練習

さて、ジャンプをするにしても、まずは滑れなければ話にならない。小島はスケート未経験であるが、そのセンスの程はどれほどのものなのだろうか？

貸しシューズを履き、準備運動をしていざリンクへ！
　

シューズのサイズは豊富
　

正しく履きましょう
　

準備運動は大切
　

体育館を利用したリンクはとても広い

　

手放しで滑る
　

面白くない。
それが、小島の滑りを見た感想である。こけまくるわけでもなく、非凡なスケーティングを見せるわけでもない。難易度の高い技術にはきちんと恐怖感を抱く。
普通である。実に普通である。それで1週間でジャンプを飛ぶと大見栄を切ったのか。

それにしても基礎技術があるプロの選手でも、2年以上はかかるという4回転半ジャンプを実現させる、というのは大見栄をとおりこして大ボラの域に達しているのではないか？
　

　

伊藤唯先生の指導は実に分かりやすいが
　

ジャンプにはほど遠いか

大丈夫なのか。先行き不安である。



ジャンプ！

その後、何度か神奈川スケートリンク関内に通い、伊藤唯先生の指示のもと練習を重ねていた小島。いよいよ本番当日である。
不安を抱えたまま筆者はスケートリンクへと向かった。小島は飛べるようになっているのか。どう飛ぶのか。

合流した小島は、何かが大量に入った袋を持参していた。今日の衣装を作成するのだという。意気込みは十分。この余裕を見ると、飛べたのか？
　

スゲー楽しそう
　

いざ！

この悪ふざけ。
いや、悪ふざけでも飛べれば良いのだが・・・。
筆者が密かに抱いていた不安は的中した。飛べていないのだ。昨日の練習では飛べたという小島。

しかし、幾ら昨日飛べても本番に飛べなければ意味がない。
分かっている。昨日できたことが今日できなくなっていたりするのがスポーツなのである。それで小島を責めるつもりはない。が、飛べなければ企画自体が無くなってしまうのだ。

焦燥感（しょうそうかん）に苛（さいな）まれる小島。
熱が入る伊藤唯先生。
間抜けな格好で焦る小島に思わず含み笑いをしてしまう筆者。
スケートリンクの営業時間は午後3時30分まで。現在は午後3時15分である。タイムリミットはそう長くは無い。

　

もたつく（クリックで動画サイトへ移動）
　

失敗（クリックで動画サイトへ移動）
　

ラストチャレンジ！

　

飛べた！　のか！？（クリックで動画サイトへ移動）
　

たどたどしいながらもジャンプを決めた小島！　盛り上がる伊藤唯先生！　遠巻きに見ていたお客さんからもまばらな拍手！
そして編集部・内藤作の横断幕を背にウイニングラン！

　

さっそうと滑る（クリックで動画サイトへ移動）
　

伊藤唯先生からは、「今回は1週間という短い期間のなかで挑戦しましたが、ジャンプの精度はまだまだなので、これを期にスケートに興味をもって楽しんでもらえたら嬉しいです」とのことだった。

ジャンプは成功か？　については、「まだまだです。もっと練習してください」と。

ちなみに、今回のジャンプは、サルコウとトウループのコンビネーションジャンプだという。公式競技の採点方法によると空中で一回転し、技がきれいに決まれば、0.4点+0.4点の0.8点になるそうだ。

この企画きちんと着地できてるのか。ジャンプだけに。
　

お疲れ様でした

やっぱり失敗に終わった4回転半ジャンプ。編集部・小島は、編集長・吉田から「罰ゲーム決定」を言い渡され、次回の挑戦者「宮城」にバトンを渡した。

　

お願いします
　

企画を終えて

友人同士で夜更かしをしていると、どうでも良いことで笑える瞬間が訪れる。修学旅行の夜など最たるものだろう。疲れと興奮で脳が正常な判断を下せなくなっているのだ。何か申し訳ない。
しかし、このようなおバカな企画に真剣に取り組んだということは、小島のさらなる飛躍への礎になるのではないだろうか。そういう意味では、あながち的外れでもなかったと思う。

また、このようなわがままに許可を出してくださった南部管理課長と、おバカな企画と知りつつも熱心に伊藤唯先生には感謝してもしきれない。
本当にありがとうございました。

当の本人からは、2人の厚意を無駄にしないよう、さらなる飛躍を約束するとのことだった。


―終わり―


取材協力
公益財団法人横浜市体育協会

神奈川スケートリンク関内
住所／横浜市中区翁町2-9-10（旧横浜総合高等学校跡地）
電話／045-226-4000
営業時間／10:00～15:30
定休日／不定休
アクセス／JR線関内駅南口より　約10分
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