もめずに進める遺産相続の方法は? 教えて○○さん! 「弁護士」編
ココがキニナル!
日常生活の疑問やトラブルを、はまれぽがイチオシする専門家が分かりやすく解説! 第8回は弁護士が教える「もめない相続」について
ライター:はまれぽ編集部
日常生活を送るうえで、さまざまな疑問やトラブルが生じることってありませんか?
「教えて〇〇さん!」は、そんな疑問やトラブルの解決方法について、はまれぽがイチオシする専門家が分かりやすくアドバイスしてくれるコーナーです。
日常の疑問を分かりやすく解説!
「インフォームド・コンセント」の重要性
平穏だった家族が、遺産相続をめぐるトラブルから突如として骨肉の争いへ・・・。
なにも、これは特殊なケースでない。相続は家族や財産があれば、誰にでも起こり得る問題だ。
遺産トラブルは意外と身近なところに(フリー素材より)
では、そのトラブルが降りかかってくる前に防ぐにはどうしたらいいか。横浜ランドマークタワーに事務所を構える「LM総合法律事務所」の弁護士、山本悟(やまもと・さとる)先生に聞いた。
よろしくお願いします
「ウチにはそんな財産がないからもめることもない」と思っている人も多いかもしれないが、山本先生によると、最ももめることが多いケースは相続する遺産が1000万円以下の場合だという。
そのうえで、問題をこじらせないために重要な手段として山本先生は「インフォームド・コンセント」の概念を掲げる。
「インフォームド・コンセント」は医療現場で主に使われる用語。医師が正しい情報を伝え、治療方針に関して患者の同意を得ることを指すが、相続に関してもこの考えが大切なのだと話す。
「相続のインフォームド・コンセント」が重要(フリー素材より)
相続の際、一般的に故人の遺志が反映されるのが「遺言」だが、その内容をめぐってトラブルが多くなる。
具体例を挙げると、親が死亡した場合、きょうだいが受け取ることができる遺産は等分される。しかし、遺言によって取り分に差をつけることができる。この「差」について事前に説明がないことで、前述のような「骨肉の争い」が繰り広げられることになるのだという。
遺言そのものがトラブルになるケースも(フリー素材より)
「ずっと介護してくれていたか、そうでないか。普段からの付き合い。なんでもいいから、なぜ『差』をつけたのか、可能であれば事前に伝えておくことが重要です。例えば、ビデオレターなど、遺言者の意思を伝える手段を残しておくべきです」と山本先生。
弁護士が依頼者の利益を追及するのは当然だが、弁護士がとる手段によっては、より火種が大きくなることも少なくない。山本先生は「今はできないとしても、可能であれば将来的にきょうだいや親族の関係を修復できる可能性を残すべき」という信念のもと、日々尽力している。
依頼者の将来も考えて相談にあたる
「将来、『頼んでよかった』と思ってもらえるような“種”を忍ばせることができれば、いい仕事をしたな、と思えます」という山本先生。
「弁護士もオールマイティーではありません。自分にとって厳しい案件は、正直に厳しいと伝えますが、我々は税理士や司法書士といった他士業に加え、医師、行政などとも日々連携を取っているので、チームで対応ができます。漠然とした不安でも構わないので、ぜひ相談してください」と話してくれた。
他業種連携が盛んな同事務所
まとめ
「『自分だけではできない』と伝える専門家でないと、信用できないと思います。弁護士もオールマイティーではないので」という山本先生。
それは「厳しいからやらない」のではなく、個人で対応するよりチームで対応する方が依頼者の利益になるから。そして、その根底には依頼者の「今」だけでなく「未来」を見据える信念がある。
身近でトラブルを抱えている、相続について不安があるという方はぜひ一度、相談してみてはいかがだろうか。
次回の「教えて○○さん」は、「保険アドバイザー」編です。
―終わり―
LM総合法律事務所
住所/横浜市西区みなとみらい2-2-1 横浜ランドマークタワー43階
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hidfreakさん
2016年03月05日 08時35分
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