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横浜市新市庁舎の内部を公開! 一部業務はスタート

横浜市新市庁舎の内部を公開! 一部業務はスタート

ココがキニナル!

新たに完成した横浜市の新市庁舎の様子は? 徐々に供用開始が行われている新市庁舎の内部がキニナル(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

2020年6月29日の市庁舎移転に向け、すでに一部部署の業務を開始する横浜市新市庁舎。低層部は市民利用、中層部は議会機能、高層部は行政機能を担い、市民の利便性と業務の効率性を向上させる

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ライター:はまれぽ編集部

2020(令和2)年1月に横浜市新市庁舎が竣工し、同年6月29日の全面供用開始を目指して、旧市庁舎から順次各局の移転が進んでいる。一部の部署は、すでに新市庁舎での業務が始まっている現状だ。
今回は、完成したという新市庁舎の内部が一部公開されたので、できたてホヤホヤの内部をレポートする。

 

大岡川沿いにできた新市庁舎
 

まずは、場所の確認から。みなとみらい線「馬車道駅」に直結する新市庁舎は、JR「桜木町駅」南口からも徒歩3分ほどのアクセスしやすい場所にある。

 
新市庁舎の場所
 

桜木町駅からもほど近い
 

現在、新市庁舎の開業に合わせて桜木町駅から人道橋「さくらみらい橋」が建設中。完成後は、桜木町駅からスムーズに行くことができるだろう。

 

さくらみらい橋の完成は6月下旬予定
 

弁天橋に沿うように歩道橋が建設中。新市庁舎の2階へ直結
 

なぜ市庁舎は関内駅の目の前にある旧市庁舎から移転することになったのか。そこには年月を経た建物の老朽化と、横浜市の人口増加による市庁舎のキャパシティーオーバーの問題があった。

1959(昭和34)年に横浜開港100周年事業の一環として建設された7代目の旧市庁舎は、築50年以上経過している建物。そのため、施設や設備の老朽化が進むと同時に、高齢者や障がい者へ配慮したバリアフリーが不十分といった点が浮き彫りになった。また、建設当初と比べると、横浜市の人口増加とともに職員数も約2倍の6000人に増加。業務量拡大による執務スペース不足と、周辺ビルへの部署の分散による影響で、業務の非効率化と年間約20億円の賃借料等の支出があった。

 

築50年以上経過している旧市庁舎(過去記事より)
 

本庁舎のほかに約20の民間ビルに行政機能が分散している(過去記事より)
 

それらの課題を解決するべく、整備された8代目の新市庁舎は、誰もが円滑に建物内外を移動でき、安全・安心かつ快適に施設を利用できるよう、ユニバーサルデザインに配慮した設計になっている。

 

入り口周辺は段差なくフラットな作り
 

また、分散していた行政機能を集約した新市庁舎は、地下2階、地上32階建て、高さは約155メートルあり、延べ床面積は約14万2600平方メートル。来庁者の利便性と業務効率の向上を目的に十分なスペースを確保した。

さらに利便性、効率性を高めるために、新市庁舎は低層・中層・高層の3層構成に分かれている。
1〜3階の低層部は市民利用施設や商業施設が設けられ、3〜8階の中層部は議会機能、8〜31階の高層部には行政機能が設置される。

 

横浜アイランドタワーに隣接する、三層構造の新市庁舎
 



新市庁舎の内部の様子は?



では、低層部から順に紹介していく。
新市庁舎の1〜3階の低層部には、屋根付き広場や市民協働・共創スペース、展示スペース、市民ラウンジなどのほか、レストランやカフェなどの商業施設も設置して、にぎわいを創出する空間としている。

1階の「アトリウム」という屋根付き広場は、1階から3階まで吹き抜けになっている広々としたスペースで、文化芸術事業やパブリックビューイングなど、さまざまな活動やイベントが催される予定だ。また、みなとみらい線「馬車道駅」と直結しているため、雨に濡れずに市庁舎へ訪れることも可能になる。

 

