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ハマの最先端医療拠点誕生!移転開院の横浜市立市民病院を独占取材

ハマの最先端医療拠点誕生!移転開院の横浜市立市民病院を独占取材

ココがキニナル!

新しい横浜市立市民病院にどのような課科が入って、どんな医療が受けられるのか調べてください。 (たかし君さんほか) 横浜市民病院の移転で入院患者はどう移転するか気になります。(fire_jiさん)

はまれぽ調査結果!

新生「横浜市立市民病院」は、急性期医療や政策的医療の実績と地域医療機関としての役割を基盤に、がん診療や感染症医療、小児・母子医療の最新技術を増強。さらに災害拠点病院として、一層の活躍が期待される。

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ライター:星野 憲由

横浜市内がコロナ渦の2020年(令和2年)5月1日、「横浜市立市民病院」は移転開院した。取材などができる状態ではなかったため、あまりメディアで大きく取り上げられることはなかったが、その実力は、今までの横浜市立市民病院をはるかにパワーアップして開院している。そんな中、運良く院内に訪問する機会が得られたので、注目の横浜市立市民病院内をレポートしよう。



日本サッカーのレガシーの地に移転開院した横浜市立市民病院




新しい横浜市立市民病院の場所は、ニッパツ三ツ沢球技場の隣。


古河電工の社宅のあった場所



ニッパツ三ツ沢球技場のバックスタンドの後ろにチラチラと見える集合住宅といえば、ピンと来る人もいるだろう。

ここには、古くは古河電工サッカー部(現・ジェフユナイテッド市原)の選手が住んでいて、平沼橋の練習グラウンドに通っていた。

その歴代住人は、初代Jリーグチェアマン川淵三郎さん、元日本サッカー協会会長で国際サッカー連盟理事およびアジアサッカー連盟理事も務めた小倉純二さん、ブンデスリーガで活躍した初の日本人選手の奥寺康彦さんらレジェンドたちが目白押し。いわば日本サッカーのレガシーと言える場所だ。



旧病院から新病院への引越しはわずか1日で完了



なお移転当時、約200名いた入院患者全員は、わずか1日で移送を完了させたそうだ。

病院職員はもとより、消防局や自衛隊の協力があって、大きな事故もなく無事に移送させている。患者さんの重症度に応じて、救急車や介護タクシー、バスで移送。もちろんそこには、患者さん、ご家族、地域の方々のサポートがあったからの結果と言えるだろう。



自然光がふんだんに注ぎ、 ナチュラルテイストで彩られたロビー




ニッパツ三ツ沢球技場の正面入り口側から病院に向かうと、高台にそびえる病院の壁面が、おしゃれな庭園になっているのが見える。

段々に整地され、草花が植えられている中、枯山水ではないが石で川が表現されていた。決して大きなスペースではないが、飽きさせない工夫を凝らしている。



壁面の庭園は散歩コースにちょうどいい
 


庭園はウッドデッキ風で構成されて、雨でも足元が滑りにくくなっている



正面玄関から中に入ると、左右に広々としたロビーが現れる。床と天井は白を基調とした光がよく回る明るいデザインだ。そして壁や椅子は木質感を大切に、温もりが感じられる。

清潔感と優しさが融合した雰囲気が広がっている。
 


窓も大きく、ふんだんに光が降り注ぐロビー



右側に行くと総合受付で、椅子がずらりと並んでいる。一方、左側は再審受付機と診療費支払機が。その突き当たりをさらに右に曲がれば、診療科別にA〜Fまでの外来受付が並んでいる。診察を受けるには、まずはここに来ることになるだろう。


今のところ再来受付機が3台並んでいた
 


解放感のある外来受付




緻密かつ多彩な診療科と専門外来、各種センター



そして肝心な対応診療科だが、これが非常に幅広い。34の診療科、13のセンター(高度専門医療施設)、がんゲノム外来などの専門外来を揃えている。さまざまなエキスパートのセンターを擁し、どんな病気にかかっても、ここに来れば間違いないと言い切れる体制となっている。

●診療科一覧
腎臓内科
糖尿病リウマチ内科
血液内科
腫瘍内科
脳神経内科
呼吸器内科
消化器内科
循環器内科
小児科
消化器外科
炎症性腸疾患(IBD)科
乳腺外科
整形外科
形成外科
脳神経外科
救急脳神経外科
脳血管内治療科
呼吸器外科
心臓血管外科
皮膚科
泌尿器科
産婦人科
眼科
耳鼻咽喉科
神経精神科
リハビリテーション科
放射線診断科
放射線治療科
麻酔科
歯科口腔外科
感染症内科
救急診療科
病理診断科
緩和ケア内科

●センター一覧
消化器病センター
炎症性腸疾患センター
がんセンター
血液浄化センター
母子医療センター
肺がん治療センター
内視鏡センター
心臓血管センター
婦人科内視鏡手術センター
不整脈センター
救命救急センター(救急診療科)
患者総合サポートセンター
遺伝医療センター

●専門外来一覧
女性総合外来
がんゲノム外来
心臓リハビリテーション外来 等



地下2階、地上7階のフロアで構成された横浜の旗艦医療施設



新しい横浜市立市民病院は、地下2階、地上7階で構成されている。その概要について、
まずは下から紹介していこう。

地下2階は、駐車場スペースになっている。

地下1階は、医療部門では小児科外来と感染症外来、救緊急外来(ER)、救命救緊急センター、内視鏡センター、画像診断核医学検査室、放射線能治療室、薬剤部がある。

防災センター、調理室のほか、横浜市消防局救急ワークステーションも併設されていた。

1階は、前述の正面玄関や公園口入り口(休日夜間口)、外来受付、総合案内、警備室がある。

医療部門としては、患者総合サポートセンター、がん相談支援センター、予防医療センター、生理検査室、採血・採尿室、自己血採血室、中央処理室、外来化学療法室、がん情報支援室(がんサロン)が設置されている。

