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横浜初! みなとみらいと羽田空港を結ぶ水上のバスの定期航路が開通! そこから見える絶景とは?

ココがキニナル!

2014年7月20日から「羽田空港船着場」と横浜みなとみらいおよびお台場海浜公園間の水上のバスの定期航路が開通するそうです。京浜運河から横浜ぷかり桟橋までの航路が気になります(くてくてさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

毎週日曜日、ぷかり桟橋(午前10時30分発)と羽田空港発着場(午後4時45分発)の1往復運行。料金2500円。海上から眺める工場群など見どころ満載

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ライター:山口 愛愛

河から眺める京浜工業地帯



ケーエムシーコーポレーションは「工場夜景ジャングルクルーズ」も企画しているため、スタッフは工場の解説もお手のもの。
「日本には、京浜、中京、阪神、北九州と四大工業地帯がありますが、海から見ることができるのが唯一、京浜工業地帯なので、存分に船からの景色を楽しんでください」と五味船長。
 


海上からの工場群は京浜地区独特の景色

 
筆者もはまれぽの取材で、陸地から工場夜景を堪能したが、明るいうちに、しかも船から全景を眺めると、また違った趣でいろいろな発見がある。工場夜景のクルーズと比べてみると面白さが倍増するかもしれない。

浮島町の東燃ゼネラル石油はシンボルのひとつ。余剰ガスを無害化するために焼却する際に上がる、フレアスタックの炎は工場通にも人気。
 


フレアスタックは巨大ロウソクのよう
 

東亜石油製油所周辺も工場マニアのメッカ
 

この白い山は? 廃車などの鉄くずが積まれている
 

田辺運河の両脇に構える、昭和電工の建物は宇宙の要塞を思わせる姿

 
このように京浜工業地帯の夕景が続く。
しばらく進むと、大きなクレーンが見え、そのさらに先の右手には大きな筒が。この2本の巨大な筒は見覚えがあるだろうか。これは川崎天然ガス発電株式会社の排熱回収ボイラーの煙突。
 


大型船に大きなクレーンに、巨大な煙突

 
「能年玲奈さんが出演しているENEOSのコマーシャルで、この塔の前でエネゴリ君が胸を叩いているシーンがありますが、見たことがありますか?」と五味船長。「あぁ!」と思い出す乗客もちらほら。
 


近くで見るとスタイリッシュなデザイン
 

周辺の工場も、どこかメタリックな船のように見えてくる
 

マニアに「巨人の湯のみ」と呼ばれているという、JFEスチールの建物

  
さらに進み、左手に見えてくるのは鶴見つばさ橋。
 


全長1020メートルある、鶴見つばさ橋


形状はつり橋の一種。「橋脚から斜めにワイヤーを張っている斜張橋(しゃちょうきょう)としては世界一の長さがあります」とのアナウンス。
「鶴見つばさ橋は開通20周年で、日が暮れてから、20分から30分、50分から00分までの10分間は緑色にライトアップされますよ」などと、ガイドがあり、写真撮影のポイントを外すことなく飽きがこない。
 


2連の美しい姿を間近で


船は大黒ふ頭付近へ。トラック、乗用車の新車がみっちりと並ぶ姿は圧巻。「ここから
運搬船で他県、他国に運んでいきます」
 


大黒ふ頭付近で、夕景から夜景に変わる絶妙な色合いに
 

イスズやホンダの車、車、車

 
大黒大橋の下をくぐり、みなとみらいを目指す。海面から18.5メートルの低い橋をくぐるのもクルーズの醍醐味。
 


桁下空間18.5メートルが、船スレスレのように感じる

 
その先にはベイブリッジ。「こちらは25周年で、鶴見つばさ橋と同じ時間帯にピンク色にのライトアップされます」
 


ベイブリッジと工場の灯りが共演

 
このように、各ポイントでアナウンスが流れるが「ゆったり静かに見たい方もいるので、ポイントのみを説明しています。基本は操船する船長と、ガイド兼任のエンジンを見る機関長2人体制なので、聞きたいことなどを質問してくれれば、ほかにも見所などお答えしますよ」と五味船長。

日が暮れてきた。まばゆい光が浮かび上がる。船上から、前方に広がるのはみなとみらい。横浜の絶景が迎えてくれる。
 


マリンタワーが陸を近いことを知らせる
 

開港当初から横浜の港を見守ってきた赤灯台の横を過ぎ
 

観覧車が光がきらめく、みなとみらいを一望
 

船上からの絶景。みなとみらいはすぐそこ

 
このように、空と海の心地良い青さに癒されながらアンダージェットを堪能したのち、夕景、夜景と表情を変えていく、川崎、横浜の表情を満喫して、ぷかり桟橋に到着。
 


観覧車の彩りが海面をやさしく照らす
 

90分の旅を終え、無事到着

 
景色はもとより、五味船長の丁寧な解説も楽しめたので、少しお話を伺うことに。
五味船長が、定期航路の船長を務めるようになったのは昨年の11月から。その前は小笠原諸島でダイビングボートの操船とインストラクターをしていたそう。小型の船舶を操船していたが、独学で免許を取り大型船の免許も取得して転職したのだとか。
 


「この船は6級以上の海技士免許で操船できます」

 
「私は川崎出身で、慣れ親しんでいる川崎、横浜港に思い出があり、ここで仕事をしたいとずっと思っていて、去年、転職して念願がかなったんですよ」と爽やかな笑顔。
操船だけでなく、丁寧なアナウンスを心掛けているのは、地元の川崎、横浜の魅力をお客さんに伝えたいとの思いからだった。
 


「この船が羽田と横浜の新たな架け橋になれば」と五味船長

 
「オリンピックも見据え、羽田、横浜間を結んで、乗船した方に楽しんでもらえると嬉しいです。
干潮の関係で、現状では潮が引いているときは羽田に着けないときもありますが、いつでも乗船でき、本当の定期航路となるのが課題で目標です。アンダージェットや京浜の工場地帯、陽の暮れたみなとみらいをまとめて見ることができ、見所が盛りだくさんなので、ぜひ乗船してみてください」と五味船長。運航スケジュールは、羽田空港船着場、ぷかりさん橋待合所にて掲示しているほか、リザーブドクルーズのホームページ、羽田空港船着場ホームページで確認できる。

ハマッ子も満足できるコースであったが、遠方から飛行機で横浜観光に来る人に、得意気におすすめしたいと思ったのであった。



取材を終えて



乗船前は、羽田、みなとみらいを結ぶ交通手段としての2500円はどうなのか、と考えたが、乗ってみるとアトラクションの要素が強く、満足のいくクルーズであった。
船好きよりも、飛行好きやカメラ好きの方に好まれるのかもしれない。
時間が合えば遊覧しながらゆったりと羽田を目指すのも良いかもな、と思った。

―終わり―
 

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  • 日常的には全く聞かれないこの話題。実際に週1便(日曜日のみ)で度々「潮汐の影響により運休」が続出のご様子で。これでは公共交通としては全く使えず、観光としても使い難いとしか言いようがなく。港がメインの横浜らしさには、港・海上交通は好ましい存在なのに大変残念です。利用者増が期待出来ないと運行本数増も困難は当然だろうが、「潮汐の影響」を受けない対策は今後の発展性にも根本的改善が必要かと。公共交通としての更なる発展に期待したい!

  • 1500円がいい!って消費者の意見ね?でも、維持費も問題で1500円では経営できないともし、感じたら納得出来ない?2500円は。維持費という相手の方も考えて、観光や特別な日と割り切ればいいんでは?普段ならば、地下鉄で十分でしょ?

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