「アトリウム」の様子。右手前のエスカレーターが馬車道駅へ直結
 

2階には、建築関連の情報を閲覧できる、よこはま建築情報センターが入る。これまで、分散されていた各所で行っていたことを一元化し、情報を効率よく入手できるようにしている。

 

2階のよこはま建築情報センター
 

3階には、各部署へ案内する市役所の受付や市民ラウンジがある。
来庁者はこの受付で、要件を伝え、行き先を案内してもらう。行政機能が集約している9階以上の高層部には、受付で受け取った入館証をセキュリティゲートに通して、エレベーターで各階に上がる。セキュリティ対策などの危機管理機能の強化がなされている。

 

3階の市役所受付
 

ゲートを通って上層階へ。車椅子に対応した幅(右)のゲートもある
 

みなとみらいを一望できる市民ラウンジ。ベンチは横浜市との交流の深い山梨県道志村の木材を使用
 



3〜8階の中層部の様子は?



続いては、議会機能が集約された3〜8階の中層部を紹介する。
3階フロアには、議会のエントランスとなる議会受付もあり、PRコーナーや市会図書館がある。5〜8階には、委員会室などのほかに、本会議場が配置してある。

 

議会受付
 

市会図書館
 

議会棟の6階には、三層吹き抜けの本会議場がある。

 

6階の本会議場
 

本会議場の2階席
 

7階フロアーには、ベビーベッドが用意された親子傍聴室があり、乳幼児がいても安心して議会を見学することができる。

 

ソファやベビーベッドが用意された親子傍聴室
 

8階には、議長や副議長の部屋がある。

 

議長室
 



8〜31階の高層部の様子は?



次は、行政機能が集約している8〜31階の高層部を紹介する。8階の同フロアには、市長室や副市長室も用意され、9階以上は各部局が入る。

 

市長室。一番奥の席が市長の席
 

18階には、来庁者などが職員と打ち合わせなどに使用する共用の会議室がある。案内図には山側を緑色に、海側を青色に塗られ、どの方向の部屋か分かりやすく表示されている。

 

会議室が色分けされている
 

海側の会議室
 

会議室からは汽車道や横浜ランドマークタワーが望める
 

29階のフロアには都市整備局と港湾局が入る。職員が執務を行うスペースは、仕切りなどがなくワンフロアでつながり、フロア全体で一体感があるように感じられた。

 

壁や間仕切りがない
 

ミーティングスペースなども設置されている
 

職員同士でコミュニケーションが取れるエリアも
 

執務室があるフロアで最上階の31階には、国際局や経済局が入る。旧市庁舎2階にあった応接室と同じ役割のレセプションルームも設置されている。

 

レセプションルーム
 

31階のレセプションルームから京急線日ノ出町駅方面
 

取材日は、天気に恵まれ、遠くの景色まで眺めることができた。新市庁舎がこの地にできたことで、また新たな横浜を感じることができそうだ。



取材を終えて



これまで分散していた業務がひとつにまとまったことで、本庁舎に寄って他ビルにある部署を訪れたり、目的の部署を求めてビルをさまようことなどは、これからはなくなるのだろう。利便性や効率性はあらゆる面で体感できるのだと思った。
また、ユニバーサルデザインで設計された市庁舎は、年齢や文化、障がいの有無に関わらず、多くの人たちが集える場所になるので、これからも市民に愛される市庁舎になっていくのだと思う。

個人的には、活動やイベントが行われる屋根付き広場が、今後どのように活用されるのかが楽しみだ。


ー終わりー
 
 

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  • 馬車道駅直結で立派でお金もかかっている建物の一方、馬車道駅のホームレスのことは何も対策しないんですかね。市役所の職員の方々も否応なく目に入る方は多くいると思います。

  • 桜木町駅までわざわざ直通のデッキ作る必要ありましたかね。市民の便利さというより、職員の便利さから過剰に費用かけてるように思えます。

  • 関内が寂れて行くのが心配…特に平日ランチをやっていた飲食店は大打撃でしょうね。分散していた部署が入っていたビルも心配だ。

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