横浜市の中学生が戦争語り部に「死に損ない」の暴言。その真相は?
ココがキニナル!
修学旅行で長崎を訪れた横浜市立大鳥中学校の生徒が長崎被爆者で語り部の森口貢さんに「死に損ない」と暴言を吐いた真相を調べて欲しい(tom...さん、ともっちさん)
はまれぽ調査結果!
「普段から指導に従わない」中学生5人が被爆者の語り部に暴言を浴びせた。学校は語り部に謝罪し、市教育委員会も人権教育の在り方を見直す考え
ライター:はまれぽ編集部
学校には悪質な嫌がらせも
一連の事態は横浜市教育委員会(以下、市教委)も把握している。
開港記念日による休校も重なり、学校側が森口さんからの手紙の内容を確認したのは6月3日(火)。同日から4日(水)にかけて学校側から森口さんに電話で謝罪をした。
また、中間テストが終わった5日(木)に暴言を吐いた生徒に話を聞いた上で、翌6日(金)に市教委に報告した。
市教委が入居するビル
市教委の人権教育・児童生徒課は「人権教育の大きな課題。同校だけでなく、全教員に対して人権意識を磨く研修を徹底させると同時に、生徒に人権についてもう一度見直すような教育方法を考えていく」とコメントした。
ただ、学校には嫌がらせや無言電話、インターネットでの書き込みが相次いでいるそうだ。
心ない電話もあるそう(フリー素材より)
中には生徒に危害を加えるようなインターネット上の書き込みもあり、学校は威力業務妨害容疑で警察に相談していることも明らかにし、警察も周辺のパトロールを強化しているという。
暴言を吐いた生徒自身や保護者から森口さん宛に反省の気持ちを込めた謝罪文を書きたいとの申し出があるというが、学校長は「生徒たちは当初、問題の罪深さを認識していなかった。被爆者を傷つける行為だったということに気付くという、本当の意味での反省に持っていくには時間がかかる」と漏らしている。
平和祈念像の右手は原爆の脅威、左手は平和。この意味を知る時は訪れるのか
(フリー素材より)
学校側は「粘り強く指導していきたい」としており、9日(月)には全校集会を開き、校長が「今回の出来事は5人だけのせいではない。そういう暴言を許す風土が学校全体にあったことを認識し、信頼回復に努めよう」と呼びかけた。
取材を終えて
戦争を知らない世代の筆者が言うのはおこがましいが、同じ横浜に住む住民として、まずは森口さんをはじめ、戦争体験者の方々に対して謝罪を申しあげたい。
今回のことは「子どもが『売り言葉に買い言葉』で発したもの」として終わらせたくなかった。
個人が特定されるかもしれないことを承知で、各報道が伏せている学校名をあえて明記したのも、さまざまな場面で周知されることで、当該生徒に、学校の言う「本当の意味での反省」を促したいという想いがあることを読者の方々にはご理解いただければと思う。
「中学生にそこまでの重荷を背負わせる必要はない」という声も当然あるとは思うが、戦争を、原爆の悲劇を唯一知る日本で、その将来を担う中学生だからこそ、自分の発言に対する重みを感じてもらえることを切に願う。
―終わり―
zuciさん
2017年08月07日 20時07分
「中学生にそこまでの重荷を背負わせる必要はない」
果たしてそうですか?同年代、それよりももっと下の年齢の人だって経験している一生忘れられない悲しい体験です。年齢は関係ない。
saruさん
2016年11月25日 22時17分
この報道は反日左翼の一方的報道だと言われています。語り部の森口という男はイギリスで逮捕されたことがあります。また、被爆していないのに被爆者を詐称して一時間一万円で生徒に被爆体験を語るふりをし、実際は反日思想を植え付ける話をしていたとのこと。生徒の失言もあるが、海外で犯罪を犯した人間の詐称も問題
みなと広告さん
2016年09月23日 21時30分
周囲が我慢すること、人の話を聞くことの大切さ、本当のカッコよさ、人間としての価値観を教えられないことに原因があるのだと思う、「はまれぽ記者」もここで発言されている方も、自分自身の胸に手を当てて考えていただきたい。この中学生を批判できるほどの人間なのかを…。