新山下貯木場再整備で水門はどうなる?
ココがキニナル!
新山下の貯木場、付近が再開発される気配ですが何ができるのでしょう?2つの水門は残るのでしょうか?(ぽぽ1さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
再整備に向けて検討中だが、具体的なことはまだ決まっていない。水門がどうなるかも、今のところ決められていない
ライター:田中 大輔
ただいま検討の真っ只中
今回は横浜市港湾局を訪れ、企画調整課の千葉さんと岡さんに話をうかがった。
港湾局の入る産業貿易センタービル
さっそく貯木場周辺の開発計画について聞いてみると、「再整備に向けて検討をしているところです」という答えが返ってきた。
千葉さんは、今後10年~15年程度を見越してどういう港を造るかを示す港湾計画図を見せながら説明をしてくれた。
あの辺りは「大きな更地も残っており、同じように再整備を考えている山下ふ頭と一体的に土地利用を考えていこうという方向で検討しています」とのこと。
港湾計画図の一部。左下の黄色い部分に貯木場が含まれている
その山下ふ頭は、2006(平成18)年に改訂された港湾計画図によると、“利用形態の見直しの検討が必要な区域”とされている。
港湾計画図は2013(平成25)年度、つまり来年度に改訂される予定で、そのタイミングを目処に「山下ふ頭の役割を変えた方がいいのかも含めて考えています」と話してくれた。
いくつかのゾーンに分けて整備中の新山下。水門があるのは水際ゾーン
(横浜市港湾局HPより引用)
その改訂時に、貯木場の利用形態も併せて示していく方向で計画を練っているそうだ。
水門はどうなる!?
つまり、現時点では具体的にどう開発していくかは決まっていないということ。
肝心の水門はというと、「貯木場がどうなるかというのが、まだカチッと決まっていませんし、山下ふ頭は現役なのでかなり大きな話になります」という現状で「水門をどうするかというところまで行きついていない」んだそうだ。
実は、まだ処遇の決まっていない水門
来年度の改訂で再開発に向けて前進する貯木場だが、その計画の目標年次は10年~15年後とのこと。
その過程で細かいことが決まっていく中で、水門がどういう運命をたどるのかも決められていくことになるというわけだ。
岡さんによると、土木遺構である水門を残してほしいという意見も地元から出てはいるそうだ。
そういう人にとっては、現在の場所に水門を建てたまま再整備が進むのがベストなわけだが、それが難しい場合には移築という手もある。
岡さんは、例として、貯木場からもそう遠くない新山下2丁目の霞橋を挙げてくれた。
この橋は架け替え工事の真っ最中なのだが、かつて鶴見区と川崎市幸区に架かっていた江ヶ崎跨線橋の一部を移設するんだそうだ(こちらは道路局の管轄)。
江ヶ崎跨線橋を移築する霞橋の完成予想図
(横浜市道路局HPより引用)
江ヶ崎跨線橋は100年以上前に造られた土木遺構で、こういった形で残すことも可能性としては考えられるようだ。
港湾計画図の改訂に注目
結論だけを言ってしまうと、貯木場近辺も水門も、まだどうなるかは分からない。
千葉さんは、「あらゆる可能性を排除せず、まっさらな状態で考えていきます」と話してくれた。あの水門がどうなるかも含め、まずは来年度の港湾計画図改訂に注目するといいかもしれない。
―終わり―
ぽぽ1さん
2012年08月08日 17時18分
詳細なレポートをありがとうございました。水門、そのままの場所に残ると良いですねぇ。