【1000ぶら番外編】銭湯に入浴して1000円を使い切れ!ライター松宮が南区の銭湯に突撃!
ココがキニナル!
横浜市内の銭湯にフラッと立ち寄る「銭ぶら」をお願いします。(スさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
南区の「仲乃湯」ではゆったりと露天風呂を満喫し、松宮、ならぬ松“美”湯では薪で沸かしたまろやかな湯を心ゆくまで堪能した!
ライター:松宮 史佳
大正時代創業の「松美湯」
「仲之湯」から徒歩20分ほど。南区堀ノ内の「松美湯」に到着!
一見喫茶店のような外観の「松美湯」
「もう一軒行くからね」と銭湯セットに語りかけて中へ
カラフルな下駄箱に靴を入れる
フロントにいた女性に取材を申込み、許可をいただく。
女性はオーナー夫人の垣内さん
取材時にはお客さんがいたが、「(いなくなったら)銭湯内の撮影もOK」とのこと。
名を名乗り、「(松“美”湯と)名前が似ているので思わず来ました」と言うと、噴き出す垣内さん。
「松美湯」は大正時代に創業。「自分はお嫁に来たので何年か詳しいことはわからないのよね」と垣内さん。だが、関東大震災があった1923(大正12)年以前から創業していたとか! 超老舗のお風呂屋さんなのだ!
営業時間は午後3時半から10時半まで。神奈川県浴場組合のHPには“営業時間=4時~”と記載してあるが、現在は変更したそうだ。
入浴料金は「仲乃湯」と同じ。大人:450円 小学生:180円 小人(6歳未満):80円
フロントには味わいある焼き物がいっぱい!
不思議に思い、尋ねるとご主人は陶芸の先生とのこと。元カメラマンだったというご主人。以前は鎌倉に喫茶店を経営していた。その際に「自分の器で料理を出せたら」と思うようになり、陶芸を始めたそう。現在、銭湯が定休日の第二・第四金曜日に陶芸教室を開催中。
トトロもある!
「松美湯」の裏には薪釜やガス釜など、計4つの釜があるとか。すごい!
工房名の“鵤(いかるが)”はご主人が好きな奈良の斑鳩(いかるが)町に由来する
「松美湯」の特徴は“薪で湯を沸かしていること”。今では「(薪湯で沸かす銭湯は)ほとんどないと思う」と垣内さん。
まろやかで体にもやさしいという薪湯
垣内さんにお願いし、薪を見せていただくことに。
銭湯の裏には大迫力の薪が積まれている
一時間ごとに12、3本ほどの薪をくべるそうだ
薪で湯を沸かすのはとっても手間がかかる。「薪湯とは贅沢だなあ」としみじみ。
と、フロントへ戻り、再びお話を伺う。
建物は約30年前に改修したそうだ。「以前は喫茶店も併設していた」らしい。ここで自家焙煎のコーヒーを出してくれる垣内さん。豆は北海道から取り寄せているという、こだわりの味だ。ちなみに豆は希望者のみに販売する。
奥深さのあるコーヒー!
銭湯というよりも喫茶店のような雰囲気が漂う
冬には火を付けるという、囲炉裏もかわいい
お話を伺っていると、次々と年配の方がやって来る。垣内さんによると、この辺りは「古くてお風呂がないアパートが多い」そうだ。なので、客層は高齢の方がメイン。時間帯によっても客層は変わらない。
「松美湯」では、1998(平成10)年から2001(平成13)年まで「デイ銭湯」を行っていた。「デイ銭湯」とは、“いつまでも元気で自立した生活を 続けよう”をスローガンにし、65歳以上の方を対象に行った横浜市の事業。しかし、残念ながら助成金が出なくなってしまったため、2001年に「デイ銭 湯」は終了。
「松美湯」での「デイ銭湯」はお話をしたり、ゲームをしたりとサロンのような感じだったらしい。
多くのお年寄りの憩いの場として地域にも貢献
と、ここで女湯からお客さんがいなくなったので、急いで中へ。
女湯の脱衣所には“例のドライヤー”が!
続いて浴場へ。
真ん中に浴槽があるのもめずらしい
左奥には薬湯がある
お客さんが高齢者の方メインなので、通常の浴槽&薬湯の温度は46度とかなり熱め。しかし、「アツいという感じではない(by垣内さん)」らしい。
薪湯初体験の松宮。いよいよ実際に入浴してみることに!
薪湯に入浴!
残金=入浴料金450円を支払う
さっと脱衣所で服を脱ぎ、中へ。
・・・いつも銭湯の取材の際に思うのだが、“自分だけ服を脱ぎ、写真を撮られる”という行為は極めてはずかしい。
「早く撮って・・・」と呟く
通常の浴槽&薬湯とどちらも温度はアツめ。だが、「入れない!」という熱さではない。入っていると、汗が吹き出していい気持ち! 薪で沸かした湯はまろやかでやわらかい感じがする。
スッキリした気分で「松美湯」を後にした
取材を終えて
「仲乃湯」では露天風呂に入り、横浜にいながらも旅気分を満喫した。また、「松美湯」は薪湯を初体験できた。横浜市内にはまだまだ隠れた名湯があるはず! また取材したい!
―終わり―
サンダーさん
2016年02月02日 00時24分
浴室中央に湯船のある銭湯は、数字のゼロの形に似てたので、家族では「ゼロ銭」って言ってたなぁ…
灣仔さん
2016年02月01日 06時20分
夕陽→沈む は縁起がよくないため朝陽に変えたそうですよ。
エアバスさん
2014年06月27日 02時58分
カメラマンさんは女性でしょうか。いつもながら松宮さんの体当たり取材には感心します。恥ずかしいとおっしゃりながら限界まで。やまでんさんのおっしゃるとおり、あれは宍道湖の夕日でしょう。