀とみられる遺構が、宅地造成前の調査で発見されたという。
お城があった? 堀之内付近から麓を望む
杉山神社も堀之内にあり、その周辺一帯は石器が出る地だと『杉山神社考』にある。現在の社殿はあかね台整備とともに移転、新築したものだという。
というわけで、どうやら神社に到着。
上恩田杉山神社。鳥居には皇紀二千五百四十五年(1885〈明治18〉年)の銘
無事にたどりつけた感謝と全杉山神社踏破の祈願をお参りして旅を終えよう。
旅を終えて
平成になってから誕生したあかね台。新興住宅と呼ばれる町並みの中にもひっそり歴史が紛れていた。
あかね台の地名はこの付近で採れていた染料の材料となる「あかね草」に由来するという。
帰りの電車を待つホームから見る空は、確かにあかね色に染まりはじめていた。
■今回のはま旅「恩田」周辺
(Googleマップより)
・「有限会社青葉オート」青葉区恩田町2073-6
・「neoCAFE」青葉区あかね台 1-31-9
・「上恩田杉山神社」青葉区あかね台1-1-6
―終わり―
雲葉 @since1992さん
2013年02月01日 13時43分
駅前のドッグカフェ跡の前身はコンビニで(サンクス?toks?)やはり長続きしませんでした。広い通りに立ちはだかるように駅ができてしまい、なんとも中途半端な街のつくりです。都市計画図を見ると、こどもの国通りにつながることになってはいるのですが。もはや立体交差にでもしなければ無理ですね。そうした現状のせいか人通りは少なく、店を出しても商売にならないのでしょう。杉山神社については地元自治会有志によるサイトにも情報があります。 http://akanedai.net/modules/tinyd12/