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みなとみらいが会場に? 横浜で公道を使った世界レベルの電気自動車レース「フォーミュラE」が開催されるって本当?

ココがキニナル!

フォーミュラEという電気自動車の市街地レースが海外で開催。横浜市では市街地レース誘致など考えはない?/法令とか条例等々をクリアして開催出来るもの?(タイサンさん、はまっ子どうじさん)

はまれぽ調査結果!

横浜でのフォーミュラE開催には山下ふ頭が予定されているが、実現の可能性は未定。横浜市は、山下ふ頭の再開発に関して多角的な検討を進めている

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ライター:三輪 大輔

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルの挑戦



横浜でフォーミュラEが開催される可能性は、現在のところ全く未定だ。フォーミュラEには、元F1ドライバーの鈴木亜久里(すずき・あぐり)さんが率いる「スーパーアグリ」がチームとして参戦しているものの、現在のところ日本メーカーの参戦がないのも事実である。

そこで横浜市に本社を置き、電気自動車「LEAF」の製造・販売も行う日産自動車はフォーミュラE に関して、どのように捉えているのだろうか。そこで、日産自動車のレース部門を統括するニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(以下:ニスモ)で話を聞いてみた。
 


横浜市鶴見区大黒町にあるニッサン・モータースポーツ・インターナショナル本社


「今シーズン、私たちはスーパーGT500、スーパーGT300、そしてル・マン24時間耐久レースに参戦する予定です」とお話してくれたのは、レース部のジェネラルマネージャーで、NISMO SUPER GT500のチーム監督も務める鈴木豊(すずき・ゆたか)さんである。

ル・マン24時間耐久レースとは、世界三大レースの1つに数えられているレースで、2015年はポルシェなどの参加も決まっている。またスーパーGTシリーズは現在、世界的にも注目度が高まっているレースだ。そのGT500のクラスでは昨シーズン、ニスモが総合優勝を果たしている。
 


NISMO SUPER GT500で チーム監督も務める鈴木さん


残念ながら現在のところ、ニスモでフォーミュラEに参戦する予定はないらしい。それでは、ニスモで参戦するレースの選定は、どのようにして行われているのだろうか? それに関して鈴木さんが、このように答えてくれた。

「ル・マン24時間は世界的にも、とても大きなレースです。レースを通じて、日産というブランド、GT-Rという名前、そして私たちの技術力を世界にアピールしていきたいと考えています。一方、GTシリーズは日本で一番人気があるレースです。そこでの活躍を通して、私たちの存在感を国内でもアピールしていく狙いがあります」

またレースに参加することは、ブランドや技術力向上以外の効果も期待できると鈴木さんは言う。それは市販車への技術応用である。
 


昨年のスーパーGT500のチャンピオントロフィー
 

歴代のチームドライバーのヘルメットが飾られている


「レースはライバルチームと競いあう、極限状態の中で行われます。レースでしか経験することのない、過酷な条件も出てくるでしょう。こうしたレースで得られる情報を、市販車にフィードバックするのも大切なことになってきます」

実際に日産自動車では、ニスモがレースを通じて得た技術を市販車に応用し「ノートNISMO」や「マーチNISMO」として販売している。このほかにも「フェアレディZ NISMO」や「ジュークNISMO」などもあり、通常の市販車とは違うスポーティーな走りを楽しめるそうだ。

実は、このようなレーシングカーと市販車との連携は、過去に参加した電気自動車のレースでも試されたことがあるという。ニスモでは、フォーミュラEへの参戦予定こそないものの、こうしたレースへの参加経験はあったのだ。それについて、鈴木さんが教えてくれた。
 


レース車の技術が取り入れられたノートNISMO(右)とマーチNISUMO


「LEAFをベースにした本格的なレーシングカー『NISSAN LEAF NISMO RC』で、全日本電気自動車グランプリシリーズにスポット参戦したことがあります。電気自動車には、まずエコなどのイメージが先行し、ワクワク感が持てないという声がありました。そこで、LEAFのユニットを使って、どこまで楽しい車を作れるかに私たちが挑戦したのです」

