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地震体験もできる横浜市民防災センターってどんなところ?

ココがキニナル!

沢渡の横浜市民防災センターは存在を知ってるが行く機会が。派手な展示はないが地震体験振動台は試してみたい(ushinさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

地震だけでなく、暗闇や疑似火災体験などがある。派手ではないが、自然の脅威や日常生活における災害への対処法を再認識できる重要な施設

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ライター:はまれぽ編集部

備えあれば憂いなし



地震の恐ろしいところは揺れだけでない。事実、東日本大震災では津波や火災などの二次災害が多く発生したほか、まだ凍える東北の春で何千何万という被災者がライフラインが切断された生活を余儀なくされた。

防災センターでは、停電や火災発生時の疑似体験もできる。そちらも案内してもらうため、2階に向かう。
 


階段手前には被災住居からの家財が「無言の証言」

 
2階は火災発生時に充満する煙から身を守る体験。火災時、熱傷と並ぶ死因に煙を吸い込んだことによる中毒死がある。煙は高いところに上る性質があるので、煙が充満した部屋では、身を低くすることが最優先なのだそう。
 


姿勢を低く
 

部屋に入ると
 

徐々に煙に包まれる

 
続いては、停電などで屋内の周りがまったく見えない状況を作り出した「暗闇体験」。自宅では停電があってもある程度、家具など位置関係は把握できるが、不慣れな旅先などではどうだろう。

加藤さんによると、ポイントは壁伝いに歩くこと、壁を見つけたら離れず、片手で壁を叩きながら進むことで小さな音の変化を察知し、出口につながるヒントを手繰り寄せられるという。その際、もう片方の手を顔の前にかざし、目を守ることも重要だと教えてくれた。
 


これが正しい「暗闇の歩き方」(写真は加藤さん)

 
「暗闇体験」の室内は柱や突起物がいたる所にあり、明るい状態だと歩いて数歩の距離も思うように進めない。実際に筆者は5分経過してもゴールにたどり着けなかったため、灯りをつけて「救助」してもらった。

2階にはこのほかに消火器体験や「旅行先で非常口の確認をするか」「家に家族分の懐中電灯はあるか」など防災診断チェックができる設備もある。
 


質問に答えていくと「防災度」が分かる

 
ちなみに筆者は「人が1日生きるには3リットルの水が必要とされるが備蓄はあるか」などの項目が当てはまらず、診断の点数は
 


55点・・・
 

「こころがけているものの」というレベル


加藤さんは「われわれでも満点は難しいかもしれない」とフォローしてくれたが、改めて自身の心構えについて考えさせられた。それを菊田担当係長に伝えると「まさに、そのことに気付いてもらうことが施設の目的。震災の記憶を風化させず、日常から『命を守る備え』をしてもらえれば、いざという時、行動に移せる」と話してくれた。



取材を終えて



冒頭でも述べたが、東日本大震災はまだ終わっていない。被災地の方々にとっては、一生終わるものではないのかもしれない。
防災センター受付の壁の上には、震災後に神奈川大学の学生が描いた津波の絵がある。多くの命を飲み込んだ、最大6メートルと言われる津波と同じ高さに描かれたものだ。
 


「6M」文字が。この高さの津波が、あの日すべてを飲み込んだ

 
商業的な体験施設に比べれば、目立たない場所にあるかもしれない。しかし、こういった施設を活用し、日ごろからの備えをしておくことが自分だけでなく、周りの命を救うことにつながる。一人でも多くの人に足を運んでもらい、一人でも多くの人が災害に対する備えをするきっかけになってくれればと、東北出身の人間の一人として強く思う。


―終わり―

 
横浜市民防災センター
所在地/横浜市神奈川区沢渡4-7
電話/045-312-0119
開館時間/9:30~16:30
休館日/月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日から1月3日
入館料/無料(10人以上は事前予約が必要)
駐車場/なし
 

この記事どうだった?

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コメントする
  • 一度入ってみたい施設ですね。時間を見つけて是非いきたいと思います。

  • 学校などの見学で、とありましたが行ったことがないのでもっと告知してみてはどうかと思います。

  • 取材どうもありがとう。以前、平日昼間に通りがかりで訪れたときは、やはり見学者も少なく寂しい感じでしたが、もっと積極的に見学して見るのは悪くないと思うんだが。

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