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東海道の名残を探す旅!はまれぽ東海道中膝栗毛

ココがキニナル!

横浜市内に3つの宿があった東海道。今も、当時をしのばせる「名残」が各所に残っている。編集部・千葉が、はまれぽ誌上の記事を振り返りながら、その名残を探す旅に出発!

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ライター:はまれぽ編集部

鎌倉への分岐点もあってにぎわった戸塚宿

権太坂を越えると、武蔵国と相模国の国境、武相国境(相武国境とも)だ。旅人たちは、眺めの良い高台にある立場と呼ばれる休憩所で、名物の「牡丹餅(ぼたもち)」や茶菓子に舌鼓を打ったらしいことが、「武相国境の位置や当時の生活感はどうだった?」やはま旅「東戸塚編」で触れられている。
 


ぼたもちではないが、たぶんこんな感じ


相模国最東端の戸塚宿は、前述のような旅人の初日の目的地であっただけでなく、鎌倉道(現在の吉田線)との分岐点でもあり、大変多くの人でにぎわっていた。五十三次の中でも、小田原に次いで二番目の規模である。
 


浮世絵にも「左りかまくら道」と書かれた碑が描かれている


浮世絵には吉田大橋と「こめや」が描かれている。「こめや」はもともと米の販売を行っていたが、その地の利を生かして旅人に軽食を出す茶屋として繁盛していたそうだ。
 


吉田大橋には、茶屋でくつろぐ旅人たちの絵が
 

戸塚のマンホールは、浮世絵をモチーフにしている。
(「変わったデザインもある!?市内のマンホールのふたに迫る!」より)


「こめや」の看板は明治初期の火災で焼失してしまい、柏尾川の改修や道路の拡幅もあって、浮世絵の風景は失われてしまった。しかし、「こめや」の子孫の方々がいまも近くにお住まいであることが、戸塚区のホームページに触れられている。

「東海道中膝栗毛」では、弥次喜多の二人が最初の宿をとる場所として登場。ちょうど大名一行が宿泊していて、なかなか宿が見つからずに途方に暮れる姿が描かれていて、戸塚宿のにぎわいが表現されている、とも読める。

ちなみに、1986(昭和61)年に完成した吉田大橋には、江戸時代の戸塚宿をモチーフにしたデザインが随所に盛り込まれているそうなので、ぜひ現地で確認してみてほしい。
 


柏尾川の流れを見ながら、はるか江戸時代をしのぶ




取材を終えて

東海道を題材にした作品は数多くあり、現代版の旅行記も多い。これまで「はまれぽ」でご紹介してきたスポット以外にも、史跡や記念碑など数多くの名残が残されている。

神奈川宿から戸塚宿まではおよそ13kmの道のり。日本橋から京都まで・・・というのは難しいかもしれないが、横浜市内3宿の名残を探す旅に出かけてみるのも楽しいかもしれない。
 


すべて歩いてめぐった千葉を誰かほめてあげてください



―終わり―
 

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コメントする
  • たぶん周りの視線にもめげず歩いたのはいいですネ。できればもっと旧道を歩いてほしかった、旧権太坂、境木、品濃一里塚は風情がありますヨ

  • 千葉さんの弥次喜多姿が良く似合ってますね。と、思ったら、上半身だけかい!

  • その恰好で歩き通した千葉さんに天晴!どうせならひたすら旧道を歩けばよかったのに。新道(国道)よりも風情を感じられたのでは?

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