またコンビニ「ローソン」、喫茶「カフェ・ド・クリエ」、ATM「横浜銀行」、コインロッカーも併設していた。
 


「ローソン」はパジャマやタオルなど入院セットのレンタルも行っている
 


街でおなじみの「カフェ・ド・クリエ」




2階は、HCU、ICU・CCU、血管撮影室、血液浄化センター、日帰り手術センター、手術家族控室が設置。
 


ICU、CCU、HCUを同一フロアにまとめて集中治療体制を強化している
 


最新の放射線治療装置を導入、写真はリニアック
 


血管撮影装置「アンギオ」



またレストラン「B’EASE」も併設されている。

「B’EASE」では「塩ラーメン」や「きつねうどん・そば」が650円からと和洋中のメニューが並ぶ。全面ガラス張りで、自然光がよく入り、外の景色はまるで森の中に店があるように豊かな緑で囲まれ落ち着いた雰囲気がある。

特筆すべきは、佐賀のご当地B級グルメ「シシリアンライス」(950円)。横浜市内だと某居酒屋チェーン以外では、なかなか味わい得ない一品だ。ご飯の上に焼いた肉と生野菜をのせ、マヨネーズで仕上げたもので、ヘルシーでなかなかうまい!
 


食事だけでなく喫茶としても利用できる
 


レタスとプチトマトをたっぷり使ったシシリアンライスは、ご飯が見えないほど



3階は病棟に加え、リハビリテーション室、診療棟講堂、研修室、栄養相談室を設けていた。

4階も同じく病棟に加え、NICU・GCU、分娩ユニットが設置されている。



5階より上は入院病棟専門フロアになっていて眺望最高





そして5〜7階は、すべて病棟となっている。なお5階にはミニサイズのコンビニ「ローソン」も入っている。入院患者には何かと便利だろう。

なおニッパツ三ツ沢球技場に隣接しているが、病棟は球技場側に通路を配置し、反対側に病室をレイアウトすることで防音性を高めている。さらに窓には二重サッシを採用し、防音性は完璧だ。
 


4つのベッドが並ぶ一般病棟
 


個室病室もあり、さらにその上の豪華な特別室も
 


ホテルのような高級感と景観の特別室





取材を終えて



院内は、まだオープン間もないので、清潔感に溢れていることはもちろんだが、白と淡いパステルカラーのコーディネイトが新鮮な印象を受けた。

加えて、今回、入れなかったスペースも含めて、最新医療施設が揃っているだけに信頼感も高い。そしてコロナ渦で医療関係者に、もっとピリついた雰囲気があるかと思ったが、比較的、医療関係者のリラックスした雰囲気を作ろうという気持ちが伺えて安心した。

最後にはまれぽ.com読者に、横浜市立市民病院からメッセージをいただいたので紹介しよう。

「緑に囲まれたパークホスピタル横浜市立市民病院は、受診しやすい外来、快適でゆとりある病棟を用意し、周産期医療では安心・快適な出産が出来るよう皆様の思いに寄り添った支援をしていきます。
さらに働く世代とアクティブシニアの応援として新たな予防医療への取組も始めます。新しく生まれ変わった横浜市立市民病院を、どうぞよろしくお願いいたします」

なお、まだコロナウィルスが猛威を振るっている状態なので、感染予防の見地から、面会は禁止されている。もちろん診察は通常通り行われているので、お間違えないように。


-終わり-


横浜市立市民病院
横浜市神奈川区三ツ沢西町1番1号
TEL. 045-316-4580(代表)

●受付時間
初診 8:00~11:00
※診療開始時間 8:45
再診(予約のない方)7:30~11:00

●休診
土曜、日曜、国民の祝日、
年末年始(12月29日〜1月3日)

●面会時間
平日:15:00~20:00
土日祝:13:00~20:00

●アクセス
バス停「市民病院」下車(目の前に到着)
・横浜駅西口から 市営87系統又は34系統(平日の日中のみ)
・東神奈川駅から 市営88系統(東神奈川駅西口~東横反町駅前~三ツ沢上町駅前~市民病院)
・保土ケ谷区内や相鉄線沿線から 208系統(横浜駅西口~和田町~市民病院)
バス停「三ツ沢総合グランド入口」下車徒歩1分
・横浜駅西口から三ツ沢総合グランド経由のバスに乗車

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  • コロナ渦じゃなくてコロナ禍ですね。冒頭から・・・

  • 特別室は最早ホテルwそういえば市民病院って三ツ沢球技場の隣だけど試合中の声援とかはうるさくないのかな。完全防音なのだろうか。

  • 以前に増築増築のツギハギだらけの時に数回ほど検診で掛かった事があり、新病院に興味があったので調査ありがとうございました。しかし・・・診療科目の一覧を見てチョット残念に思う事が!NHKで新人医師が病名を追求する番組でも取り上げられていましたが、原因が不明で受診しても一向に良くならないケースも多々。原因が不明確だと適切な受診科も定まらず科をたらい回しにされるケースもあり、国内では不足(認知不足)の「総合診療科(総合内科)」の設置を期待していたのですが!総合的に検査診断して適切なる受診科に回してもらえる総合診療科への認識・対応も調査して欲しかったな~

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