国道15号沿いにあるいつも売り切れの1000円自販機、豪華商品はどんなアイテム?
ココがキニナル!
国道15号沿い大黒町入口交差点近くの1000円自販機が気になってるのですが、見たら全部売り切れ。販売を中止したってことでしょうか?「豪華商品」がどんなものかも気になります。(濱男児さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
近所のファンがいつも買い占めてしまうため、常に売り切れ状態。豪華商品は、オモシログッズが中心で、中にはゲーム機など高額の品もある!
ライター:河野 哲弥
人気があるのは、アタリ商品よりも「変な商品」
中島さんによれば、仕入れの基準は、市販価格が1000円以上で、かつ自分がオモシロイと感じたものであるそうだ。以前は海外のサイトなどを参考にして商品を仕入れていたが、最近では国内メーカーからの売り込みも多くなってきたのだとか。
同社資料でも、1000(円)未満の商品は入っていないことを明記している
また、「プレイステーションポータブル(PSP)」や「ニンテンドーDS」などのアタリ商品を、必ず入れるようにしているそうだ。これらの商品が出てくる確率は、いずれも数パーセント程度。
しかし、そういったアタリ商品を差し置いて人気なのは、「王様の宝箱」でしか買うことのできない、いわゆる「変な商品」なのだとか。暗闇で無意味に光るサングラス、ルーレットが止まったところを選んだ人に電気が流れる「ビリビリルーレット」、チョコの臭いがする電卓・・・。
このため、「ニンテンドーDS」が当たった人から、「もっと変なものが欲しいので、ニンテンドーDSを返したい」という連絡が来ることもあるんだとか。どうやら利用者たちは、必ずしもアタリ商品を狙っている訳ではなさそうだ。
テレビ番組で紹介され、これを目当てにする人も多い、光るサングラス(変なもの代表例)
MP3搭載、音楽に合わせて走行する「ダンストラック」(アタリ商品代表例)
問題の自販機が売り切れだった理由
さて、もう一方の質問。大黒町入口交差点近くの自販機が、売切れになっていた理由について聞いてみた。実は中島さん、たびたびこうしたクレームが来るので、調べてみたことがあるそうだ。
実は、設置先である中華料理店の常連客が、商品が補充してあるのを見つけると、すべて買い占めていたことが判明したという。
販売中止なのではなく、売れ行き好調のため、文字通り売り切れ
このことが分かって以来、約3日に1回は補充をするようメンテナンス頻度を上げたそうだが、それでも追いつかないようだ。飲料とは違った種類の自販機であるため、構造上、補充はすべて自社スタッフで行う必要があり、外注などにも出しづらい状況なのだとか。まさに痛しかゆしといったところだろう。
そんな1000円自販機だが、売上の2割を設置先に還元しているそうだ。設置先の負担は、月額約1300円の電気代(飲料の自販機の4分の1程度)と、場所の提供のみ。平均して月約9万円程度の売上があり、中には月40万円に届く場所もあるそうだ。
最初は、飲料メーカーからライバル視されていたそうだが、いざ設置すると相乗効果があることも分かった。「利用者は、ジュースを飲みながら、商品を楽しんだり、どのボタンを押そうか迷ったりしているのでは」と、中島さんは分析する。今では、各飲料メーカーと友好関係にあり、情報交換なども行っているとのこと。
別の自販機で実際に買ってみた
編集部からほど近い野毛にも自販機が設置されているため、実際にどのような商品が出てくるのか試してみることに。
野毛の駐車場に設置されている自販機
ここの自販機も売れ行き好調のようで、いくつか「売切」のランプがついていた。
夢の世界へスタート!
コトンと音がして、取り出し口に何かが落ちてきた模様。取り出し口を開けてみると・・・。
白い箱が落ちていた
箱には何も書かれていない
何も書かれていない白い箱を手に取ると、中の商品の感触が伝わってくる。セロハンテープをはがしていくうち、なんだかワクワクしてきた。箱を開けてみると・・・
低燃費
出てきたのは「スピぐるみ携帯ストラップ(低燃費ハイジ)」。定価で買うと1680円の品だ。
これはお得。
今後の展開について
中島さんは、今後について、何か社会貢献に結びつくようなこともしていきたいと話す。
現在温めているのは、「地方の名産品自販機(仮題)」の企画。震災に遭った東北地方の名物などを、商品券のような形で販売し、被災地支援を促す。
「変なものを出す訳にはいかないが、知られていないもの、おもしろいと感じられるものなど、王様の宝箱との共通点は多い」と中島さんは言う。
念のため、こうした中身が不明な販売方法について、消費者庁に問い合わせてみた。すると、「飲食店でも、店長おまかせメニューなどがあるように、それ自体は違法ではない」との回答。ただし、表示と中身が著しく違う場合など、利用者が明らかな不利益を被る場合にのみ、行政指導を行うこともあるそうだ。
質問にあった大枚1000円で出てくる「豪華商品」とは、現代のストレス社会が求める、ちょっとした「ツボ・笑い」なのだろう。中島さんの案が実現すれば、被災地に笑顔を届ける、1つのスキームになるかもしれない。今後も引き続き、トレジャーボックスと1000円自販機の中身に期待していきたい。
―終わり―
王様の宝箱
公式ブログ http://ousamanotakarabako.com/
ushinさん
2012年09月27日 23時57分
1000円自販機といえば、モヤモヤさま~ずの独擅場!大江まりりんの耳ピョコピョコに萌え死んだ御仁も多かったろう。2週ほどお休みで次回は横浜!
ひけみたさん
2012年09月27日 18時01分
この場所は良く通りますが、本当に売り切れの時が多いです。今度見かけたら購入しようと思います。
濱男児さん
2012年09月26日 16時23分
あぁ、あの売切れは文字通りだったのですね。加えてご紹介いただいたブログのほうで他に「王様の宝箱」が設置されている場所も分かりましたので、機会があれば私も別口で試してみようと思います(ただし個人的にはアタリ商品のほうがいいのですが^^)。ご調査どうもありがとうございました。