「爆弾を仕掛けた」

2015（平成27）年11月10日（火）午前9時45分ごろ、横浜市金沢区釜利谷東の金沢中学校（生徒数940人、山﨑健志<やまざき・たけし>校長）に「爆弾を仕掛けた」という電話があった。
　

「爆弾を仕掛けた」という電話があった金沢中学校
　

横浜市南部学校教育事務所指導主事室の村岡靖（むらおか・やすし）室長によると、電話は男の声で、対応した教職員がどこに仕掛けたかを聞き出そうとしたが、そのまま切れたという。

同校はすぐ警察に通報。2時間目の授業中だった午前10時40分前に全校生徒が下校を開始。同55分までには全校生徒が下校した。
　

15分ほどで全校生徒が下校した
　

下校には途中まで教職員が付き添うと同時に、保護者に対して緊急のメールで告知した。また、近隣の道路は2時間ほど通行止めになったという。

その後、警察が学校内を調べたが、不審物は発見されなかったため、11日（水）は平常通りの授業が行われている。
　

幸い、不審物は見つからなかった
　

全国的には過去に類似の事件で、学校行事の中止を目的に同様の「爆破予告」をしたという例はあったが、村岡室長によると、金沢中学校は翌週に中間テストはあるものの、当日を含む13日までは生徒が関係する学校行事はないという。

同事務所は被害届を出すか検討中というが、警察は威力業務妨害容疑などで調べている。

取材を終えて

今回は幸いにして不審物はなかったものの、いたずらだけでは済まされない。

事実、今回の騒ぎは授業を妨げた「威力業務妨害」という犯罪であるだけでなく、道路の通行止めなど近隣住民にも多くの影響を与えている。

電話をかけた人物にどういう思いがあるにしろ、真摯な反省を求めたいのと同時に、早急な解決を望む


―終わり―