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横浜市の同潤会アパートの跡地はどうなっているの?

ココがキニナル!

横浜市に建設された同潤会アパート、中区の山下町アパートメント、神奈川区の平沼町アパートメントの跡地は現在どうなってるの?キニナルので取材をお願いします。(にゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

山下町と平沼町にあるアパートの跡地は、ともに新しいマンションが建っていた。なお、現在の平沼は神奈川区から西区に変わっている。

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ライター:橘 アリー

山下町アパートは高級ブランドのマンションに!!(つづき)

現在は、レイトンハウス横浜という、ひときわ高くそびえ立つ高級マンションが建っている。
 


レイトンハウス横浜の外観


マンションの低層階には、カフェなどの店舗やスポーツクラブもある。
 


レイトンハウスの1階の様子


インターネットで調べてみると、レイトンハウスとは、F1などのスポーツカー選手権などで世界的にも活躍した日本のレーシングチームである。

そして、バブル期にチームが好調であったこともあり、レイトンハウスの親会社である
丸晶興産が、本業である不動産事業の一つとして、レイトンハウスのブランド名を付けた高級マンション「レイトンハウス横浜」を建てた。

同潤会時代の名残りはないかと周囲を歩いてみたが、どの方向から見ても同潤会アパートのレトロな雰囲気は見当たらない。
 


どの方向から見ても古い面影は見当たらない




平沼町アパートは落ち着いた雰囲気のマンションに!!

それでは、平沼町アパートの跡地はどうなっているのだろうか。

平沼町アパートの建設当時の住所は神奈川区平沼町であったが、現在の住所は、横浜市西区平沼1-40で、「マンション60年史」によると、敷地面積は754坪(テニスコート10面分ほど)で、着工が1926(大正15)年となっている。

現在は、モンテベルテ横浜というマンションが建っている。
 


モンテベルテ横浜の外観
 

正面からみたモンテベルテ横浜の様子


ここはどのようなマンションなのだろうか?
レイトンハウス横浜には同潤会アパートの名残りは無かったが、ここはどうなのか?

周囲を見た限りでは名残りはなさそうだが、ちょうどマンションの管理人さんが居られたので、「ここは、以前、同潤会アパートが建っていた所ですよね?」と聞いてみた。

すると、以前の山下町アパートに住んでおられた方が、現在、ここに住んでいらっしゃることが分かった。
 


隅田康子さん(右)とご主人


隅田康子さんに、同潤会アパートの思い出などを伺った。

康子さんによると、第二次世界大戦後、同潤会アパートを管理運営していた住宅営団は、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)により解散を命じられ、山下町と平沼町アパートは財務省から民間に払い下げとなり、1950(昭和25)年頃に、康子さんのおじさんが役員をしていた建材株式会社が買い取ったそうである。
そして、康子さんと康子さんのお父さんもアパートの管理運営に携わるようになり、山下町アパートに住んでおられたということだ。

そして、昭和50年代には、建物の老朽化により、同潤会アパートは取り壊されることになり、最初に平沼町アパートが取り壊されて現在のモンテベルテ横浜が建てられ、康子さんとご主人はこちらに移って来られたそうである。
 


モンテベルテ横浜の集会室に飾られている平沼町アパートの写真


同潤会アパートの思い出として、山下町アパートの独身者向けの建物の廊下には赤い絨緞が敷かれていたのがとても印象に残っているそうだ。

平沼町アパートは、その周辺道路が東京オリンピックの年までは整備されていなかったので、大雨が降ると周辺が水浸しになったこともあるという。

また中庭への入り口はスペイン風のアーチ門になっていて、とてもモダンな雰囲気があったそうである。



取材を終えて

横浜の同潤会アパートの跡地は、両方とも別のマンションになっていた。
それぞれの跡地に同潤会の面影は残っておらず、新しく人々の生活する場となっていた。
懐かしい建物が消えてしまったのは淋しいが、同じ場所でまた新しい思い出が作られていくのは良いことではないだろうか。


―終わり―
 

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  • すこしは痕跡残せば良かったのかもね。バブルの頃ってのはそんなこともかなわぬ時代だったんでしょうか。同潤会の木造住宅団地は新山下の他にも数カ所あります。

  • 新山下のことを書かれている方がいましたが、新山下は鉄筋コンクリートの建物ではなく、木造2階建ての長屋(4世帯/棟だったような記憶があります)が並んでいる東京の下町のようなところでした。これも市営住宅が建設されるまでは残っていました。ということで、一般的な団地のイメージとは違います。

  • 同潤会と云えば、一般的な有名な所では「青山」表参道、建物の美しさでは「清澄」が有名だが、「山下町」も清澄と似たタイプの好ましい建造物だ。後藤新平という稀有の政治家を後ろ盾に、この同潤会の建設活動は、関東大震災後の復興の中で、直接そこに住む人もそうでない人にも、新しく生まれ変わる希望を与えたに違いない。戦前のまだテクノロジーが「ない」に等しい頃であっても、最先端のモダン建築で住んでみたい気にさせる。東日本大震災後の効率優先の「仮設住宅」でさえドタバタで不十分な状況を見てきたが、一体その頃から何が進歩したんだろうか?と考えさせられる。

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