横浜市内に点在する杉山神社を全社制覇！vol.3
ココがキニナル！
横浜にはいたるところに杉山神社があり、「杉山神社」「杉山社」の名前で宗教法人登録されているだけで35社もあるそうです。とりあえず全部の杉山神社を回ってみませんか？（べいさんのキニナル）
はまれぽ調査結果！
今回は保土ケ谷区・旭区の杉山神社を調査。この分布域に見られる特徴は、歴史的背景に由来するもの？それは杉山神社の謎を解くヒントになるのか。
ライター：ほしば あずみ
仏向町の杉山社は道路拡張で遷座
相鉄線和田町から水道路を上星川駅方面へ進むと正福院交差点へ至る。
ここが以前まで仏向町の杉山社があった場所。八王子街道の渋滞解消のため、陸橋が架けられ、1993（平成5）年に杉山社は少し離れた場所に遷座（移転）した。
円福寺の木下住職によれば、ここに“円福寺”の名が記された石塔が3基あるはず…
それらしいものを発見！
石塔は2基の庚申塔（こうしんとう）と、出羽三山供養塔。いずれも江戸時代の民間信仰で建てられたものだが、風化のためか“円福寺”の名は発見できず。
1742（寛保2年）年の庚申塔
こちらは、1812（文化9）年の庚申塔
出羽三山供養塔は1855（安政2）年。参拝記念などで江戸後期、建立が流行した
遷座した仏向町の杉山社は、石塔から徒歩5分程度の丘の中腹にある
祭神は五十猛命（いたけるのみこと）。この杉山社の境内社には神明社がある。『武蔵風土記』で村の北にあると書かれている神明社を移したものだろう。
境内社の神明社（右）。左は稲荷社
まとめ
「榛谷御厨」の存在は、杉山神社分布域にどんな影響をもたらしたのか。その解明の糸口はつかめるのか？
次回は、続けて保土ケ谷区の和田町、上星川、川島町の杉山神社（杉山社）と旭区上川井町の神明社をまわる。はたして新たな発見はあるのかそれとも？
―終わり―
面白かった
面白くなかった
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都筑のふくちゃんさん
2013年02月13日 22時04分
それから、第２回で指摘した、港北区内の旧都筑郡の部分の修正、有難うございました。
都筑のふくちゃんさん
2013年02月13日 21時57分
面白く読ませてもらいました。次を期待します。そして、全体の杉山神社の謎、「何処が、本社（式内社か）？」「何故、地域性のある神社か？」について、筆者の説を提示して欲しいと思います。よろしくお願いします。
ushinさん
2013年02月13日 18時05分
エドっ子&ハマっ子さん 「この手の誤りが広まる事で真実が時間と共に埋もれてしまう事を懸念して、敢えて指摘」それすごく良くわかります。Wikipediaなどでも「信頼できる情報源」などという言葉が安易に飛び交っていますが、大手出版・報道機関であれ、担当するのは一個人だったりします。その人の知識が不足していたら、誤った内容が信頼出来る事実として通用し始めます。それを孫引きして、出版物・ウェブサイト等など、誤りが拡大再生産される虞も。ご指摘を支持します。 http://www.city.yokohama.jp/me/machi/kikaku/cityplan/gis/map30s/73-9.html