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「金沢八景」という呼び名の由来は?

ココがキニナル!

金沢八景駅とか八景島という地名があるけれど、なぜ「八景」と呼ばれ始めたの?(joyさん、気象予想士さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

むか~し昔の金沢は景勝地として知られていて、その代表的な勝景を総じて「八景」と呼んでいたのだ。

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ライター:木全 圭

現在の金沢八景に見る往時の金沢八景



となると、気になってしまうのが「八景」の今である。というわけで、歌川広重の錦絵『金澤八景』を頼りに金沢八景を再訪してみよう!!
 

■内川暮雪(うちかわのぼせつ)
かつてはこの視界の先に入り江が広がり、塩田や渡し船の乗り場もあったそうだ今は、「塩場」という地名に当時の痕跡を残す

小泉夜雨(こずみのやう)
もはや磯の香りも届いてこない住宅街に変わり果てている。青面金剛像に見守られた宮川の流れは、瀬戸入海の名残なのだろう

野島夕照(のじまのせきしょう)
野島の島影と釣り宿の雰囲気は、広重の錦絵を彷彿とさせるけど、烏帽子岩はなく、代わりにクレーンが背後にそびえ立つ

乙舳帰帆(おっとものきはん)
漁師町の雰囲気は残しているが、野島が分断されいる時点で、地形はまるで違っている。この運河は、昭和20年に開削された

称名晩鐘(しょうみょうのばんしょう)
海から仰ぎ見ることは不可能になったが、それでも市民の安らぎの場として親しまれている称名寺。ほぼ現存している、唯一の「八景」である

瀬戸秋月(せとのしゅうげつ)
今は平潟湾の最奥に位置するが、古くは、この左右に大きな入り江が広がっていたという。交通の要所であることだけは変わりがない

洲崎晴嵐(すさきのせいらん)
どこも護岸工事が為されていて、浜辺はなくなっている。塩焼き小屋の代わりにシーサイドラインの高架が、現在のランドマークか!?

平潟落雁(ひらかたのらくがん)
浅瀬が多いという点では、昔の地形を残していることになるが、おそらくは潮干狩りをここで楽しむ子どもたちはいないだろう




景観は変わりつつあっても、八景を偲ぶ気持ちは変わらず



八景巡りのついでに、能見堂跡地にも足を運んでみた。現在は木々が覆い茂っているせいで、金沢の町並みは枝葉の隙間からしか見下ろすことができなくて、これまた残念……。

ただ、その帰り道に、昭和23年に創業したという赤井温泉を発見! 汗を流すためにお邪魔させてもらったら、そこで、まだ昔の面影をかろうじて残す金沢八景の絵はがきに出合うことができた。二代目として同温泉を切り盛りする藤井美知子さんに取材の主旨を伝えたところ、

「先代の頃の常連さんが、ぜひ飾ってほしいと言って置いていってくれたんだよ。私もこんな頃の金沢は知らないけど、こういう時代があったことは覚えておきたいよね」

とのこと。
 


とても保存状態の良い絵はがき。貴重な資料として、後世に残しておきたい資料だ
 


800年程前に発見されたと伝わる赤井温泉。黒く濁った源泉は、
胃腸、神経痛、婦人病、外傷、疲労回復などに効くらしい
 


先代の跡を継いで番台に立つ藤井美知子さん


心越の見た景色とはだいぶ異なるかもしれないけれど、8枚の絵はがきに写されているのは、間違いなく数十年前までそこにあった八景だ。

そして、その勝景を偲ぶ気持ちは、今もなお地元の人々の心の中に受け継がれているのだと痛感してしまう。江戸時代、行楽地への親しみを込めた呼称であった「金沢八景」が、その後、地名として定着したのには、きっと住民たちのそんな心情があったからだろう。

ならば、この先、金沢がどのように土地開発が為されるとしても、「八景」という地名は変わらずにあり続けるに違いない。


―終わり―
 

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  • 金沢八景の景観が変ったのは、関東大震災の性です。江戸時代、そして関東大震災まで、金沢区一帯の地盤は、もっと低く、侍従川の幅も広かったのだそうです。実際に侍従川を水運で利用していたそうですから。それが関東大震災で、一挙に数メートルも地盤が上昇してしまったのです。そのメカニズムは、太平洋プレートで押し下げられていた、この辺の地盤が一挙に地震で解放されたためです。ですから、まだ金沢の地盤が低下していないので、当分地震はないわけですので、ご安心を。

  • 近江八景の真似事かと思っていました、日本人の奇数好きが、八景の語源は元々輸入品でしたか、現代のヘドロはいただけないが、磯の香りは往時をしのぶに十分,夕照橋の景観は見事です。  

  • 平方湾では現在でも潮干狩りをしている人は居ます。ちゃんと調べてから書いてくださいな。

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