現在はミッションを終了し『NISSAN LEAF NISMO RC』でのレース参加予定はないとのことだ。ちなみに、NISSAN LEAF NISMO RCは、なんとアクセルとブレーキの2ペダルとなっており、普段オートマしか運転しない人でも操作可能の仕様となっている。
 


全日本電気自動車グランプリシリーズで走ったNISSAN LEAF NISMO RC
 

実際にシートに座らせていただいたが、足元にはペダルが2つだった


鈴木さんに自動車レースに携わる一個人として、フォーミュラEがどのように映るか尋ねてみると「あくまでの一個人としてではありますが」との前置きの上で、このように語ってくれた。

「フォーミュラEは、興味深い取り組みであると思っています。これからのレースにおける1つの提案となり、10年、20年先には主流になっている可能性もあるでしょう。また、これまでのサーキットは郊外の離れた場所にあるのが当たり前でした。しかし電気自動車では騒音や排気ガスなどの問題点が解決されるため、市街地レースが可能となります。そうなると、より多くの人がモータースポーツの楽しみに触れることができるようにもなるでしょう」

フォーミュラEには、これまでのモータースポーツにはない可能性があり、新しい楽しみ方があるのだ。そこで得られた技術は、また私たちが乗る自動車へも転用され、より快適なカーライフを享受できるようにもなるだろう。
 


大人も夢中になるというグランツーリスモのゲームが楽しめる


ちなみにニスモ本社は、一般の方も気軽に遊びに行くことができる。レース開催日には、パブリック・ビューイングを行うこともあるそうだ。

今シーズンのスーパーGTシリーズは、4月5・6日に岡山国際サーキットで開幕。NISMOチームはポイント獲得こそならなかったものの、次戦に向けた希望の持てるレース内容であった。
 


ニスモのチームで走ってきたレーシングカーたち


フォーミュラEに参戦する予定はないというニッサン・モータースポーツ・インターナショナル。しかしレース経験や技術的な面で、参戦するための下地はできていると筆者は感じた。

もしかしたら、そう遠くない将来、日本メーカーの参戦が来る日があるかもしれない。それが横浜のチームであるニッサン・モータースポーツ・インターナショナルなら、嬉しいことである。



取材を終えて



今回、多くの方のご協力をいただいて原稿が完成した。どの方のお話も、それだけで原稿が1本完成するほど、魅力的な話ばかりであった。

結局、横浜市のフォーミュラ開催に関しては、大手広告代理店なども動いているようではあるが、現在のところ未定である。しかし、それぞれのフィールドでプロフェッショナルが活躍し、横浜の将来やモータースポーツの未来に対して熱い思いを抱いていた。その想いが重なり、フォーミュラEが開催されたとき、新しい横浜の魅力が世界に発信されるのは確かである。


―終わり―
 

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  • 日産広報がnismo公式ニコ生で日産はルノーとの関係があるのでオープンホイールには参入しないと述べていましたね。しかしながら横浜でのF-Eは見たいですね。横浜F1GP当時夢見ていましたし。ただコースマーシャルの調達とかどうするんでしょうね…

  • カジノとレースはセットとして検討されているようですが、現在のみなとみらい地区でも道幅は広いですし、閉鎖するときの救急車両の扱いについてシミュレーションすれば近いうちに十分開催できるのではないかと思います。というか、国会議員でもモータースポーツ議連みたいなのがあったと思いますが、彼らの動きは一体どうなっているんでしょうか。

  • カジノなんかより、このフォーミュラーEを推薦したいです。でも世界に誇る自動車、モーターサイクル会社が委縮して八丈島レースのようにはしないで欲しいです。カジノなんかより俄然盛り上がりますよ。

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