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建て替え工事で今年が最後? 寿町職安前広場で開催された「寿町フリーコンサート」当日の様子は?

ココがキニナル!

1979年から毎年夏に開催されているという寿町フリーコンサート。今年も開催が決定しています。是非取材をお願いします。/かつて、ジョニー大倉も出演したことある、寿町フリーコンサートを取材して下さい。

はまれぽ調査結果!

8月13日に開催され37年目となった寿町の夏祭りフリーコンサートは、街の外から多くの人が集まり、にぎわいを見せていた

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ライター:山崎 島

後半ですぜ


 


会場に戻ると
 

観客が更に増えていた
 

みんなが見つめる3番手は
 

この方


渚ようこさん。1996(平成8)年から何度かこのコンサートに出演されている渚さんは、ステージに立つだけで目が吸い寄せられてしまう方だった。バックバンドは「女横町痺れ腰」、バックダンサーは「デリシャスウィートス」。
 


凛とした美しい方


渚さんは昭和の歌謡曲の雰囲気香る大人な歌を、圧倒的な歌唱力で歌いあげた。渚さんのアンニュイな表情と、デリシャスウィートスのコミカルなパフォーマンスが、妙にしっくりきていて、夢中で見入ってしまった。
 


渚さーん!!
 

ライブの半ばでは、ロックミュージシャンの山崎春美さんも舞台へあがられ、夢のように


すごいミュージシャン同士が同じ舞台へいるって、強烈なエネルギーを感じた。見ている側もエネルギーが必要だったし、すごい物を見てしまった・・・という感想。
 


たたかいだ
 

観客と触れ合うシーンも
 

最後の曲『かもねぎ音頭』は次にステージに上がる渋さ知らズと共演


渚ようこさんのライブ、大いに盛り上がった。今日まで彼女を知らなかった方も、とても楽しめたとおっしゃっていた。

会場の熱気は冷めぬまま、次のバンドへ。
 


渋さ知らズ
 

渋さ知らズですよ


1989(平成元)年に結成された渋さ知らズ。多様なジャンルのミュージシャン、ダンサーが集まり、まるでちんどん屋のような、幻のような、鮮やかな演奏が素晴らしく人気なバンドである。
 


何とも言えない
 

耳はもちろん、目でも皮膚でも聞けるような、迫力のある演奏


詩のような言葉を、朗読するようにして、繰り返される音に乗せるような音楽が会場に響く。大人だけではなく、子どももメロディーを口ずさんでいたのが印象的だった。
 


ダンサーの動きも魅力的
 

同じ動きを繰り返す美女
 

白塗りの舞踏家も舞う
 

演奏者をまとめる不破大輔さんの存在感がすごい
 

舞台も会場も同じ温度で盛り上がる
 

もはや、すごい現象でした


寿町の、眠っていた活気にぐわっと火をつけた渋さ知らズ、圧倒された。どよめきの中、音楽が遠ざかり、おしまい。演奏が終わった後も、会場からはしばらく拍手がやまなかった。
 


次の演奏は李政美(い・ぢょんみ)さん


会場の熱気をやさしくしづめるような、透き通った歌声の李さん。オリジナル曲はもちろん、有名な曲のカバーや、李さんのルーツでもある朝鮮半島の唄を歌われている。
 


観客も静かに聞き入っている


渋さ知らズのときは外からのファンが多かったのに比べ、李さんの演奏は、街の人たちが多く聞きに来られていたように思う。隅の方にいた男性が、舞台が見える場所へ移動し、静かに聞き入っていた。

懐かしい記憶を思い起こさせるような、やさしい演奏でした。

そしてトリは、寿[kotobuki]。
 


街の中にも外にもたくさんファンがいるよう
 

エレクトリックバンドの編成でコーラス隊もいる

   
明るくパワフルな歌声のボーカル・ナビィさん。歌詞も非常に力強く、前向きになれそうなものばかり。
 


沸く会場


寿[kotobuki]は寿町フリーコンサートに1995(平成7)年から20年間出演を続けていて、お客さんとも、とても親しげな感じだった。このコンサートのトリにふさわしいと感じる演奏だった。
 


ロコさんの作品も完成した
 

最後は実行委員会のみなさんが舞台に上がって、ご挨拶


この日のために、汗を流しながら、いろいろな苦労を乗り越えて来た委員会のみなさん。みなさん表情がいきいきとしていて、その姿が一番感動した。
 


本当にお疲れ様でした


想像以上に熱く、混とんとした、ドラマチックなコンサートだった。最近の中で、私も一番心が動きました。

終了後、事務局長の高沢さんに今年のコンサートの様子について話を伺うと「特に大きな問題もなく、無事終わってよかったです。途中、ステージにお客さんが乱入したことくらいでしょうか。昨年よりも動員数は多かったと思います。最大で1500人ほどいたのではないでしょうか」とのこと。

実は、2015(平成27)年、第37回で36年間続いてきた寿町フリーコンサートは一区切りする。理由は1974(昭和49)年にできた寿町総合労働福祉会館が耐震対策のため再整備されることが決まっており、いったん取り壊し、再建することが決まっているから。この「職安前広場」では実質「ラストコンサート」だった。寿夏祭り実行委員会は来年も夏祭りを実施し、コンサートも開催する予定で準備を進めるが、具体的な場所などはまだ検討中とのこと。寿町総合労働福祉会館の再建後はまたこの場所で夏祭りとコンサートをやっていきたい、と話してくれた。



最後に



寿町フリーコンサートを取材するにあたり、私が一番知りたかった「このコンサートについてどう思っているか」を、街の人たちに直接聞いてみた。
 


お写真はNGだったが、みなさん快く取材させてくれた


職安前広場で出会った男性は、この街に住んで2年目。寿町フリーコンサートについては「みなさんにはいいんじゃないですかね」とのこと。この日ここに来たのは、コンサートのためではなく、涼みに来たのだとか。

また、別の男性は「毎年、楽しく見てるよ。最近は沖縄の出し物が多いね。毎年夏祭りは楽しみだけど、最近うるさい。うるさい音楽よりも、静かな音楽が良いね。うるさいと見に来る客もそういう人が多くなるからね」と話していた。

そのほか、コンサート中に会場に向かって大きな声で自分の意思を叫んでいる街の方や、「これ何時に終わるのかな、騒がしいなあ」と話し合っていた方を見かけたりした。

当然だが、街の外と中の意見は大きく分かれていて、何が正解か不正解かを決めるのは非常に難しい。きっとこれからも続いていく寿町フリーコンサート。続いていく歴史の中で、それぞれ良いバランスでこのコンサートを共有していく方法を探っていってほしい。
 


8月15日(土)には、お御輿や
 

盆踊りで


16日(日)まで寿町の夏祭りは盛り上がっていましたとさ。
 


取材を終えて



すごいエネルギーのあるコンサートだった。ちょっと想像以上だった。このコンサートに関しては、もうちょっと冷静になってから、一本論文も書きたい。
  

―終わり―
   

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  • 今から25年前の15歳の時に初めて足を踏み入れた寿町フリーコンサート。いきなりおっちゃん達にビールをぶっかけられた衝撃は今も忘れません!近年は見たいバンドが無く、行ったり行かなかったり、行ったとしても少しだけの滞在でしたが常に気になるイベントです。継続を願います!

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